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開成高校野球部についてのルポをまとめた一冊である。
単行本で売り出されていた頃から気になっていた本だったが、買って良かった。これほど笑える本はそうそうない。
彼らの真面目な野球への取り組み方は好意が持てるし、独自の理論で自分たちの野球を磨く様には感銘を持つところなのだが、しかし、とにかく破天荒すぎる。
真面目であればあるだけ笑える類で、何度も何度も吹き出しながら読んだ一冊である。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201403/article_5.html
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HONZのレビューで知ってからずっと「いつか読みたい」と思っていた本。書店で棚積みされているのを見た瞬間、思わず声を出してしまった。
うん、いい本!
本書は、高橋秀実にしか書けない本でもある。
素朴な疑問を素朴に追いかけていく著者のつぶやきを横でクスクス笑いながら聞いているといつの間にか深淵を覗き込んでいた。ゴクリと唾を飲み込み、パチパチと瞬きすると、確かにすごく深いけど穴の直径は小さいからまず落ちることはない、とわかる。ホッ。でも、さっき感じた恐怖は本物だよね。
高橋秀実はそういう作品を書く。
本書もその通り。
「素振りと違って野球は球が前からくるのが問題」と考え込む選手。いいなぁ。親近感わく〜。
私は運動より勉強が好きで得意だったし、考えずに動いたり感じたりなんてできなかったし今もできないし、チームプレーが苦手だし、そう感じている自分を見ている自分を分析している自分を反省している自分を巡ってからでないと書評の一つも書けない。
そんなわたしだから、笑いながら読めるところと笑えないところが皆さんとは違うかもしれない。
でも、これだけは伝えたい。本書は「ふつーの人とズレた変な高校球児の話し」としてゲラゲラ笑って終わり、という本ではない。ステレオタイプとの違いが何を指しているのか、笑いおわった瞬間に訪れたわずかな沈黙に何が見えたか、そっとしまって大切にして欲しい。
(帯によるとテレビドラマになるらしく、テレビドラマになった時にはこのあたりが欠けて「頭はいいが運動神経の悪いおかしな野球部のおかしな話」に矮小化されてしまう、ということを懸念しています)
(以上、書評ではなく応援歌、でした)
(私が本書を読みたくて仕方なくなったHONZの書評は http://honz.jp/15449 です。評者は土屋さん。)
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開成高校野球部についてのノンフィクション。
開成の野球部員はどうも理屈っぽいのだが、自分の失敗や欠点に対してどうすれば改善できるのかを考えるのは非常に重要なことだよなぁとしみじみ感じた。
「仮説と検証」は日常生活や仕事の上でも実践していくべきことだと思った。
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限られたリソースの中で、最大限の効果を発揮するにはどうすればいいか。仕事の上でも考え方が参考になると思いました。
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4月から始まる連ドラの原作。
サッカー好きな私でも、たまには野球の本を読みます。
仕事でこちらの学校の方々と絡みがあるから話題作りになれば…
と思って読んでみたが、面白かった。
というよりも勝てそうな気がしてきた(笑)
作戦も理にかなっており、納得するものがあって彼らの野球を見てみたくなった。
ドラマも楽しみである。
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開成高校野球部の考え方は素晴らしくよかった。
しかし、作者があまり高校野球を理解していないような気がしてつまらなかった。
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面白い!ノンフィクションはこんなに面白いのかと思わせる一冊でした。
野球をモチーフにしながら、課題解決手法のアプローチを幾つか学ぶことが出来ます。
さすが開成高校の学生だけのことはある。
”「全体が盛り上がっている時は一緒に盛り上がるので、あえて自分を盛り上げる必要がない」。自動詞「盛り上がる」と他動詞「盛り上げる」の違いを指摘している。”
なるほど、どんな局面においても冷静だなぁ。現象に飲み込まれるのではなく、冷静に現象を分析する目を持ちたいものです。
”「…打てなさそうな時というのは練習ができていない時なんですね。だから試験の前でも家では素振りだけはするようにしています。実際に効果があるかどうかは別にして、やらないよりは気持ち的にいいと思いまして」”
