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『青鬼』の違うバージョンのお話。一応前作から繋がっていてなんとなくいい方向へ向かっている気もしないでもないけど、根本的な解決にはなっていない気も。しかし、前作よりはリアル(?)さが増して入り込んで読めました。
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青鬼続編。
発想がおもしろいなと思いながら読みました。
こんなふうにつながっていくのですね。
このやり方ならば、また続編も出そうだなと思いました。
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シュンが学校へ来なくなって一週間。ひろしは杏奈と彼のもとへ赴く。元気そうな様子に安心した2人だったが、ジェイルハウスには近づくなという、突然の警告に戸惑う。あの館に何があるのか……。それを知るのは、惨劇の記憶がある彼だけだった。
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青鬼ノベライズ第二弾。前回の惨劇から一週間。ひろしが無事脱出した後、あの凄惨な出来事自体が無いことになってしまい、シュン以外の人間は惨劇の記憶すら失ってしまっていた。その謎の現象によって青鬼に殺されたクラスメイト達が助かったこと自体は喜ぶべき事実だが、理由が分からない。単身、原因を探っていたシュンは、自分が作っているジェイルハウスを舞台にしたゲームと現実世界とがリンクしている事実を突き止める。自分でもあまりに突拍子もない結論だと思いながらも、そうとしか思えない事実に戦慄した。再び同じことが起こるとも限らない現象を止めるため、シュンは惨劇の犠牲者たちである、ひろしと杏奈にジェイルハウスに近づかないように懇願した。しかし、その警告もむなしく、何かに導かれるように前回の犠牲者たちは再びジェイルハウスへと足を踏み入れることになる。
前回も楽しめたが、今回も非常に楽しめる内容になっていた。ゲームを知っている人間はニヤッとするような、知らない人物でも小説として純粋に楽しめるという風に、ゲームにはない要素と、原作とオリジナルとが見事に融合していたように感じた。また、より今回の惨劇が起こるに至った原因に踏み込んでおり、残っている謎が解明される(すべてではなくごく一部)という楽しみもあった。また、青鬼の正体とされていた、直樹もストーリーに積極的に絡んできていよいよ盛り上がってきている。
こちらの青鬼シリーズはおそらくではあるが、一冊毎に取り上げられる登場人物がいる様子。前作はシュン+ひろし。今作は卓郎+ひろしだった。取り上げられた人物は、人物像が深く掘り下げられていく。それがゲームとはまた違う側面を見ることができ、そのおかげで非常にキャラクターに魅力を感じられる。小説の卓郎の人間性はかなり最悪だが、今作ではなぜそのような人間性になってしまったのかや、卓郎が抱える問題や感情、再び起こった惨劇を経て人間として成長した卓郎などが見れてよかったと思う。
(でもなかなか最悪のイメージは払しょくできそうにないが) 青鬼にいつ襲われるかわからないという緊張感も保ちつつ、青鬼に打ち勝って脱出して見せるという登場人物たちの決意もより一層見て取れて、登場人物たちを思わず応援してしまった。ゲームと違い、最終的にだれが助かるのかが予想できないので、最後まで気が抜けない。正直あのキャラクターは補正でやられんだろと思っていたキャラクターですらすんなり殺されてしまい割とショック。こちらの作品でもまた、負の連鎖を断ち切ることはできず、また、直樹がまだ諦めていないことからまだまだ続きそうな予感。 終わり方から察するに、次の主人公はたけしになりそう。たけしはゲームの中ではなかなか不遇なのでどのような描かれ方をするのか今から楽しみである。
小説版青鬼の魅力はグロくてハラハラする展開もそうなのだが、この人物たちの人間模様を見て取れるところだと思う。
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「青鬼シリーズ」第二巻。
再び館にやってきた4人の物語です。
この回は、登場人物の気持ちの変化が特に心にささります。
ぜひ、お楽しみ下さい。