蝕みの月 みんなのレビュー

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：なす　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

つまるところ、表紙絵がすべてを語っています。
名門画廊家の三兄弟の中で、美しい半盲の次男が、長男と三男から愛され求められるというお話です。（長男と次男は実の兄弟ですが、三男は遠縁の家から引き取ったという義弟です。）

美しく優しい半盲の次男・三輪は、あるきっかけで弟から真剣な愛の告白を受け、一線を超えるも、兄弟で関係を持つことに恐れを抱き、関係を無かったことにしようとします。それにショックを受けた弟は突然姿を消します。失って初めて弟を愛していたと気づく三輪。そんな失意の状態の中、兄が三輪を自分のものにしようと動き出します。そして数年間に及ぶ調教が始まります…
少々歴史も織り交ぜながら、そしてそれは汐月家の忌々しい過去と、今の兄弟の狂った関係にも繋がります。

電子書籍版購入しましたが、イラストなしということに気付かず…（よくやってしまうのですが）美しい表紙ですのでかなり残念です。いつかイラスト入りにアップデートされて拝見できることを願います…涙

ミステリー要素もあり、ボリュームあり、禁断ものが好きなので楽しめた作品でした。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ぷしこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かった…
続きがあるそうで、ぜひ今度そちらも読みます！

以下ネタバレあり

次男の目は、最後のほうまでずっと、まだ辛うじてぼんやり見える、という視力だったけど、初めから見えないほうが私としては萌えたかも(^^ゞ
あと、私は断然兄派ですねっ　
嫌なヤツ全開でスタートするけど、後半自分の気持ちを次男にぶつけた時はもうこっちまで切なくて…
次男を本当に愛してるんだなぁと。
いや、初めからそう読者には伝わるけど、なんせやり方がね。次男は心は拒否しますよ。

なので兄は、次男は義弟が好きだから、心が手に入らないなら、体を陵辱して無理矢理快楽を植え付けるという、偏った愛情表現で、
憎まれることで自分を刻みつけることを選んだのかな。
不器用でねじまがってるけど、まっすぐというか。

義弟は義弟で、幼い頃の境遇を考えると、愛を注いであげたいという気持ちは分かるんですよね。だから、次男は最終的に兄も義弟も受け入れた、というより、欲しがった、というのが、良かった。
まぁそんな急にころっと、散々いぢめてきた兄にも愛してると言ったのは、ん？と感じたけど‥
失いそうになって初めて気づく‥そして愛に飢えた人間をほっとけない性分なんだろなぁ、この次男は。

次男は吹っ切れたあと、なかなかしたたかになってて、でも嫌いじゃないです。
そのくらい強くないと、二人を愛せないもんね。
結局、二人を愛してしまった自分への罰として、目の手術はせず、完全な盲目を選んだけど、二人はより守ってくれるし、おいしいだけな気が。
うらやましぃ
あぁとにかく、兄が幸せになれて本当うれしい～(←どんだけ)
だって、あとがき読んだらこれまた兄最高なんですよぅ
高原先生おもしろい～

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：沢田　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

弟のわんこぶりも兄の執着も非常においしかったのです。
でも受けが流されすぎ。
兄に対して抵抗しているようで言葉だけなのがなんとも微妙でした。
しかもインラン設定なのがダメでした。