紙の本
若い世代向き
2014/11/11 16:23
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本屋さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私としては、対話形式であることに意味を感じられませんが(少々くたびれる)
若い方々は青年とご自身を重ねやすく、ドラマでも見ているような臨場感
を感じながら読み進められるのでは。
でも、この本をきっかけに心理学(アドラー他)を2〜3読んでみたく
なりました。
紙の本
そこまで目新しい内容ではないかもしれない
2016/05/03 12:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんみつこむすめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は最後まで読み終えました。
「周りの人は変えられない」から、
「自分が変わろう」ということかな?
そして、ふと思い出したのが、「バカの壁」です。
内容は大分異なりますが、
根底の問題は似ているかもしれないと思いました。
本の内容は、高い評価通り欠点はほぼありませんが、
残念ながら私の心には響いてはきませんでした。
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心理学三大巨頭の一人、アルフレッド・アドラーの思想について書かれた対話形式の本。師走最後の一冊としては大変読み応えのあるそんな一冊だった。
人間が生きていく以上、否が応でも他者との関係なしにはいられない。その点に関してアドラーは、「自由とは他者から嫌われること」であると言い、課題を自己と他者に分け、他者の課題については最終的な決定者が他者であり、そこに自己の介入する期待・願望は不要であると説いている。であるからこそ、自分は自己の課題についてのみ考えることができ、自己の幸せを定義することによって、主観的にそこへと到達することができるのだと言える。
また、共同体への参加についても同じような考えから、自己と他者を切り離し、自己の貢献感によって、価値や意味をそこに付け加えることが可能となる。
思うに、他者は自分が思うほど、自分に関心があるわけでもなく、最終的な結果や責任についても自分が負わなければならない以上、もう少し自分本位に生きてもいいのではないだろうか。私自身も、これまでは他者への期待・願望を意識しすぎていた気もするので、この本を読み、少し肩の力を抜きながら課題を分けて捉えた上で、必要以上に執着しすぎないようにしたいものである。
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「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。」
(アドラーの言葉を引用)
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穏やかな老哲学者と血気盛んな若者の対話形式で、所謂「アドラー心理学」を中心とした考えを学べる一冊。
タイトルにある「嫌われる勇気」から読む前に感じていたイメージは、人の視線や考えばかり気にして好かれるように生きていてはいけない。人から嫌われる勇気を持つことが大切だ!それはね… 的な本かと思っていたら、それは本当に一側面で、人間が幸福を感じながら生きていくための根本的な哲学が書かれていた。
まず大きいのは「原因論」と「目的論」。自分もそうけど、多くの人は何か原因があってその結果何かが発生している、と考える。こう書いていても「そりゃそうだよ」と思ってしまうが、実際はそうではないと哲人は説く。人は何かなしたいこと、つまり目的が先にあり、その目的のために原因を作り出すのだ、と。これは一見荒唐無稽に感じられるが、実は納得するところが大きい。目的論で考えると、過去に囚われない考え方も見えてくる。
過去の事実はただの事実に過ぎず、その事実にどのような意味付けをするかが重要であるという話は、極めて前向きだ。ある事実をいつまでも持ちだして「だから俺はダメなんだ…」と卑下するのではなく、ダメだった事、出来なかったことを認めた上でそれをどう活かすか。
また、自分と他者の課題を分ける、という考え方も大きい。他人に嫌われない生き方は、要するに他人の人生を生きるのと一緒だ。自分の人生を、自分の考えで生きる。そのためには、他者の視線などどうでもいいじゃないか。
それと、過去のトラウマ、と思っていたものは、結局自分が創りだした逃避のための理由だったのだなぁと感じた。過去に縛られて、それを理由にして今の自分を縛り付けるって、なんて愚かなんだろうなぁと思える。
良書。本当にいい本に出会えた。近年最高。
何回か読み返して自分の中に落とし込みたいと思えた久しぶりの本。
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自分の思想に近いものがあり、読んでいて心地よかった。だが、多くの人は実践するのは難しいのではないだろうか。実にシンプルでストレスを受けない生き方であるゆえ、もう少し深掘りしてみよう。
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他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになる
自分を変えることができるのは、自分しかいない
他者の課題を切り捨てよ
自分の人生において、自分にできることは、自分の信じる最善の道を選ぶこと、それだけである。一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか、は、それは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話である。
他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。
自由とは、他者から嫌われること。
自由とは組織からの解放だ、と思っている人が多い。違う。
例え、組織を飛び出したところで、本当の自由は得られない。
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。つまり自由にはなれない。
多くの人は、対人関係のカードは他者が握っていると思っている。だからこそ、「あの人は自分のことをどう思っているんだろう?」と気になるし、他者の希望を満たすような生き方をしてしまう。でも、課題の分離が理解できれば、すべてのカードは自分が握っていることに気が付くでしょう。
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アドラー心理学によるトラウマの否定、人は存在しているだけで幸福など普段の考え方から一歩外へ踏み出させてくれる一冊。自分軸で生きる自由と他者貢献という一見相反する要素を自己と他者の課題の分離と、対人関係の悩みは過去の因果関係に起因せず、すべて目的から自己の在り方を選ぶ考え方で解決できるという。度々繰り返される'勇気'というフレーズも心に響く。
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ようやく読んでいる。
心屋仁之助さんと似ているかんがえで、あんがい受け入れられる。皆いるだけで価値がある。
自分が正しいと考えた瞬間に敵、と思っている。
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「コンプレックス辞典」とも言えそうな本。
アドラーの心理学
対話形式で書かれている。
(私は好きではないけど)
なかなかハードな内容かと。
なんどか、エグラレル気持ちになる箇所がある。
ロジャースから時間が空いた時に読むのでよかった。
56これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない
84 AだからBできない。
は、Aさえなければ、わたしは有能であり価値があるのだ、と暗示している
87 10本の指すべてにルぴーやエメラルドの指輪をつけているような人は、美的センスの問題というより、劣等感の問題つまり優越コンプレックスの表れだと考えた方がイイ。
88 不幸自慢
138 カウンセリングを受けにくる相談者に、わがままな人はほとんどいない。
217 (遠いと思う対象に対しては)少しずつ距離を縮めていけばいい。
131 信用と信頼は違う
信用・・・担保がある
信頼・・一切の条件をつけない
245神経症てきなライフスタイルを持っている人は、なにかと「みんな」「いつも」「すべて」といった言葉を使う。
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読む価値のある本だとは思うのですが、どうも違和感が拭いきれません。
「われわれは原因論の住人であり続けるかぎり、一歩も前に進めません」(目的論)
「他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない」(課題の分離)
という内容は頷けるものであり、私にとって新しい切り口でもありました。
しかし、課題の分離は対人関係の出発点であり、ゴールは共同体感覚であるとした後半の内容にはどうも頷けません。
「わたしはこの人になにを与えられるか?」を考えることは、他者の課題に介入することと本質的に異なると言い切れるのでしょうか?評価と感謝も、本質的に異なるものとは私には思われません。
「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。わたしの助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく」というアドラーの答えや、「他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけない」他者信頼は、あまりに現実離れしていないでしょうか?
