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孫子の兵法について原文から著者である孫武がどのようにして戦を展開していったのかということを考察しているパートと孫子の兵法を現代の自分達に活かすにはどうすればいいかを解説した一冊。
図解で解説した書籍は以前読んだのですが、本書ではさらに詳しく孫子の兵法について解説されていました。
戦場での解説にとどまらず、野球や格闘技などのスポーツも引用して解説されていて、非常に兵法について理解が進みました。
いかに不敗の状態をキープして、来たるべきチャンスに備えるかということや詭道の重要性、リーダーとして組織を率いることの難しさを改めて本書を読んで感じました。
ナポレオンが参考とした戦略やクラウゼヴィッツの「戦争論」との比較やスポーツやマーケティング戦略とも繋がっていくところは読んでいて面白く感じました。
2500年以上も前に書かれた戦略書が現代に通じる部分を認識したとともに現代社会を生きる処世術を学べたと感じました。
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多くのビジネスパーソンが座右の書としていると言われる孫子について、入門として読んでみた。概要が分かりやすくまとめられていて理解しやすかった。
孫子の教えは特別な戦略というわけではなく、冷静に考えればとても理にかなったものである。それを戦乱の世に活用できたことが讃えられるべきである。さらに、現代のビジネスシーンに適用するためのアイデアが本書には収められている。
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さすが守屋氏の本である。孫子の考え方が十分に分かった。戦わずして勝つ、戦略と戦術の立て方を実際のビジネスに照らし合わせて述べられていた。彼を知り己を知らば百戦して危うからず、やはり敵と自分を知ってから戦いに臨むべきだ。先手を取る、戦は結果さえ出せばよい、相手を利用する、愛情・恩情・規律・情報の大切さ、不敗を守る、相手の急所を突く、何で勝つか、どこで勝つか、何時勝つか、を意識せよとのこと。孫子はこれからも学んでいきたい。
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著者なりの解釈だが、孫子をとてもわかりやすく記している。ただ何度も読み、自分なりに考えないと実践として活かせそうにない。孫子の基礎としては良い本か。
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孫子は学生のころから好きで読んでいて、今回は復習がてら読んでみました。
ビジネス書っぽいんだけど、出てくる事例や対談が格闘家の方だったり、羽生善治さんだったりして、その広がりも面白かったです。
孫子を現代のコンサルタントになぞらえて、肝心要なところは口づててで解釈されているところも興味深かったです。
ナレッジワーカーとして、孫子に学ぶところがあるなあと感じました。
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孫子=雇われコンサルタントという視点が面白い。経営者ではないから、できることとできないことを弁えているし、本質を敢えて曖昧にして漏洩させないところなど、勉強になる部分は多い。どちらかといえば、父である守屋洋より戦略や他の領域とのコラボした内容が多く、面白い。
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全体として孫氏を日常生活やビジネスに応用して解釈することを目指す内容。
とても分かりやすいが、筆者の主観も多分に入っているのでそこは注意が必要。
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「将とは、智、信、仁、勇、厳なり」
刺さるわ。荻生徂徠の注釈も、すげー腹落ち。
「おおよそ智ある人は勇ならず、勇ある人は智ならず、仁なれば厳ならず、厳なれば仁ならず、四つの徳備わりても信また備わり難し。」
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孫氏の入門書ならぬ、つまみ食い書。
戦を「型」の崩し合いと捉えたその戦略の哲学の入り口に触れられる。解釈の別れる部分についての丁寧な解説もありがたいです。
そして時代も時代ということで、キングダムを読み返したくなりました笑
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途中で中断。
34
・ライバルの方が弱い場合は、無傷のまま味方に引き入れる。
42
『孫子』は、政治・外交戦略を駆使して、軍事的に戦わないようにすることを最優先した。
60
勝ちと負けの間に「不敗」負けていない状態があると考えた
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2016.11
感想としては…
先に上司がずーっと言ってたことは
これだったのか、というのが
