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元日に読了!アマゾンCEOの半生自伝。
ヘゾスは両親が学生時代に結ばれた結果の子であり、父親とはすぐに生き別れていたことは知らなかった。母と再婚者であるキューバ難民の父はどんな教育を彼にしたのか興味深い。
ヘゾスはこれまでユーザーのサービス価値向上の為に、冷静で非情なまでの判断を競合他社に下してきたし、これからもそれは変わらないことがよくわかる。
あと本書にも記載があるが、アマゾンは近い将来エブリシングストアになり、自らがプロダクターとしてエブリシングカンパニーになっていくであろうことが想像できる。
恐ろしいなぁーヘゾスアマゾン!
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本書を読むと、アマゾンはインターネットという媒介手段を使って新しい取引を実現する会社から、デジタル化されたデータや情報、あるいはコンピュータ資源を取引の商材そのものとする会社に変わってきていることがよくわかる。キンドルを投入する際の出版社との駆け引きなど、スレスレのこともやっているのだと再認識。いずれにせよ、アマゾンの歴史や今を整理しておく上で良い本。
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ページ数も多く、登場人物も多い。
気合い入れて読まないとすぐ眠たくなってしまいます。
アマゾンの多忙さ。そして意外と社会から批判されていたり、選択や決定の誤り?もあったんだなと。
良いことばかりではなく、悪い面も包み隠さず書かれていた。
アマゾンのやり方に批判的な従業員、取引先、ジャーナリストもいる。
節約家のベゾスのもとで、過酷な環境で働く多忙な従業員。頑固なベゾスのもとで、無理難題とたたかう幹部役員。
アマゾン掲載商品の価格を安くされたせいで、売り上げがでない企業からの反感もあるらしい。
エピソードの中には、アマゾンてこんなひどい会社なのか?と思えるものもちらほら。
でもそれもすべておおもとにはベゾスの
「お客様主義」があるからなんだと納得できる。
そしてベゾスのように常に考えて、新しいことを取り入れていかなければ、淘汰されていく時代なんだとつくづく思う。
ただ、周りとの折り合いやバランスのとり方もときには必要と思う。
色々考えようと思えば、思考が絶えない本です。
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ジェフ・ベゾスがAmazonを書籍のネット通販会社として起業し、その後書籍以外の様々な品目に対象商品を拡大し続け、さらにAWSのようなクラウドサービスやAmazonプライムなどのサービスを提供するに至る様子が紹介されている。顧客第一主義を掲げ、一貫して「ありとあらゆる承認をぎりぎりまで低価格で提供する」ことを目指し、赤字販売や市場影響力を利用した脅しまがいの戦略はかなりえぐいし、ブラック企業と言っても過言ではないくらい社内の状況は苛酷だ。数か月で辞めて行く人がいる一方で、この環境でしか働けないと思う人たちやジェフボットと呼ばれるジェフ・ベゾスと同じ思考をする人たちもいる。ジェフ・ベゾスとAmazonという会社の強烈な個性がここまでとは、ちょっと驚いた。
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アマゾン創業者のジェフベゾスの自伝。
顧客第一主義をかかげ、競合は見ないと言っているわりには、えげつない戦略で競合を叩く。
会社としてのアマゾンはあまり好きじゃないな。
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ジェフベゾスがamazonを成長させる上で、
それぞれの場面でいかに決断してきたのか、
というリアルなケーススタディ。
失敗も色々とする(スタートアップを買いまくった時期とか)、
予想外の成功につながる(AWSがここまで伸びるとは思ってなかった)、
war for talentでgoogleにバシバシ抜かれる、
など。
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いついかなる場面でも、極めて事実に、数字に、期待するミッションに
徹底してこだわり続ける、質実剛健(時に暴力的なほどに)な経営を続けている。
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経営者というのがどんなものなのか分かる一冊です。
