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播磨の城に侍女として入り込んだくの一の半生。
黒田官兵衛が大きく関わるため
大河を見ている分イメージは湧きやすかったが
それでも序盤はなかなか手間取った。
後半は慣れて読みやすかったが
ただただ切なくやるせなかった。
【図書館・初読・1/28読了】
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初読。図書館。前半、歴史的事実中心の記述で、戦国時代が好きでなく、武将の名前とか城の名前とか土地勘に明るくない私にはとちょっとしんどかった。でも後半はいつもの玉岡かおるさんらしく、登場人物それぞれの思いが複雑に絡み合い、避けられない死に向かっていくその中から、前を向いて生き延びようとする母子の力強さに心揺さぶられた。三木城の「干し殺し」の描写は悲壮で読んでいて苦しくなる。この地を舞台とする物語を次々と生み出してきた玉岡さんが満を持して書き上げた故郷の歴史への思いが、風景描写の隅々にまで感じられた。
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玉岡かおるさん初の時代物、夥しい餓死者を出し、戦国史上稀にみる悲惨な籠城戦となった三木合戦(三木の干殺し)その別所家に送り込まれたくノ一の波乱万丈な生涯を描く。天下統一を目指す信長・秀吉軍は西の雄・毛利との対決を控え播州にも女間者を送り込んでいた、播州・別所一族に送り込まれていた女間者・希久は若殿・長治の子を身ごもる。一時は別所家奥方可都率いる朱鳥組の武芸を指導していた小寺官兵衛こと黒田官兵衛から終戦工作の命を受け、その渦中に送り込まれたくノ一希久の過酷な運命・視点で別所一族側から見た戦国絵巻。
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日本史は好きで、小説も含めて歴史に関する著作は色々読んだつもりでしたが、別所一族の話は初めて知りました。
現在、この小説が舞台となっている土地に身近なところに住んでいることもあり、美しい風景が目に浮かぶようで、著者のこの土地に対する並々ならぬ愛情を感じました。
続きが気になって、一気に読みましたが、希久が殿様に会うまでが多少冗長なのと、殿様に出会ってからの展開があれよあれよという感じで、殿様の影が薄いという印象を持ちました。
あとは、著者の思い入れが強すぎるのか、文章が感傷的で、お腹いっぱいになったかも。
その後の希久親子も描いてほしかったですね。
希久は、著者の全くのオリジナルな人物なのでしょうが、歴史小説は実在の人物を基に描いたものの方が、例えば他の作者が描いたものも読んでみようとか興味が拡がるので好みだと思いました。
播磨の国に着目した物語は珍しいので,その点は面白かったです。
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三木に生まれ、加古川在住の著者
私もよく知っている川、地名
夫が城跡が好きでうろうろしたところばかり
三木城の悲哀も少し知っていたからか
とても面白かった
三木城跡で 別所長治の首塚や「かんかん井戸」も見た
今有名になっている黒田官兵衛の描写も興味深かった
《 播磨の地 実り豊かに 虹つどう 》
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大河ドラマの裏話とも言えるものか。
播磨三木城を取り上げたものだが、著者の玉岡さんも三木出身だとこの本のあとがきで知った。
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前半の時代背景や人物の説明が多い部分は冗長で読み進めにくかったが、
籠城している三木城に希久が忍び込んでからは、戦況も追い詰められ、展開にドキドキしながら読み進められた。
一昨年に見た大河ドラマ「軍師官兵衛」と時代背景が被っているので、当時にこれを読んでいればもっとドラマも楽しんで見れたかも。
しかし当作品もおそらく「希久」が架空の人物だからだろうが、大河ドラマに負けず劣らずドラマティックな展開で、
「小説」と割り切って読めば楽しめる。
2016/05
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まずまず。
播磨への愛を感じる。播磨出身の作者じゃないと書けない作品。細かいところをよく知っている。