紙の本
期待以上
2015/03/02 13:23
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投稿者:tomyam0702 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北村薫の名前に惹かれて買ったのだけど、そのあと、バトンタッチされた作者たちの話がおもしろかった。知らない人が多かったけど、読了後は、北村の印象が一番弱いことに驚いている。
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リレー小説ということで、メンバーを見て勝手にミステリだと
思っていたので、ちょっと肩すかし。
それぞれの作品のクオリティは悪くないのだと思う。
でも、作品間のつながりが意外と薄かったのと、ミステリ?と
首をかしげる作品もあったので評価はいまいち。
最後の辻村さんの作品が1番好き。
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読んだことない作家さんもいて、楽しんで読むことができた。
めちゃくちゃブラックな内容もあって、そういうのたまらなく好き。
次の作家さんを指名し、お題を出していくリレー方式。
それなのに、読み終わってみると、あらま、繋がってるわ。
素敵☆
あまりダラダラ長いと飽きるので、短編は短編なりの良さがあったと思う。
初めて読む作家さんについては、ほんとは長編の方が面白いのかもしれないが。
最後の辻村深月さんでまとめてくれて、お疲れ様でした。
麻耶雄嵩さんがとても気に入ったので、他の本を買ってみた。
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・北村薫「くしゅん」
しょっぱなから不思議なテイストのお話で戸惑いました(笑)
なんせリレーの1番手ですので、ここからどうなるの?って
困惑が大きかったです^^;
・法月綸太郎「まよい猫」
お題は「猫」
北村さんの猫ものから、お題は「猫」。
これまた不思議系?ラストが私には?でした。
結局なんだったのか・・・・
・殊能将之「キラキラコウモリ」
お題は「コウモリ」
若干お題の組み込み方に無理があったような・・・
そしてここから少しブラックな要素が出て来て、後に続く。
・鳥飼否宇「ブラックジョーク」
お題は「芸人」
私的にはここから俄然面白くなった感じです。
北村さん→法月さんと最初はほのぼのしてたのに、殊能さんでやや
ブラックになり始め、鳥飼さんはタイトルからしてブラックジョーク(笑)
芸人のお題でミステリーになっていったのは嬉しい驚き。
面白かったです。
・麻耶雄嵩「バッド・テイスト」
お題は「スコッチ」
鳥飼さんの短編をつなげてきてます。
これ面白かったなぁ。麻耶さんは読みたいと思いながら結局1冊も
読んだ事がないので、読んでみたいですね~。
笑ゥせぇるすまんみたいな黒い終わり方が好きでした。
・竹本健治「依存のお茶会」
お題は「蜻蛉」
竹本さんも著書を読んだ事はないのですが、この短編は普段の
作風に近いのでしょうか?私のイメージではそんな感じ。
ちょっと蘊蓄がややこしかったのですが^^;雰囲気は良かったです。
・貫井徳郎「帳尻」
お題は「飛び石」
「乱反射」を思わせる不幸の連鎖。
幸福と不幸の帳尻は合うようになっている?
悲惨な話だったけど、なんとなく面白いのはキャラクターのおかげ
かな?次の歌野さんが繋いでさらに面白く!
・歌野晶午「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」
お題は「一千万円」
貫井さんの設定をそのまま引き継いだ作品。
これ面白かった!タイトルからオレオレ詐欺だと分かるのですが
短編ながらも二転三転の結末はナイスです。
・辻村深月「さくら日和」
お題は「サクラ」
ダントツ!良かったです!!
最年少ながらさすがの貫録です。
貫井さん→歌野さんの流れを断ち切り、辻村さんらしい雰囲気で
始まったお話も、最後にビックリな仕掛け。
綺麗に繋がり、ラストにふさわしい素敵な1編でした。
そしてあとがきはアンカーから逆順で前の方へメッセージ。
これも面白い!
