紙の本
古本屋さんが気になる
2017/04/18 21:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:maiale - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の古本屋さん街に行ってみたくなってしまいました。
登場する人々が濃い人たちで、何気ないバイトの日々を描かれてあるのに、
笑ってしまいます。
本に「はたき」をかけるのですが、それにも色々コツがあります。
ストレスがたまった時に、笑える1冊です。
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古本の世界を入り口からちょっと覗いているだけの自分にさえ、その奥深さはありありと感じられる。古本屋で働くということは密かな夢であったりもする。
次に古本屋に行くときは店員さんにも注目してみよう、そんなことを思いながら楽しく読めた。
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'80年代半ばくらいに19歳くらいだった著者グレちゃんがバイトしていた、大阪梅田の古本屋を舞台にしたエッセイコミック。
古本屋で働く人々や買いに来る人々の生態は面白く、うら若きグレちゃんが、そんな濃ゆい世界で社会勉強したり趣味の世界を爆走したりしながら専門学校に通って、身のふり方を考えたりする姿も、まあ面白い。たくさんクスッとできました。
個人的には、グレちゃんさんの趣味趣向とは好みが合致しないようで、彼女の好きな本とか画家とかにはあまり興味がわかなかった。
古本屋時代の漫画は実はこの本の6割くらいで、後半はグレゴリさんの作品やおまけ漫画。前半だけでも良かった。
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厚生さんが載ってた、一緒に図書館でなにかしましょうねーと言いながら、そのままだ。
またなにかかんがえたいなぁ。
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こんな楽しくも苦い、そんな青春が垣間見れる古本屋バイトライフ。
梅田、天神界隈の古本事情はおおよそこれでわかる!
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グレちゃんが古本屋さんで、現実と妄想世界を行きつ戻りつ、地味なんてとんでもない、深く濃い青春を炸裂させる姿は神々しい迄に笑える。
鋭い観察眼を、ツボに効くユーモアにくるんで織りなす、古本臭豊かな愛すべきオトメデイズ。
自分の妄想癖を肯定できる安心な良書(笑)。
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衝動買い。厳密に言うと、連れ合いが衝動買いした本です。
80年代に、グレちゃんという女子大生さん(作者)が、大阪梅田は阪急の古書店街のとある古本屋「ブンブン堂」で、店員さんのアルバイトをします。
そこで体験した、例えば「ハタキのかけ方」であるだとか、「こんな変わった店主や店員さんが古書店街にはいた」であるだとか。そういうよしなしごとをそこはかとなく書き綴った、エッセイ漫画のようなものですね。
多分、相当以前に、古書業界の業界紙?に淡々と連載されていたものを、なんだかんだくっつけて、2006年に単行本にイースト・プレスから単行本に。
それが絶版になっていたものを、ちくま文庫がこの度文庫化した。
という経緯のようですね。
で、さすが、ちくま文庫さんですね。
読んでいてですね。
ほんっとにどうでもいい話ばかりなんですよ。
でもそれがだんだん、快感になってきますね。
みんな、古書が好きなんです。ド文系で、文系オタクなんですよね。
それが、何にも経済性も生産性も未来も将来もコネクション作りにも、
なーんにもつながらないんだけど、本が好きなんですねえ。
でも別に、それが何か価値あるものかのようなコトを謳うワケでもありません。
物凄く・・・たんたんとエッセイマンガ。脱力系。
だからまあ、かなり純度の高い、どうでもよさ。やる気のなさ。生産性のなさ。
コレって、ある意味、文化っていうことそのものなのでは・・・という錯覚を起こすくらい。かるーく・・・・意味付は一切ないんですねえ。
読んでいて、だんだん、素敵に愛おしくなってしまいました。
さすが、ちくま文庫さん。
僕は、好きです。
まあ、似たような、非常にどうでもいい上に誰にも振り向かれることのない、純度の高い自己満足的な文化系オタクだったし(今でも、そうか・・・)。
僕のような人間が知らず知らずに共感してしまう皮膜をまとっている本ですね・・・。
あ、あと、作中で、グレちゃん(作者)は、竹中栄太郎さんという、大正昭和初期の挿絵画家さんが好きなんですね。で、ほそぼそ古本とか集めています。