これは、良く理解できる。常に準備をしておくことにより大きな精神的障害を取り除けるというのは良くある。ただし、この”素振り”をちゃんとやる意志をどれだけ強くもてるかが、凡人とそうではない人との境目。
『練習は「実験と研究」。時間が限られた時同じことを繰り返して体得する一般的な練習ではなく、課題を設定して「実験と研究」の場にする』
これ重要ですね。ドメインを切り替えることにより、時間の使い方を有効にしている。この割り切り方は参考になります。
「俺たちは必要十分な練習を徹底する」
身の丈を知り、何が必要で、何が十分か。まずは目標の納得性が高くなければこのスタンスは取れないと感じます。自ら適切な目標設定をすることにより、自発的な活動に落とし込む。完全なビジネス書の様相を呈してきています。
「そもそも野球は味方同士のコミュニケーションを図ることが目的ではなく、敵のコミュニケーションを読み取り、破壊する競技なのだ。」
やるべきことを上位の概念に一旦昇華させ、そこから何をすべきかを再定義している。こはれ競争戦略の一つですね。
『「は」ではなく「が」の勝負。ちなみに、この「が」を使った文章は「現象文」と呼ばれている。現象を客観的に描写した文なのだが、我が事に当てはめると強い意志に転じる。」
この部分会社で使えます。各人が自立的に、自律的に動いて欲しい時、「は」ではなく「が」で語る様に仕向けます。
結論。本作品は、開成高校野球部をモチーフとしたビジネス書です。「もしドラ」といい野球というのは、ビジネス書に向いているのかな。
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巻末の桑田のインタビューの方が面白かった。
一般的な高校とは違った、開成高校野球部の戦略•戦術が書かれており、なるほどなと感じるところは多かった。
著者は開成高校が甲子園に出場することを望んでいるようだが、むしろこの本を世に出して足を引っ張っているようにしか思えない。
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おもしろかった!
笑えるけど、為になる。
正確な情報を伝えるだけがコミュニケーションではない。互いの立場や役割を確認し合うことこそが人間のコミュニケーションなのだ。
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ドラマは観ていないが、よくこれをドラマ化しようと思ったなというのが実感。高校野球のノンフィクションにも関わらず、汗も涙もあまり感じない(もちろん当事者達にはそれなりにあるのだろうが。)全体的にクールな仕上がりの異色作。
超超進学校の野球部という事自体も、野球への取り組み方も、万人から共感されるような内容ではないけれど、示唆に富む一冊。
今年も高校野球の季節がやってきた。
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ずっと前に読みたい状況にいれておいて、文庫化されたので買えた。元気が出た!他人に理解されるかどうかはいいから、自分で結果が出せるように工夫をして、真面目にやろうと思った。高橋氏の絶妙な客観性を持って、高校生を見守っている目線が素敵。温かいというのか、人間讃歌というのか、敬意を払っているというのか。他のも読んでみたい。
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ノンフィクションはあまり読まないのだが、とても読みやすい構成で、野球をあまり知らない方にもわかりやすく書かれていた。
そして、ところどころ笑える点もまた良い。いいキャラクターだ。
「ドサクサで大量得点」なんて、計画性があるのかないのかわからない作戦でも、しっかり点を取っていくのは素晴らしい。
なによりこれは、ノンフィクション。現実に起こった話なのだから。
野球って、奥が深い・・・いろんな意味で。
今後も開成高校には注目してしまうな、と思って調べてみたら、最近の成績はあまり良くないよう・・・?
ドラマ化したら余計にプレッシャーがかかるのではないだろうか。
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ドラマはドラマですが、こちらはルポ風です。
雰囲気はあんな感じで、熱い甲子園話とは対照的。
高橋さんの本はいつもこんな感じでそこがいい。
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ノンフィクションとはいってもストーリーがあると思って読み始めたので、終始インタビューと著者のレポートという内容にはちょっとがっかり。でも、ちょいちょい笑える場面もあったのでまあいいかという感じ。