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◆万葉の歌人が愛でたカワラナデシコ、オミナエシ、キキョウの花。食用、繊維、薬、屋根葺き材など、かつては日常生活のさまざまな場面で利用されてきたクズやススキやチガヤ…。
「今でこそ目の敵にされがちな雑草は、つき合い方次第で私たちの大切な味方になる」。そんな思いで『日本らしい自然』の再生活動を実施している著者が、各地の事例もあげながら解説する。
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僕は雑草が好きである。雑という言葉は、実はそんなにひどい扱いではなくて、雑学、雑誌も雑貨もそれからいうなら雑酒も、好きな人は好きなのである。雑草という草はない、なんていうのは、雑貨というアイテムはない、といっているようなもので、もはやナンセンス。
さて、本書はタイトルに「日本らしい自然」を持ってきている。1章では、雑草がつくる連続性を人がどう感じるか、ということが述べられていて、これは自分が抱いていた雑草感を補完してくれると感じた。2章から4章までは、雑草の生態がほとんど。5章が日本らしい自然の実践例。選択除草と、雑草による風景作り。タイトル負けしているかな、と思わなくもないが、しかし雑草の生態を含め、雑草のことを理解するにはよいのでは。
我が家の雑草社会、一番の敵は近所のおばちゃんだ。雑草生やし放題の我が家も常に近隣との戦争なのだ。雑草の広がり方でイメージが変わるというデータがある。さて、どう戦おうか。
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雑草と一口に言っても
実はそれこそ自然をなしていると言っていい。自然と関わり合いながら、雑草社会の仕組みを解き明かし日本らしい自然再生プロジェクトを紹介する本。