で、僕も全く知らなかったのですが、この人は、昭和の反骨ルポルタージュライター・竹中労さんのお父さんなんですね。面白いですね。
それで、作中でグレちゃんは、竹中労さんの本「鞍馬天狗のおじさんは 聞書アラカン一代」のことを気に入っているんです。
コレ、僕も大好きな本なんで・・・グっと来ました。
しかも、コレもちくま文庫で出ています(笑)。
いつでも絶版になるから、これだけは売れない!という僕の愛蔵本です。
とっても面白い、ドラマチックで思いの溢れる、奔放なルポルタージュでした。正直、もっと竹中労さんの本を読みたい、と思わせてくれました。
(そういえば、でも読んでない・・・読まねば・・・)
と、まあ、別の本の思い出になってしまいましたが。
でもそんなとりとめもないような本なんですよね。
そこが素敵です。
肩の力抜けまくりの、ヘナチョコ女子マンガエッセイ。愛おしい文化系オタクの不毛な日常・・・。
うーん。実はレアな本ですね。脱帽。
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グレゴリ青山さんの本は昔から好きで、特にこの本は古本屋の日常をしっぽりと、それでいておもしろおかしく描かれていて、自分の中でも興味深い一冊だった。
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古本屋さんにはそれぞれ顔がある。もちろん新刊書店にも顔はあるが、毛色は随分と違う。なんか頑固親父な感じ。嫌いじゃない顔だ。大型新古書店には顔がない。のっぺらぼうだ。バラフィン紙のかけてある古書にはブルースを感じる。天満橋に行けば、神保町とはまた違った景色が見れそうだ。
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18歳のうら若きグレちゃんが選んだバイト先は大阪の古本屋、ブンブン堂(仮名)。店長をはじめ古本をこよなく愛する、熱気と個性あふれる業界の人たちとのちょっと風変わりで痛快な交流を、実体験をもとに描いたコミック・エッセイ。古本愛好者ならにやりとするオタクネタも満載。文庫化にあたり、情報を最新のものにあらためた。巻末にお楽しみ付録付き。(裏)
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お気に入りの一冊なので、やっぱり文庫版も持っておこうと購入。何度読んでも面白い。18歳の乙女だというのに、なぜか古本屋が似合ってしまうグレちゃんが好きだ。古書店の店主やバイトの皆さん、お客さんたち、みんな変わり者なんだけど、それでも、ごく普通の日常をこんな楽しめる話にしてしまうところがすごい。ほんわかまとめたりせず、自虐的でもない、こういう描き方ってそんなに多くないと思う。
阪急古書のまちへは、グレちゃんがバイトしていた頃にもたまに行ってたから、もしかしたら見かけてたのかもしれない。古書店って、格調高い店は恐れ多くて入りづらいし、カジュアルな店だとエロ本(アダルトなんてソフトな言い方はまだなかった)がドバッと置いてあったりして落ち着かなくて、あんまりしげしげと通ったわけじゃない。でも、あの独特のくすんだ感じがいいなあと思う。古書のまちは移転して見違えるほどきれいになったらしいが、一度も行ったことがない。だから私の頭のなかではまだガード下にあって、古ぼけた看板がかかっている。
そうそう、生田耕作先生がお客さんとして登場するんだけど、グレちゃんが描くとおり、本当にマントを着て風に吹かれて歩いているというイメージの人だった。懐かしい。
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面白かった!!
近所の古本屋で110円で発見、即入手しました。嬉しい。
いやもう、全くもって同世代で、同時期に同じところに居たのだと、この本を読んで確信。学生時代、掘り出し本を探して、時間があればこのあたりをうろついていました。ウェブのない時代ですからねぇ、ネタ探しで図書館にすらない本を求めて三千里(あははは)。もちろん趣味の本もついつい買うわけですが。この頃に買い貯めたコレクションは実家に置いてますが、今とは微妙に趣味が違って、ちょっと黒歴史だったりしたりしてねぇ(笑)。もちろん今でも好きな分野もあるんですが、迷って買わずに、後でめっちゃ後悔した本とか、手持ちの現金が足りんで買えんかった本で後悔したこととか、今でもめっちゃ覚えてるねぇ。もちろん、会心の一撃で買った本とかも覚えてますが(笑)。全てが懐かしすぎて、うんうんとヘッドバンキングというか、ラタラタさんみたいに頭ブンブン振ったり、目頭抑えて「くーーーっぅぅぅ」って変な声だしたりしてしまいましたわ。
もう、長〜〜〜〜〜いこと大阪の古書街を歩いてませんが、今度大阪に行く機会があれば、なんとか時間をひねりだしてでも、ウメダとテンマを歩きたいねぇ。懐かしなぁ。