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後書きも含めて楽しめた。
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執筆者が、次に書いて欲しいお題と共にバトンを渡す相手をリクエスト。猫→コウモリ→芸人→スコッチ→蜻蛉→飛び石→一千万円→サクラ……。一見バラバラなお題と、それぞれが独立したストーリー。けれど、そこに想像もつかないような繋がりが生まれて--!? 凄腕ミステリ作家たちの個性と想像力が炸裂する! 不思議あり、黒い笑いあり、どんでん返しあり、ほっこりあり。予測不可能で心躍る化学反応を、どうぞご堪能あれ。
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9人の作家のうち、読んだことがあるのは、北村薫さんと貫井徳郎さんと辻村深月さんの3人だけ。
こういうアンソロジー形式だと、ふだん読まない作家の作品が読めるのが楽しい。単行本で買うほどの冒険ができない人でも、短編なら読めるから。
そういうわけで、お初の作家さんがほとんどだったが、大変面白かった。お題でつないでいく形式なので、途中で同じ設定の後日談という作品も出てくる。そういう展開もまた楽しい。
トップバッターの北村薫さんは、かつてハマって読んでいた作家さんなのだが、だんだん作風があわなくて読めなくなっていた。短編ならどうかな、と思ったのだが……やっぱりだめだった。それだけは残念。最初の1編が読めなくてしばらく放置していたのだが、気を取り直して読み続けたら面白かったので、まあ、めでたしめでたしであった。
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リレー形式ってはじめて読んだけど、一話一話が短いので、すぐ読めてそれなりに面白かった。2回目はあとがき読んでから読みたい。
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次の作者にお題をだしてつないでいく短編集。
うっかりしていると前に出てきた登場人物がまた違う作者のところで出てきたりして油断できない。
さらっと読めてしまった。
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リレー小説なんだけれど、あまりリレーという感じはせず、お題のみのリレーがメインだろうか。ミステリあり、幻想小説あり、いろいろな短編が入っていて読み応えがある。
そして後書きがまた面白い。
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9人の作家による、お題リレー形式短編集。
まったく違う話を書いているけれど
それまでに出てきた人が出てきたり。
後ろに進むにつれ、油断大敵状態でした。
え? と思ったのは『キラキラコウモリ』の終わり。
途中から予想とは違う方向に転がってる? と思ったものの
まさかそちらとは…。
まぁ予想していたのも犯罪ですので
大きくくくりに入れれば一緒かと。
そして前のキャラを使った、ある意味2次小説な
おれおれ詐欺小説w
前に書かれていた『帳尻』も、微妙な気分にさせてくれましたが
その続き(?)も微妙な気分。
まさかの母親。
まさかの不運。
もうすでに、この母親から生まれた時点で
不幸の底、だったのかもしれません。
お目当ての辻村さんは、美味しそうなたい焼き。
しかしこれ…読んだ事がありました。
相変わらず、ずるい大人、というのが感想。
そして、最初にくるり。
最後のあとがきは、最後からのリレー状態なのか
小説とは逆の順番。
これはこれで、交換日記のようで面白かったですw
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麻耶雄嵩めあてで読みました。
9人の作家(収録順に北村薫、法月綸太郎、殊能将之、鳥飼否宇、麻耶雄嵩、竹本健治、貫井徳郎、歌野晶午、辻村深月)
によるリレー短編集。前の作品の人物や小ネタを介してそれぞれがなんとなくつながっている感じです。
作家陣を見てバリバリのミステリ系を期待していたのですが、そうでもなかった。。。
私が好きなのは、法月さん、鳥飼さん、麻耶さんでした。麻耶さんはいつもよりちょっと強引な気もしますが、短い中でも麻耶さんらしさは健在。
バトンのつながりがうまいなぁと思ったのは殊能さん→鳥飼さん→麻耶さん。
9人の作家の中で既読は麻耶さんと法月さんだけだったので、鳥飼さんのことを知ることができてよかった。
次は鳥飼さんの長編を読もう。
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「ブラックジョーク」「バッド・テイスト」「依存のお茶会」「さくら日和」が特に面白かった(*^ω^*)
「ブラックジョーク」…秀逸なミステリ!ほっこり系かと思いきや、ラストで衝撃(꒪⌓꒪)
「バッド・テイスト」…↑の続き。こんな続きがあってもいいね。
「依存のお茶会」…冒頭で大体の人物紹介が済んだとき、なんとなく話の展開は読めちゃうんだけど、文体や話の雰囲気がすごく好みだった✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
「さくら日和」…ミステリではないんだけど、ほのぼの癒された(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)さくらの一言にもいろんな意味があるね!
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海外短編のアンソロは、割りと興味深く読むけど、国内アンソロはあんま面白いと思ったことなくて、でもこれは面白かった。本編に対して、あとがきは逆バトンな趣向もなかなか。
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16/01/21
本を手にとって、薄ーーーて思ったけど、内容は薄くありません。さいごの辻村さんの『さくら日和』で、おーここで“くしゅん”が来るかあ繋がるかあとちょっと感激。
お気に入りは法月綸太郎さんの『まよい猫』。
逆リレーのあとがきがこれまた素敵。
・私はもう、今日からあそこにいく必要がなくなったこと。確かめなくても、きちんとわかった。私は本物じゃなくて、「嘘」だから。体が地面を踏んでる感触がほとんどない。どこも痛くないのに、体の中がワンワン鳴ってる。(P234-235 さくら日和)
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お題に沿った物語を作り、次の作家がそれをゆるーく引き継いで次の物語を……とリレー小説としても読める9の扉。作家の作風により好き嫌いがあるので、コレが良い悪いとは一概に評価できませんが、私の好きなのは、「ブラックジョーク」→「バッドテイスト」辺りの話の膨らんでく所とかですね。ミステリ調なのも良い。