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エンソくんきしゃにのる みんなのレビュー
- スズキ コージ (さく)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:福音館書店
- 発売日:1990/09/01
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紙の本
お出かけしなくても、お出かけ気分♪
2010/05/09 14:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
twitter上での第7回大人絵本会(5月17日(月)22時から #ehonbc_07 )の課題図書ということで手にした1冊。
エンソくんが田舎のおじいさんのところにはじめて一人で汽車に乗って遊びに行くまでのお話。
と書いてしまうとあっさりなんだけど、読み始めるとちっともあっさり読み終わらないのが本書。
きっと読む人読む人、読む家族読む家族で楽しみ方が何通りもある本なのだろうと思う。
エンソくんと聞くと、漢字変換を始める私の頭。
塩素くん? いや、まさかね!
出発するのが「ほげたまち」の「ほげたえき」、
通過するこうげんのえきは「ほんと」、
終点のおじいさんのすむまちは「ほいざ」。
HOGETA STATION、HOGETA→HOIZA、HONTO、HOIZA・・・。
といった具合に、表記は英語だし、
絵の雰囲気もどこがの外国のよう。
なのに、頭の中は、それをどこか既知の日本語に変換しようとする。
帆下駄?
本戸?
帆居座?
なんか、海辺の街っぽくなっているけど、
街から高原を通って田舎に行くし、海ないぞ?
そんな勝手な言葉遊びを始めた
自分の反応がちょっとおもしろかったかな。
その次はどこの国の文化に近いかなぁと想像してみる。
出発する街はどこかのヨーロッパの街のよう。
都会のようだけど、どこかのどかな雰囲気が残っている。
規制されたきちんきちんとした人じゃなくって、
なんかこう喧騒の中に自由勝手さが残っているような。
野良犬がアイスクリーム売りのアイスを狙っているし、
野良猫が歩いていて子ども達を見ていたりする。
NEWSと書かれたところで売られているのはなにやら色とりどりの新聞。
屈強な男が運んでいる荷物は、
なんだか海賊がぶんどってきた宝の箱みたいに見える。
汽車は石炭満載で、座席は昔風の四人掛け。
赤いビロードの皮の座席、かな。
街を抜けていくつもの駅に止まり、橋を渡って、トンネルを抜けると、そこは・・・。
一気に田舎で驚いた。
羊飼いが羊と一緒に乗り込んできた。
えーっと、羊、多すぎて数えられませんから!
いきなりニュージーランドみたい。
羊満載の汽車ってありなの!?
で、駅弁売りって日本みたい。
ニンゲンもお弁当食べるけど、羊も食べるわよ~。
豪快すぎる。
絵にはいろいろなものが描き込まれているのだけど、
突っ込みどころという意味では余白がたくさんある絵本。
なんか、心の中のヒトリゴトが多くなってしまったわ。
お出かけしなくても、お出かけ気分になれること請け合い。
紙の本
たっぷり楽しめる、摩訶不思議な魅力
2001/01/29 15:53
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんという堂々としたたたずまいのきしゃでしょう。「エンソくんきしゃにのる」踊りだしそうな書き文字。スズキコージさんの独特な絵に惹きつけられておもわず手にとりました。
それにしても「エンソ」くん、「ほげた」駅、高原の「ほんと」駅、終点は「ほいざ」駅。なんとも不思議な響きの名前です。
エンソくん、はじめてひとりできしゃにのるので、ちょっと緊張した面持ちです。混雑した駅に行き交う人々や車内の様子もいつもとはちがったように目に映るのかもしれません。それがとても丁寧に描かれています。ひとりひとりが個性的。いきいきとしています。
きしゃが走り抜けていく町、山や川の様子もとてもいい感じ。
そしてエンソくんの食べるおべんとうのおいしそうなこと!ひつじたちの食事する姿は見応えたっぷり。
迎えに来たおじいさんとエンソくんが出会う場面は、息子のお気に入り。一緒に手を挙げて挨拶しています。
いくら眺めても飽きないくらい、一ページ一ページが魅力にあふれています。
紙の本
一度読んだらハマる
2015/10/09 01:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:megumama - この投稿者のレビュー一覧を見る
2歳になったばかりの娘ですが、独特の絵に魅せられたのか何度もリクエストされます。
特に羊の食事から昼寝にかけての場面が盛り上がります。
電車好きでなくても楽しめると思います。
紙の本
エンソくんきしゃにのる
2021/07/31 15:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵柄に癖があるので好き嫌いがわかれそうですが、楽しいお話です。たくさんの羊と汽車に乗るなんて楽しそうです。
紙の本
あらすじを聞くとふつうですが……
2002/07/23 17:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンソくんという男の子が、はじめてひとりで汽車に乗るお話です。
いなかのおじいさんのところまで、遊びにゆくのです。
汽車は町をぬけて、いくつもの駅にとまり、たくさんの橋をわたり、トンネルに入り……。
どんどんどんどん、汽車は進みます。エンソくんの楽しい旅もつづきます。
はじめての汽車旅。ありがちな設定ですが、スズキさんの個性的なイラストと、汽車に羊がどっと乗り込んできたりする、特別なあいのり客の登場などで、とても新鮮なお話になっています。
特に、この羊たち。ひどい数だし、座席は占領しちゃうし、車内でお弁当(草)は食べちゃうし。これをスズキさんが描いたわけですから、すごい絵になっています。
ストーリーはわりと普通っぽいですが、その1ページ1ページの描かれかたに、スズキさんの個性が光ります。