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紙の本
牛と農村に関わる近代史なんて、考えたこともなかった。
2021/12/05 16:00
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投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代の“牛”は食肉用だったり、乳製品のイメージだったりと、「食べること」との関係性が強く意識されると思います。
もはや農耕に使用する姿も見ず、そもそも農耕からかけ離れた生活を送る人のほうが多い。
いまや牛はスーパーで売られているもの。
でも、戦前の日本では農家が牛馬を飼育することは珍しくありませんでした。
だから、役牛といいます。
“役に立つ”牛ということだけど、飼育に深い愛情をかけていたとのこと。
ただ、すべての農家が家畜を飼育していたわけではなく、牛馬を預託、賃貸借、共有する行為もあったみたいです。
本書で家畜預託慣行と総称しているこのあり方は、近代における家畜飼育のあり方を追求するうえで重要です。
本書は、幕末から近代の中国山地で行われていた家畜預託慣行について追跡した専門書です。
専門書だから読むのはなかなか骨が折れましたが、いろいろと考えるところも多かった1冊です。
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