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二〇一二年に亡くなった金子哲雄さん。その奥さんの著書。
すごくお互いのことをわかっていて、夫婦として完成したかたちであるように思った。ほんとうに。
夫に「再婚する?」と聞かれたときの「いや、ごめん、わかんないや」。このことばの重みがすごい。
金子さんは結果的に亡くなってしまったけど、旦那さんも奥さんも、すごく強いひとなんちゃうかな、と思う。
残された奥さんも、ずっとしあわせでいてほしいです。
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流通ジャーナリスト故 金子哲雄氏の奥さまの本。
先日、旦那さんのほうのエンディングダイアリーを読んだばかりで忘れないうちに続けて読んだ。
在宅で死ぬことはそれほど難しいことではないという。
私の身近な人たちの死は在宅で亡くなった方がいないので興味が引かれた。
できることなら慣れ親しんだ自宅で亡くなることができたらどれだけ幸せなことでしょう。
それには病気を患っている人も、その時がやってくるまでに、はっきりした「こう生きたい」「こうやって死んでいきたい」との意思が必要。
それで周りの人たちがサポートしていける。
金子氏ほどの死に様をプロデュースしてあの世に旅立つことができたらと憧れる。
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終活で有名になった流通評論家・金子さんの妻の手記。彼との出会いから亡くなるまでの心境を綴る。見た目の雰囲気は癒し系に見えた金子さんだが、実際は几帳面で仕事熱心で感情の起伏が大きい人だったようだ。彼の努力がようやく認められた時期に突然発病し、そして短期間で亡くなってしまった。著者はその様子を書き記しているけれど、読んでいて何となく冷めた感じを受けた。同時進行の手記というより、後で思い返して書かれた本なのかもしれないが、内容的にはやや物足りない感じがした。著者本人も仕事をしながら彼を支えていたこともあるのかもしれないが、末期においても彼との濃密な時間を過すような関係ではなかったようだ。正直、この手記を出す必要があったのか、よく解らなかった。
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2012年に亡くなりその後「僕の死に方」を世に出した金子哲雄氏の奥様の手記。高齢化社会の日本においては事前に死に対する準備が出来る可能性が高い。いつでも準備出来る訳ではないが…。
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『僕の死に方』を読んだながれでこちらも読みました。
出会いから結婚のくだりは金子哲雄さんサイドではそこまで詳しく語られていなかったし、同じ事柄でもそれぞれの視点で捉え方も違うので、こちらを読むことでわかることも多く興味深かったです。
テレビなどから想像できる以上…どころか斜め上な感じでキャラが濃かったことに衝撃。
奥様との出会いがあって本当に良かったと、他人ながら思ってしまうほどでした。
そんなことを思うと同時に、情報が肉付けされることでご夫婦の互いへの信頼感の強さの根っこが垣間見えた気もしました。