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以前、刊行された『ラザロ・ラザロ』が良かったので購入。ジャンルは同じくメディカル・サスペンスになるのだろうか。
主人公がやたらと美辞麗句で飾られる二枚目なのに最初は戸惑ったが、終盤のあのシーンの伏線になっていると考えればまぁ仕方がないのか(しかし流石に荒唐無稽過ぎるというか、正直、ちょっと笑ったw)。
軽妙な文体もリズム感があって良い(個人的にはもうちょっと重厚な方が好みではある)。
ふと思い出して『ラザロ・ラザロ』を検索してみると、品切れになっていた。面白いんだけどなぁ……。
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たった今読み終わった!面白かったーーー!言いたいこととか、言えないこととかたくさん!だが、まず今は、カメレオンマンを読み返したい!なんてお騒がせな一族なんだ!図子作品の男の人はホント限りなく迷惑で魅力的で色っぽ過ぎる…たまらない。有里さん最高。男女関係が現実にはまずない位色っぽくて素敵にエロスだと思うのに、なんでこんなリアリティを感じるんだろう
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正体不明の美しき善良な殺し屋と過去を背負った美形の天才ハッカー…美青年ふたり!この設定だけでも十分魅力的なのだが、何かを隠ぺいしてる登場人物達、少年少女達が暮らす隔離された地下施設「ホーム」、過去の災厄、ウイルス感染、SFや先端医療の用語が散りばめられ、私好みのぞくぞくする設定で、前半3分1くらいは読むのがもったいない気がして少しずつ読んでた。
中盤から後は先を知りたい衝動が強くなり夜更かしして一気にラストまで読みふけった。
読後感は割とすっきりしている。
が、正直疑問やもやもやした部分もある。
三井は最後までブレることなく三井だ。これはいい。
ラストの方は清水玲子の「月の子」を思い出した。
後からアンドロギュヌスの意味ググったらなるほどそのまんまだw
でも、タイトルについてる「皮膚」は?
作中の病院は人工皮膚の技術で有名なわけだし、明かされる真実と先端技術の人口皮膚が何かとても重要なキーワードだと思って読んでいたのだが(マルドゥック・スクランブルを思い出しつつ)、読み終わってみたら、特にタイトルに皮膚をつけるほど皮膚が重要でもなかった。
あと、毎度のことながらアテにならない本の帯。
むしろ、ミスリード狙ってるのか。
「殺し屋と性悪ハッカー。二人を結ぶ、十年前の罪と罰」という歌い文句。
「ホーム」の記述が出てきた時点から、このふたりは当時ホームに暮らしてた少年ふたりなんだと思ってた。
しかもその後に「ぼくのすべてをきみにあげるよ。」
…って別人のセリフだし!
見事に騙されたわwwwwwwww
天才ハッカーはあくまでエンターテイメント性を高めるための味付けで、レフにとっては、研修医時代に1回会っただけの「嘘つきだけど役に立つ人」に過ぎない。
イリナの葛藤や罪悪感、レフへの深い愛情をストーリーの主軸にしたら、もっとグッときたと思う。
レフも冒頭から定期的に父母の記憶をフラッシュバックしてさww
ヨシダとの約束、イリナの想いと信念。
やはり、親子の関係は深い。
哲は性悪ではなくむしろ人間味があるでしょ。
有里が判断力も行動もAI並みに優秀すぎて、いい女だと思う。
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近未来医療系SFミステリー。都心の地下にある感染症隔離センターで育った主人公。そこに居た他の患者、スタッフ、家族などが過去の因縁でてんやわんやする話。同性愛や行き過ぎた家族愛など、厭らしくならないギリギリのラインで書き上げているのすごい。タイトルにもなっている「アンドロギュヌス」の意味を調べてから読むと内容の理解度が深まる。ピュアとエロス、エゴが混じっているのに文体がサッパリしているので思った以上にあっさり読める一冊。
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出だしは面白かったんです。出だしは。
謎の青年 三井がいったい何者なのか、その謎を解いていくわくわくするような物語がそこから始まるのか、と思ったんです。
でもなぜか途中でヤクザの格闘技戦に出ちゃうことになるんです。あれ?と思ったんです。警察の古見ってのが出てきて、誰にも心を開かない三井があっという間に古見と仲良くなっちゃったんです。あれあれ??と思ったんです。それからそれから、三井の件とは別に美男子の哲が登場し、イリナが登場し、ありゃりゃりゃりゃ?????と思ったんです。
そのあたりから、最初の期待値はもう崩壊の一途でした。
ラノベじゃん!これ。
いや別にラノベは悪くないんですけど、無駄に入り組んだ設定がわけわかんなくて、そのうちに誰が誰だかもわからなくなって、なにがどうしてどうなって、いったいそれがなんだというのか、そしてとどのつまりはこのお話はなんだったのか、もうすべてがわけわかんなくなっちゃったんです。
おじさん。この手のお話にはついていけないですわ。
この作品についていける人ってものすごい読解力すげーな!って単純に思っちゃいました。