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シンプルなテクノロジーを途上国で生活する人に届けて生活を改善するそんな活動を行っている米国のNPOコペルニクの創設者である中村俊裕さんの本です。
世の中には貧困状態で暮らしている人がたくさんいるけれども、そこへちゃんとした援助の手を届けるためにはトップダウンではなくボトムアップで彼らの生活に向き合って必要とするものを届ける必要があるのです。
たとえば灯油ランプに変わってソーラーランタンを使うだけで毎月の生活費の多くを占めていた灯油代が節約できて煙にも悩まされない、とってもシンプルな解決方法です。
必要とする人に必要とするものを届ける。しかもそれを全部自分たちがするのではなく、現地のNPO、メーカー、出資者など任せる部分は任せて自分たちはつなげる事に徹する。いま、自分が一番注目しているNPOです。
支援を行った後はしっかりとインパクトを計測している点も信頼できます。
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偶然本屋で見つけた本。NPO法人コペルニクの創設者が取り組みを紹介した本。
創設のきっかけは世界の課題を解決するにはボトムアップの視点が不可欠だと感じたから。創設者自身が国連というトップダウンの最高峰にいて感じたことだから説得力がある。
読んでいて感じたことはやっぱり現場を自分で見ることの大切さ。
結局いくら本を読んだって、いってみないとわからない事ばかり。だからコペルニクも現地に精通しているNGOとかと連携して、本当に現地が必要なものを吸い上げて、それを届けるようにしている。ボトムアップの視点も非常に共感。
旅ではなくて、自分で住まないとわからないことが多々ある。
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コペルニク代表の中村さんの著書。
「クリエイティブなローテクをラストマイルへ届ける」というコンセプトのもと、様々な最先端のソーシャルテクノロジーを駆使し、シンプルで便利な製品を途上国に届ける。
とにかく熱い!無我夢中という言葉がピッタリの性格の人かもしれない。
そういう意味では若い頃から頑張らなければ!という思いが高まった。
内容で面白かったのは、最新のクラウドファンディングやソーシャルネットワークを駆使して今のビジネスを築き上げているということ。世の中のあらゆる可能性に対して常にアンテナを張り巡らしておくこと。それで得られた情報が自分の目標にどのように応用できるのかを考えることもしかり。
またアプローチも、多様な主体とコラボしてる!まさに世界の問題を世界のトップランナーと解決する、というようモデル。
人と人とをつなぐ力。それをつけるために自ら可能性を摘まないこと、がとても大事だと感じた。
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コペルニクをどのような思いで起こし、運営しているのかについて書かれています。淡々と、しかし、思いの強さが伝わってくる一冊です。
やりたいことをやるには、強い思いと行動が必要なんだと気がつかされます。
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まず著者であり、この書籍の主人公である中村さんがめちゃくちゃ魅力的である。
この書籍を通して見える世界の現実と「適正技術」という問題解決のしくみのお話。世界を変えるためには、何を知り、それを自分の頭で考える必要性に迫られる。
コペルニクを応援したくなる、その気持ちを読了と共に持てた時点で、僕個人として、とても価値のある書籍である。
・メモポイント
-トップダウンだけでは、変わらない現実がある。隣の人の生活が良くなっているのかという本質をどう捉えられるか。
-「現場に行く」ことの大切さ
-NPO・政府・民間とどうパートナーとして組んでいくのか。
-ローテクでもたらすインパクト
課題を解決するために必要なものは、必ずしも最先端のものではない。
ここで書かれている内容から、クラウドファウンディングの可能性など、個人に寄与するだけでなく、社会全体にインパクトを与えることもできるのだと、改めて認識できた。
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そうか、これがコペルニクの背景にあったのかと思った。日本で”世界を変えるデザイン”展を六本木で観てから、自身が見て体験もしてみたフィリピンの貧困層の暮らしに役立てるものがこんなにあるのにそれが局地的にしか広まっていない事にある種のフラストレーションを感じていた。その後、ビジネススクールにてどうにかならんのかというようなプランを机上の空論ながら練ってみたりしている時にコペルニクの存在を知った。順調にその活動の幅を広げているようだなと感じた。どうにかして自分も彼らの活動を手助けできるようなことをしたいと強く思った。
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貧困であるがゆえに、日々の生活をするうえでの困難が多いこ、これはBOPペナルティと呼ばれ、貧困層の人々が分婚の悪循環から抜け出せない理由の1つ。
途上国の課題
・現金がない、電気がない、安全な水がない、トイレがなく衛生状態が悪い、調理の効率が悪い、農業の生産性が低い
途上国で受け入れられるポイント
・極端に安い、シンプルで使いやすい、壊れにくい
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コペルニクス設立の経緯とそのビジネスモデル、貧困層の課題解決に必要なことを網羅した本。
著者の課題解決への熱い思いが随所に伝わる一冊である。
やはりここでも原体験の重要性が語られている。
‥実際のところ現場に行ってからでないとわからないことだらけなのだ‥
国連の支援はあくまで政府へのアプローチがほとんどで、ミクロな市民にはその支援が享受されていないことはしばしば起こりうる。そこがコペルニクス創業のきっかけ
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社会課題解決やBOPビジネスを行う際のシーズの見つけ方、ソーシャルインパクトのもっていき方、資金調達方法やステークホルダーとの協働方法が書かれている
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読んでいて、とてもわくわくした。
私も行動したい。途上国の貧困層へのアプローチって
何ができるんだろう。文系の私でも、アイディアと想像力を
活かせば、何かできるんじゃないか。
そうやって奮い立たせてくれる本でした。
著者・中村さんが国連で感じた「違和感」を
自ら起業することによって、草の根レベルで解決していく。
色々なご経験をされているからこそ、
発言にとても説得力があった。重みがあった。
国際協力、援助業界の硬直した点に
メスを入れ、イノベーティブに解決する中村さん。
いやぁ〜かっこいい。読む価値あり。
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途上国の生活環境を理解し実感することは、結局、自分の人生観や生きる意味を問い直す機会にもなっているのだろう。大量消費社会を存分に経験してる人々が、途上国に触れることで、家族や隣人を思いやる心の大切さを改めて感じ、それがなければ人生は非常に空虚なものとなるということに徐々に気づきはじめたのではないか。