ジェフ・ベゾス氏かっこよす
テック企業の創業者ってみんなこんな感じですね。
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amazonがどのように生まれて、けっこうだましだまし(まさにそういっていいと思う)やりながら成功してきたか、ということが描かれている。恐らく多くの読者にとっては、やはりジェフ・ベゾスの経営手法に触れたい、という動機があるのだろうけれど、僕にはkindle誕生の項が一番興味深かった。他人に食われるぐらいなら自分で食う。必要なことはこれから学ぶ。amazonはいまも小さな強みを編んでロープをつくることを繰り返しているという。amazonの顧客第一主義、という看板の裏に涙ぐましいというか失笑するというか、さまざまなエピソードがあるのだなあ、と。未来を見据えていればガレージでのスタートアップも土下座もどうってことないのか。僕自身はあまりamazonで買い物をしないが、プラットフォームとしては実に有用だと毎日のように感じている。そして、もっと有用になるだろうなあという予感がするのである。
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Amazonトップのジェフベソスは、マスコミ嫌いで日本ではほとんど話題にならないが、ジョブスやビルゲイツに匹敵するIT業界のカリスマだと思います。この人のビジョンや考え方は凡人には理解できない。世界でトップになるにはこれくらいの志がないとダメなんでしょうね。
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■ジェフ・ベゾス
A.ジョブズと同じようにベゾスも現実歪曲フィールドをまとっており、思わず納得させられてしまうが、冷静に考えると得心のいかないプロパガンダを展開する。
B.クリティカルシンキングを育むには散文形式のほうがいいとベゾスは信じている。新製品ならプレスリース形式で文章を作る。つまり、その提案をどのような形で顧客に提示するのかを形にするわけだ。
C.我々はモノを売って儲けているんじゃない。買い物についてお客さんが判断するとき、その判断を助けることで儲けてるんだ。
D.賢くあるより優しくあるほうがむずかしい。
E.緊密で有機的につながる仕事ができていないから、関係者のコミュニケーションが必要となる。部署間のコミュニケーションを増やす方法ではなく、減らす方法を探すべきだ。
F.グーグルを山だと思え。登れるけど動かせはしないというわけだ。連中を徹底的に利用しろ。でも、連中に知恵を授けちゃいけない。
G.必要な人材はこれから雇えばいい。難しい道なのはわかっている。どうすればいいのかはこれから学ぶんだ。
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スティーブ・ジョブズ亡き後、IT業界で最も影響力のあるビジョナリー、ジェフ・ベゾスの伝記。「果てなき野望」というタイトルは正しい、と思う。物語の最後を取材に行くまで息子がAmazonのCEOであることを知らなかった実父の話で締めているが、ジョブズとその父との関係にも似ていて読者に強い印象を残すことに成功している。
Amazonの書評でベゾスの奥さんが酷評しているという噂が立ったが、そんなに悪くない。関係者へのインタビューや調査の質と量において、類書の『ワンクリック』と比べると、文句なく一段踏み込んだ内容となっている。本書では、Amazonの組織文化へのベゾスの影響がよくわかる。また、ベゾスの天才性もうまく強調されている。
有名な話だが、Amazonの会議ではパワポのプレゼンは使われず、数ページのワード形式の文書で議論されるという。つまりベゾスが論理の力を信じて、印象の影響を排除しようとしているのだ。これについては賛成だが(パワポ資料の作成には時間がかかり、論理的に考えることが少なくなる)、広く採用されることはないだろう。また、人材採用にも高い基準を置くこともベゾスの特徴だ。一定のレベルの人材が成功の源であることを知っているのだ。そして、少人数グループで進めてコミュニケーションによる調整を不要とすることを理想としている。
本書で描写されるライバルや出版社などに対する苛烈な対応は悪評と不安を生む。従業員に対してもある意味非常に冷酷だ。一方、Amazonとベゾス自身は顧客第一主義を振りかざして悪びれるところはない。顧客のためであるから、勝つためには容赦がない。
「我々は正真正銘、顧客第一ですし、正真正銘、長期的です。また、正真正銘、創意工夫を重視しています。- これがアマゾンが他社と違う理由であり、アマゾンの実態です。この3要素をすべて備えている企業はほとんどないのです」ベゾスは自信を持ってこう答える。
