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少し長かったけど、最後まで結論がきになる吸い込まれるようなストーリーでした。
阿川佐和子さんってすごい実力だなと思いました。
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阿川さんの本に、初めて読みました。両親の熟年離婚、父の再婚相手は年下の小娘。なんとなく、曲がり角に共感してしまう。とても面白かったです。読み応えのある本だった。
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阿川佐和子さんの小説を初めて読みましたが、面白い!
電車の中でも思わずクスクス笑ってしまいました。
夫婦というかたちを解消してからも、よい関係を保って楽しく暮らす未来と元夫、それに離婚した両親とその父の再婚に寄りできた新たな家族。たとえ、血縁はなくとも居心地のよい関係でいられる家族っていいな、と思えるストーリーでした。
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阿川さん、〇〇をお手玉のように右手でもてあそんでって、結構こう言う描写多い。経験か想像かわからんけど、凄いね!
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「阿川佐和子」の長篇小説『うから はらから』を読みました。
『ウメ子』、『スープ・オペラ』に続き「阿川佐和子」作品です。
-----story-------------
親族(うから)兄弟姉妹(はらから)が波乱を巻き起こす、長編ホームコメディ。
私は断じてこの家族がキライです!
夫と別れ、実家に出戻った未来を突如襲った両親の熟年離婚。
悲嘆に暮れたのも束の間、父が連れてきた再婚相手は、豊かすぎる悩みを抱えた茶髪巻髪の小娘。
しかもクソ生意気なコブ付きで……。
自分の人生曲がり角。
なのに家族が巻き起こす騒動で頭の痛い日々は続く。
良かれ悪しかれ親族(うから)兄弟姉妹(はらから)──。
嫌いだったあの人も、憎らしいアンチクショウさえも愛おしくなる、長編家族小説。
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新潮社が発行する月刊小説誌『小説新潮』の別冊『yom yom』に連作短篇として連載された作品で、ラブコメ要素を持った家族小説… 実際は血縁関係のない人々の家族のような暮らしを描いた作品です、、、
家族の在り方って、これが普通、当たり前… ってことは存在しなくて、違いがあって当たり前で、それぞれの家族が、その家族にとって普通の関係であり、家族のカタチなんだよなぁ と感じた作品でした。
■嫉妬の距離
■妻が来た
■乳と暮らせば
■僕の兵隊
■ホルモンの歌が聴こえる
■こころ痛めて
■母娘戯画
■種の起源
■いつも偽家族
妻の「未来(みく)」から、「いい関係」でいたいからと三行半をつきつけられた「室田昭夫(ムロさん)」、突然離婚して一人暮らしを始めた母「珠子」、元警察官で堅物だった父「茂」の71歳での再婚、義母「麻里子(マリイ)」の豊かすぎる悩み、「マリイ」の連れ子で10歳にも関わらず大人びた「倫土(ロンド)」の不安、「未来」に立ちこめる暗雲… という、家族や元家族の暮らしを描いた物語、、、
この6人に加え、「倫土」が入院した脳外科医の看護師長で更年期障害に悩む「内藤さん(本名は「大原愛子」)」の7名の視点で各章が構成されており、それぞれの章で、それぞれの人物に感情移入しながら読み進める展開… ある人物の視点では、イヤな性格だなぁ と思った人物が、その人物の視点となる章で、実は思慮深い人物だったことに気付かされたりと、相手の気持ちになって考えないといけないよなぁ と、とても当たり前のことに改めて気付かされましたね。
多様性を受け入れる ってことですかね… そして、普通や当たり前の関係性ってなくて、それぞれが築いている関係性が、普通であり、当たり前なんだということを強く感じました、、、
でも、本書の内容は、そんな小難しいことはなく、キチンと人間模様を描きつつも、軽快で軽妙で楽々と読める文体なので、とても読みやすかったです… 血のつながりがなくても、深く親しい兄弟姉妹のような間柄となった10年後を描いたラストシーンも良かったですねー ちょっと節操のない感じはしますけどね。
結局、「永子」の父親は、「ムロさん」と「ロバート���」の、どっちだったんでしょうね? まっ、これは読者が想像するしかないんでしょうね、、、
面白かった… これまでに読んだ「阿川佐和子」作品の中では、イチバン好きな作品になりました。
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登場人物それぞれの立場からの思いや目線からの物語の進め方が面白かったです。
色んな形の家族の在り方があると思いましたが、もう少し一途である方が私は好きです。