私にはそこまで他者貢献に重きを置いて生きていくことなど、できそうにありません。そこまで達観できれば幸福感が得られるのだとしても。そして、それが自分の選択であるとしても。
「計画的な人生など、それが必要か不必要かという以前に、不可能」
「過去にどんなことがあったかなど、あなたの『いま、ここ』にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど『いま、ここ』で考える問題ではない」
「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」
というのも至極頷けるのですが、他者貢献が「導きの星」であるとの主張は、あたかも他者貢献なるものによって眩惑されよ、と言われているように受け止めてしまいます。私もこの本の青年同様、相当にひねくれているのでしょうが。
私を導く星は、当分まだ見つけられそうにありません。
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心理学や哲学の抽象的な話は苦手意識があるため、最後まで読み通す自信がなかったのですが、面白くて一気に読んでしまいました。
読み物として純粋に面白いです。
私は、女性同士の分裂や対立、そしてその下にある比較や劣等感といったことを問題意識としてもっていますが、そういった意味でもこのアドラー心理学は使える、と思いました。
アドラーのいう目的論(自分が不幸と感じるのは自らの手で「不幸であること」を選んだから)や承認欲求の否定に対しては、きちんと読まないと自己責任論的な見え方がしてしまいそうな気もしました。
しかし、一見相対するような概念である「共同体感覚」や「他者貢献」が終盤で紹介されたため、腑に落ちました。
もう一度読み込んで、自分のものにしたいと思います。
ちなみに、いちばん響いた言葉は
「われわれに必要なのは交換ではなく、更新」
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「変われない」のは「変わらない」ことを自分で選択しているから。
「過去に経験したこと(例えばトラウマ)が現在の自分を形作る」というフロイト的な原因論ではなく、アドラーは「自分の生き方や性格・行動はすべて何らかの目的を持って自分自身で選択している」という「目的論」で自分自身をとらえる。自分の生き方を変えたいのならば自分で違う目的を選択すればいい。
自分を変えれば、自分から見える世界が変わる。自分が変わるかどうか、自分がどんな人生を選択していくかは自分の課題である。………それがものすごく難しいんだけどなあ。
「変えられることを変える勇気」、「幸せになる勇気」を持ちたい。
これまでに聞いたことのある思想や言葉と同じ考え方もあれば、今まで聞いたことのないまったく新しい考え方もあり、耳が痛くもあり新鮮でもありおもしろかった。「青年」と「哲人」の対話形式をとっているので、平易な言葉で分かりやすいのも入門として良かった。(この青年が「そんなこと言われても、でも…」という感情をすべて論理的に代弁してくれる)
アドラー心理学の他の本も読んで学んでみたいと感じた。
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140104
今回、初めてアドラー心理学の本を読んだけど、これまでの考え方を変えるような考え方も多かった。
一度ですべてを理解することはなかなか大変だったので、また少しずつ落とし込んでいければと。
ただ、実際に行動に移すのは、更に大変だなと。
特に、「嫌われる勇気」については、意識したいところ。
折りをみて読み返したい一冊です。
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タイトルのキャッチーさに、最初は手に取るのを躊躇したものの、目次をみたところ、ひかれる言葉がたくさん。
最初に気になったのは、トラウマは存在しない、のくだりだったが、読み進めてみると、まさに”嫌われる勇気”のところは強く共感できた。また、”すべての悩みは対人関係”のくだりも、自分の人生と照らし合わせて、そのとおり!と腹落ちした。対人関係で悩み、苦労したことのある人であれば、共感できる部分は多いと思う。
といいつつ、正直、ビジネスの世界に生きている人が、アドラーが提唱している思考で生きていくのは難しい気がする。それでもなお、アドラーのような思考で生きて行きたいと願うし、そのために定期的に読み返したい本だなと思った(実際に1度読んだだけでは理解できていないことも多く、もう一度読み返したくらい。2回目はより共感できるところが増えた)。