紙の本
癒されます
2015/10/12 19:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゅうたる - この投稿者のレビュー一覧を見る
おりにふれ、気が向いた時に、質感や大きさ、レイアウトまで、中村好文さんの世界観にちょっと触れて癒される、そんな一冊です。
紙の本
愛用の椅子を張り替える話が、素敵でした
2014/05/20 09:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
建築家の中村好文さんのエッセイと写真。
前半は毎日新聞日曜版の連載をまとめたもので、連載当時は毎週楽しみにしていました。
心に残ったエピソードがあって、それが入ってるかな~と探してみたところあったので、嬉しかったです。
愛用の椅子を張り替える話で、そこまで惚れ込んだ椅子があるというのも素敵な話だし、
そうやって大切に椅子を使っている中村さんも素敵だし、さらにはその椅子の作り手が素敵なんです!
ちょっと引いてみますね。
「こんなになっちゃったけど、張り替えられるかな?」とたずねますと、
「中村さん、この椅子、捨てられないんでしょう?だったら、おれ、
やってみるよ」という、ありがた~い、お言葉。
2週間後。めでたしめでたし、黒革に張り直され、
金属製の脚部まで綺麗に磨きこまれた新品と見まごうばかりのダンディな椅子が私の手元に届きました。
こんな感じで、読んでいてなんだか嬉しくなってにっこりするような話がいっぱい詰まっています。
そうそう、印象的なエピソードがありました。
中村さんが旅に持っていく本、あれこれ迷って困り果てたら「俳句歳時記」選ぶのだそう。
この一冊のおかげで、外国にいて、日本の良さを再発見するってこともあるそうですよ。
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正方形に近い形、染織家による渋いカバーをはぐってみると潔い白。ページにも余白が多く、それぞれの話の扉写真を眺めながら、2、3ページに収まる分量に切り取られた建築家の日常をゆったり読み進むのが楽しい。
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この本のサイズや紙質…こだわりを持って作られらのだろうな、ということひしひしと伝わって来る。
何気ない日常とどこかに遠出したときが、同じように綴られていると、自分の生活なんてどこからが日常でどこからが旅で、でも本当はすべて繋がっているのだということをすっと思えたら、それは幸福な気づきかもしれない。
ホンカクケンチクカ、本格建築家、本書く建築家・・・私は何のホンカク●●家になれるだろうか?
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なんということのない日常の風景や旅の風景を、読み手が飽きることなく、なおかつ深い感慨や感銘を覚えさせ、あるいは新たな発見や旧知の自分の内面と経験を思い出させるエッセイ。その切り取られた風景をさりげなく飾り立てているのは、建築家としての叡智であったり、家具デザイナーとしての矜恃であったり、真摯に生きた人生の深みであったり。手元に置いて、何度も読み返したくなる1冊。
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Twitterでおすすめ本を紹介する趣旨のユーザーから教えてもらった1冊。
暮らし と 旅 という私の中の2つのキーワードにピッタリとハマったタイトルと、装丁の色合いやデザインが気に入った、所謂ジャケ借り。笑
とりあえず、本は増えてしまったり当たり外れがあるため、近隣の図書館にあれば一旦借りて読むようになりました。
さて、当たりかハズレかというと、
私にとってはアタリ!
本の内容はざっくり言うとエッセイです。
その文体は大変読みやすく、読む傍からスッと咀嚼されるような、品よく語りかけてくるような文章で、1つのテーマに対し2ページから4ページほどの短いもの。
暮らしの道具、旅の目的、日常の中の至福、友人との会話からの発想などなど、
建築家目線での中村氏、また1人の人間としての温かな人となりを感じることができました。
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中村氏の建築を展覧会で拝見したことがあるのですがその時に感じた印象とこの本を読んだ時の印象が同じで嬉しくなりました。鯵のたたき頂いてみたいです。
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1948年生まれ、建築家(住宅の設計と家具デザインの仕事)の中村好文さん、初読みです。「暮しを旅する」(2013.12)、図書館の開架、背表紙のタイトルに魅かれて手にしました。爽やかでおしゃれなエッセイ、また、生活の知恵も詰まっています。読後感がいいです。「切手の中の旅人」は、安藤広重・綾瀬川鐘ヶ淵の切手をルーペで眺めながらその景色を旅する、おしゃれだなと思いました!キッチン付きのアパートメントホテルに泊まり、その土地の食材で簡単な料理を。旅先の街に暮らす感覚、私も好きで昔そうしていました。
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中村好文さんは、NHKの特集で観たのが初めて。
著作を読んだのはこの本が初めてです。
毎日新聞の連載をまとめたものなので、まずとても簡潔で読みやすい。写真+約1ページでおわり。まるで日記を読んでいるかのよう。
「建築」と聞くと小難しい印象で、また建築家も厳しい性格なのではと勝手に想像してしまっていたが、この本を読むと、お友達になれるんじゃないかと錯覚してしまうぐらいユーモアに溢れ、建築家という職業の鎧も、建築という大きくそびえ立つ壁もなくなってしまいました。
旅、という題名だけあって、あちらこちらに"右往左往"している筆者の話はどれも興味がわき、読み終わってから旅をしたくなってしまったわたし。
最後に、かわいいカバーデザインだな、と思っていたらそれについても途中で出てきて、本の随所に細やかな楽しみがあってよかったです。
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吉村順三が好きで、中村さんはその下で働いていたことがあったようで、中村さんの本を初めて読んでみた。
まず、文書書くの上手だなあって印象。どのエッセイも、軽快で読みやすくて、ちょうどよかった。さすが本好きなだけある。
あとは、家や食事に対する考え方とか、わたしも同じように考えてるところが所々あって、共感できたのが楽しかった。
旅の仕方も素敵だなあ〜。心地よくくつろぐためにいいホテルに泊まることも、その街の素顔を知るためにキッチン付きのアパートメントホテルに泊まることも、どちらも真似したい。
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毎日新聞の連載エッセイをまとめたもの。
しっかりしつつも穏やかな文章で、筆者の人柄が思い浮かびました。
写真と文章の余白の感覚や、
静かな雰囲気もまた魅力。素敵です。
「本格建築家」による(意味は本編にて)など、クスッとしてしまうエピソードがちょいちょいあり、和みました。
人におすすめしたくなる良い1冊。
&プレミアム等の雰囲気が好きな人は特に良いかも。
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建築家、中村好文さんのエッセイ集。
本の手触りやサイズ感からして穏やか。
暮らしのこと、依頼された仕事のこと、旅のこと。
写真とともに中村さんの柔らかい口調で綴られていく。
寝食をはじめとした日常の営みのなかで
毎日使う道具たちへの愛情を感じる。
深く息を吐き出せるエッセイ。