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筆者はSoup Stock Tokyoの創設者でこの本では丸の内や表参道にあるリサイクルショップ(というにはハイセンスな)PASS THE BATONが産まれてから今日までの事業展開についてドキュメンタリー形式に綴られています。
ドキュメンタリーについては、深夜の閃きによるコンセプトをシェアし実店舗へ繋げていき今日までの経緯が、キーマンとの対談を交えつつテンポよく綴られています。そういうところが通常のビジネスノウハウ本と違うところで気がついたら一気に読み進めました。
筆者のプロフィールからは筆者自身が個性的なうえ、仕事環境も一般人とは少し離れてはいるようには感じますが、そういった環境に身をおくに至った行動の基本は「やりたいことをしっかり考えること」と「仲間を集めること」だったのがうかがえます。
この、仲間を集めるという部分は、人と人とが繋がり大きな力となっていくコワーキングの繋がり方にも通じる部分が多いと感じました。(人と人とが仕事をするのだから、いかに必要な人とつながりコラボできるかが大切)
また、仕事を与えられるものとせず自分から選べるようにし、それを自分のフィールドでやること。これが正の連鎖を産むとも綴っています。私もつねづね、こうありたいと思ってはいますがなかなか出来ていません。しかし、これを読むと自分の行動がそういった環境も作り出せる気にはなりました。
まえがきにもある通り、主語を「ビジネスのため」から「やりたいことのため」へ置換え、ビジネスを「手段として行動していく」発想の転換や、売り手と買い手の間に起こる物語にスポットをあてながら、社会貢献にもなる三方よし(実際には売り手よし、買い手よし、世間よし)の精神をビジネスコンセプトにしていることは、「なるほど」と感じるところでした。
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スパゲティー型の組織。スパゲティーをフォークに巻いた中心に人がいて、そこからできるもの。
車は空気抵抗でデザインが殺されている。
日本で残るのは丁寧さ。
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著者は三菱商事に勤めながらSoup Stock Tokyoを立ち上げ、ネクタイブランド、リサイクル店と次々に新しい事業を立ち上げる。事業に規模を求めず、意義を求める。やりたいことをやるビジネスモデル。正直こんな仕事ができるなんてうらやましい。
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ビジネスモデル成立までの過程をストーリー仕立てに書いているのは読みやすく、参考になった。
ところどころに挟んであるインタビューは、その前の著者の語りの章と大部分重複していたので、実際の内容としては思ったより少ないという印象。
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Soupstock Tokyo を手がけるスマイルズの遠山社長が、新しいスタイルのリサイクルショップ・PASS THE BATON を着想して開店、事業発展までの道筋と、PASS THE BATON に関わる人々と遠山社長の対談で構成されている。
なぜ、どのようなリサイクルショップを作るのか。理念と信念。そして、「やりたいことをやる」という熱意と確信。
ぶれない強さと揺るがない情熱、そしてスタッフへの信頼があればこそ、様々な苦境も乗り切れる。
心が震えた気がした。
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Soup Stock Tokyoの運営をしている会社の社長の著書。
元商社マンとのことですが、クリエイターかコーディネーターみたい。
形が決まった時から劣化が始まる、素材が良くても商品に悦楽的な良さがなければ価値にはならない、日本人の最終的な価値は「丁寧さ」につきるのではないか、など、なかなかはっとさせられるフレーズがたくさん。
穿った見方をすれば、(というより、著者としては自覚的なんでしょうが、)PASS THE BATONという丸の内にあるアンティークリサイクルショップのプロモーション本です。
なかなかどうして、いろいろ示唆に富む内容でした。
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PASS THE BATONの事業の軌跡と代表の遠山さんの思考が描かれた一冊。モノ一つ一つの裏側にある価値をつないでいきたいという強い思いと、それを人が惹きつけられるデザインとして形にする力を強く感じた。
経営者として、デザイナーとして、芸術家として色んな顔を持ってる方だなーと思いながら読み進めていました。
==
・リスクとは美意識がないこと
自分にとっての必然性、自分にとっての意義、社会的な意義などなど、ブランドや会社を自分自身に喩えたときに恥ずかしくないか、流石だねと言われるようなもよか、ありがとうと言ってらえるものか
・ストーリーを聞いた後では、モノが全く違って見え、価値が違って見えたのです
・D&Dのトートバッグ、リメイクするにあたりプロパー越えと言いました。プロパーよりも魅力的にすることがもともとのプロパーへの礼儀と愛情。
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やりたいことをやる、スマイルズ、パスザバトンに関する本。
メモ
・ダメは誰でも、良いは意志。ダメな理由は誰でも言える。やるというのは強い意志がないと言えない。
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6年半前会社員を辞める頃、なにかのヒントになればと手に取った本。
やりたいことを仕事にして、やりたいことで生きていけたら。そう思っていたが6年以上経った今もまだ手探りだ。
この本のテーマになっているお店は、PASS THE BATONという現代版リサイクルショップ。オープンして随分と時を経た今となってもこのお店の唯一無二性は突出していると思う。
本全体の装丁やデザインの美しさ、そして本の締めくくりにある
「会社に迷惑をかけるのではなく、誰かが辛い思いをしているのでもない、ビジネスとしてもちゃんと自律していく。
そのためにむしろ高い理想を忘れない。やりがいのあるものを忘れない。そのようにしていきたいと思います。」
という言葉に、
「やりたいことをやる責任」そして、「理想を掲げることの重要性」を思い出させてもらえた。
ビジネスのノウハウ本ではなく、一つの哲学書として受け取った。
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『わたす(丁寧に)、つなぐ(思いを込めて)そして楽しく!』
「soup stock tokyo」を立ち上げ、ネクタイブランド「giraffe」も運営し、自らもアーティストとして活躍する遠山正道さんの著作であり、丸の内と原宿表参道ヒルズにあったユニークで唯一無二のリサイクルショップ「path the baton」(現在は閉店、京都とオンラインのみ)の立ち上げの物語。
冒頭の
『ビジネスは主語ではなく手段。やりたいことが主語』
は思わずハッとさせられます。毎日のルーティーンに忙殺されやりたいことが見えなくなってました。
DEAN &DELUCA、パタゴニアのB品をリサイクル(リデザイン)したり、mina perhonen、中川政七商店とのコラボなど、おしゃれで全く新しいリサイクルショップは行くたびに刺激を受けてました。
本書を読み、「path the baton」は単なるリサイクルショップではなく著者の遠山正道さんの『作品』だったことがわかります。
東京に店舗が無くなってしまったのは残念ですが、遠山さんが次にどんな仕事をするのか楽しみです!