Amazonは書店とも直接ぶつかる。日本でも一部の出版社が街の書店を守るためといってAmazonから書籍を引き上げた。しかし、ベゾスはまたこう言う。「書籍事業にアマゾンが訪れつつあるわけではない。書籍事業に未来が訪れつつあるのだ」
こういう立身出世の伝記を読むと、果たしてその成功は必然だったのか、という問いが頭に浮かぶ。成し遂げられなかったベゾスやジョブスが世の中にはゴマンといるはずだ。ベゾス自身も成功を切望しかつ自信も根拠も持っていたであろうが、成功が保証されたものではないこともまた同時に知っていただろう。それでも少しは安定した金融の世界からネットの世界に飛び込んだのだ。その根拠は次の言葉の中にすべてあるだろう。
「世の中には、まだ発明されていないものがたくさんある。今後、新しく起きることもたくさんある。インターネットがいかに大きな影響をもたらすか、まだ全然わかっておらず、だからすべては始まったばかりなのだ」
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顧客第一主義を掲げて、ECからクラウドベンダーへとそのビジネス領域を拡大するアマゾン、ジェフ・ベゾス氏の生い立ちをプロローグに、その軌跡をたどる。とても鮮やかにイノベーションのジレンマをすり抜けアマゾンを巨大企業に育て上げる様は圧巻!ジェフ・ベゾス氏個人については描ききれてないのか元々そういう人なのかは良く分からないが人間味は感じられなかった。
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Amazon CEOジェフベソス。
本著はメディアへの露出が少ない彼に迫った貴重なルポである。
ちなみに彼。怪人のようなイメージを持たれてる方が多いようなんですが、よく笑うお人のようです。
(ですが、それは周りがドン引きするほど…の笑い方のようで。。)
本著はAmazonのこれらのサービスをなぞりながら読むとまた味わい深い。これらのサービスはまさに広く浅く、我らに恩恵を与えている。かくなる私の生活もAmazonによって支えられていると言っても過言ではない、Kindleにプライム。どれも感謝してもしたりない。しかしAmazonはいつか私が働く業界に牙をむき、壊し、その利益の分配を始めるかもしれないといった怖さもある。また本著に出てくるAmazon流のやり方は、王道であり、またエグい!
Amazonのやり方は独特な思想に根付いている。
短期的な利益は度外視、ともかくシェア重視(=顧客重視)。
例えばiPhoneはベゾスからみると、その商品の素晴らしさとは別に価格戦略的には失敗の事例であるとの事。
確かにiPhoneはスマートフォンの市場を開いたが、Androidの追従を許し世界シェアでは劣っている。
(しかしAppleはがっぽり儲けているという突っ込みはあり)
そしてまたその姿勢を投資家にも「今のところは」許容されている。
(今の時点での株価は実際の利益からはかけ離れている)
まるでスタートアップしてまもない上場したてのベンチャーのように。
なんとも不思議である。
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読み終わるとすでに内容のほとんどを忘れてしまってるような分厚い本でしたが、書くとすれば、
p328-9 イノベーションのジレンマ
巨大企業が傾くのは破壊的な変化を避けようとするからではなく有望だが現場の事業に悪影響を与えそうで短期的な成長要件を満たさないと思われる新市場への対応が消極的になりがちだからだと看破した
これを解消するには、破壊的施術を中心に独立の新事業を立ち上げる自律的組織を設置する
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間違いなく現代を代表するアントレプレナーの一人であるジェフ・ベゾスのことがよく分かる本です。他のアントレプレナー同様特異な生い立ちと、尖った性格に目を奪われがちですが、彼らが凄いのは、凡人には見えないビッグピクチャーを描いているところでしょう。
Amazonは私の生活にはなくてはならない存在になっています。今後も拡大戦略を取って行くようですが、盛者必衰、そのタイミングをシニカルに待つとともに、Amazonに打ち勝つアントレプレナーの登場に期待したいと思います。
Amazonが本屋や小売業ではなく、インターネットをベースとするテクノロジー企業であるという視点で今後の動向を見守っていくことにします。