最新都市伝説の正体 みんなのレビュー

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投稿者：キック　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

荒唐無稽ですが、何故だか惹かれるのが都市伝説です。本書では50話の最新都市伝説を10のカテゴリーに分類（一つの章を5話の都市伝説で構成）し紹介。一つの話が4ページ程度ですので、あっという間に読み終わりました。
　「都市伝説」という言葉が、日本に登場したのは1988年と、まだ30年にもなりませんが、この類の噂話はネットのない大昔から存在するようです。また、宇佐氏によると都市伝説の厳密な定義は「会ったこともないが、なんとなく存在が確信できる友だちのともだちが実際に体験したという、本当でも嘘でもない話（234ページ）」であり、超常現象や単なる噂話の類は、都市伝説ではありません。不可思議・不可解な話だったら、何でも都市伝説と称している本が多い中、宇佐氏は忠実にこの定義に則して都市伝説を集め、類型化した上で、各話の発祥から拡散までを追っています。
　しかも全世界から収集しており、宇佐氏の労力の賜物となっています。都市伝説の本は種々出版されていますが、私は宇佐氏の著作が最も気に入っていて、本書を含め刊行されている３冊とも全て読みました。都市伝説好きな方にはお薦めです。