ストンと落ちた。
戦わずして勝つ。
己を知り、彼を知る。
以下、備忘録
負けてはダメ。それどころか、勝っても自分が擦り減ってではダメ。戦わずして勝つ
自分より弱いものは味方に引き入れる。
自分と同等の力をまつものは、事前に敵の意図を見破りこれを封じる。
次に敵の同盟関係を分析して孤立させる。
短期決戦で戦いに勝てる、短期で終結させられる条件をうまく作り出せる場合→やる
それ以外すべて→やらない
短期決戦で済まなかった場合
→最悪『不敗』のラインで踏みとどまれば良し
戦いは騙し合い。
戦う意図や手の内が知られている場合、知られていない場合
彼我で情報格差がつけられる場合、つけられない場合
→戦い方が変わる
こちらを、小さく弱く見せる
勢いのあるチームは個々を管理しなくても力を発揮する。
そのためには窮地に追い込む
→危機感を力の源泉とする
逆に、敵の方はなるべく危機感を持たないように緩い環境におく。一方自分の部下は絶体絶命の窮地に追い込んで勢いに乗せる。
同質化戦略
一番手の企業は二番手の企業のやる良いことを真似すれば一番手としての地位を守ることができる
勝てる組織と将軍の条件
愛情や温情による心服をらもって、規律による統制を行う
→部下を赤ん坊や我が子のように扱う
知謀:先を見通し謀略を駆使できること
信義:部下から信服されること
仁慈:部下を思いやること
勇気:実行力
威厳:部下から恐れられること
→全てを兼ね揃えることは難しい。
自分の得意なものはどれか、不得意はどれか、己を知るを乗り越えないと成果を残せない
※部下に作戦計画を知らせる必要はない
致命傷を考える
事前に先を見通すことは不可能だが、自社にとって致命傷となる事象はほぼ考えつくせる
→いかに負けないことをコントロールするか
小さくたくさん試して早く失敗し、学習を重ねる
試行錯誤によって負けや失敗から学び、成長するのは、負けられない勝負で負けないため
勝負事では2つの時期がある
自己点検や成長を考えるべき時期
勢いの力も借りて勝ち進む時期
何で勝つか、どこで勝つか、いつ勝つか
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孫子の代表的な名言である、
「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するのは善の善なるものなり」にあるとおり、著者である孫武が生きた時代は楚、斉、晋など春秋12列国と呼ばれる強国が覇を競っていた時代である為、自国の兵を如何に失わずに戦争に勝利するかが極めて重要なテーマだった。前記の文脈から抽出されたキーワードとしては、短期決戦、詭道、情報格差、不敗。また、勝利の目算を立てるための5条件については現代の企業経営に活かせる内容であった。
1.戦力差を鑑みて、勝てない相手とは戦わない。
2.勝てる相手とだけ、勝てるやり方で戦う。
3.味方が一致団結している。
4.情報格差によって、敵は「え、戦うの」「準備が全然できていない」という状態になっていること。
5.有能な現場責任者に全権委任がなされいること
最後に、企業のマネジメントを担う立場として、リーダーとしての資質について言及されていた点についても記載してメモとして残す。
・土台は、信頼関係の構築
・その上に規律
・最上位に危機感
「強い危機感こそ、組織を統率する上で最良の薬」
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以前も著者の本は読んだことがあったが
本屋で結構大々的に平積みされてたので
とりあえず読んでおいた
特段前読んだ本と変わったことはなかったかなといった感じ
でも七つの習慣読んだあとで
なんとなく7つの習慣に通じるものがあるような気がした
特に戦いに働く力として
「情報や認識・判断、環境・肉体、感情・精神、物量・管理」てやつは刃を研ぐの項目とぴったりだなといった感じ
やっぱり解説読むだけじゃなくて、そのまま
言葉覚えるのも大切だなと感じた
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パワーフレーズ
「結局『孫子』とは、当たり前に勝てることを、当たり前に積み上げることを旨とした戦略書なのだ」
孫子の兵法書を読むにあたり、解説としてはすごくわかりやすく、また現代ビジネスに置き換えて考えられるわかりやすい一冊かと思います。また、戦略と戦術の違いについても言及しており、特に後半の30ページほどは中小企業の経営層なら読んでおくべき内容であるかと思いました。
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中国古典をビジネスに活かす、というコンセプトの本は多いが、その中では出色の出来と言える。まえがきで筆者が述べている「抽象度を上げて考える」力は、本書内にかぎらず必要だ。その練習書としても、非常に有り難い。
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孫子の兵法がわかりやすく解説されております。
ビジネス上の戦略を立てる為に必要なエッセンスが学べます。
何度も読めば味が出そうです。