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戦国時代前の室町時代後期の三好元長の生き様を描く、松永久秀と続く時代で信長を筆頭にした戦国時代前の混沌とした話。(〜P60)
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三好元長という武将をこの本を読んで初めて知った。あの、三好長慶のお父さんだった。しかも、弟があの三好三人衆の一人三好康長「笑巌」。驚いた。
三好元長が、元長・足利義維・細川六郎「晴元」の三人でこれから新しい幕府を作ろうと約束したのに、それぞれの確執からこうもなってしまうのかと驚愕した。誰が悪いとかと言ったらこの三人だと思う。お互いにもっと立場をわきまえるじゃ変だと思うけれどもう少し信頼すればよかったと思う。
人間関係においてこういうことが今も起こりうることだと改めて思い知らされた。
とても、内容的にも面白い。
最後の九一郎「元長の忍」には「わぁお!」という感じのサプライズ的な。
読んでる途中でふとあれかなあとは確かに思ったがまさかね。興奮しちゃった。
また、戦のシーンが最高!緊迫感が得られ読んでるこっちまで戦ってる感じにさせられた。滅多に戦を書く歴史小説の方は今まで読んできてなかったので嬉しかった。
登場人物もまた素晴らしい色々な武将がたくさん出てきて嬉しい(^o^)
なんと言っても知らない武将ばかりだから「へえ~」と勉強になる。
悲しいけど満足できる小説。
元長の息子達の話も続き的なもので書いて欲しい!
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信長登場前の戦国前期はほとんど知らないんだけど、三好元長の天下統一の夢をドラマチックに描いて面白かった。最後に松永弾正が登場して義輝、信長の後期を予感させる
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ニッチな戦国時代の武者を主人公とするのは相変わらずで、三好氏でも三人衆ではない、その親を主人公としているが、あいにくと不勉強で歴史上の立ち位置もよくわからなかったが、なかなかに興味深い歴史の変わり目の立役者であったことがよくわかったが、本作の本当の主人公は、実は松永久秀であったことが最後に明かされる
。久秀の悪役そうろうの人物像は多分に脚色されたものが多いとは思われるが、とかく複雑な人物であったことは間違いなく、その生い立ちとしての描き方は確かにありかもしれない。
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室町時代末期 民の平和を希求する阿波の武将 三好元長の生涯を描いた歴史小説。
冷静な分析、状況判断のもとに、戦のない世の中を目指すために闘う。何度か平和な時代は訪れるが、廻りに跳梁跋扈する下克上の武将たちによって、その平和は踏みにじられる。
そして、最後には周辺諸国の奸計によって...
ひとり平和を希求する国として、戦力放棄を宣言する我が国が同じ轍を踏むことがあってはならない。
もっとも、我が国は巧みな言い換え、言い逃れによって戦力を保持しているから、みすみす国土を蹂躙されるようなことは無いと信じたいが。
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歴史物をあまり読まなくなった。最近はどうしても取り上げる人物が小粒の傾向があるから。
三好長慶の親、元長の話。過去のしがらみと世を変えるためには古きものを切り捨てる。戦国から信長台等を予感させる話。何か時代の変化を予感させる
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久しぶりの時代物、三好元長を主人公にした「覇道の槍」です。
時代はザックリ、応仁の乱の後。織田信長よりも少し昔。村上海賊よりも前ですね。
この三好元長と言う人物については、全く知識がありませんでした。武勇に優れ、知略も得意。
確かに、この人物が生きていたならば、信長や秀吉はどうなっていたのか?と思います。
時代背景を良く理解できないまま、物語につられて読み進めた1冊でした。面白かったです。
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三好長慶の父である三好元長について書いた本です。
三好元長については、三好長慶や松永久秀の本を読んでも、堺で自刃するところから登場する感じで、なじみの薄い武将です。
堺で自刃をした相手が細川晴元であったため、三好元長と細川晴元が兄弟同然に育ったというのは新鮮でした。
全般的に、戦に臨場感があったので、非常に楽しめました。
また、畿内特有なのか、この時代特有なのか、味方になったり敵になったりと、権謀術数っぷりがとても面白かったです。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-84a5.html
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天野純希さんの作品、2冊目。
信長より前の時代、阿波国の三好元長が主人公。
民の為に戦の無い平和な世の中を作ろうとして、戦を続ける。
元長の才能を妬んだ、主で友の細川六郎晴元との仲が食い違っていく。
裏切りや策略が当たり前のこの時代、六郎を見限る様に進言された元長が、
「主君に刃を向けた者の天下は、いずれ下の者に覆される。天下の安寧を志す者は、下克上を為すべきではないと存ずる」
と言ったセリフが心に残った。
登場人物も多いし、名前の読み方をすぐに忘れて苦労したけれど。
後半一気に進みました。
元長の息子、千熊丸と、それを支える久一郎改め松永久秀との、今後の話を是非読みたいです。
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細川氏嫡流(京兆家)当主で管領の細川政元暗殺後、実権を握った細川高国に対抗すべく立ち上がった細川澄元の遺児・六郎(後の晴元)と三好元長。
将軍として擁立した足利義維との3人を軸にして物語は進展。
のちに、畿内で一大勢力を築き上げる三好元長が主人公。
暗殺、謀略、裏切りあり。最後には、三好元長は、細川晴元により殺される。
くっついたり、離れたりとなんでもありの、ドロドロとした戦国の世。
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あぁ、そうつながるわけね。
ちょっとかったるい感じもするが、やっぱり戦国ものは好きなんだよな。謀略がらみの話がやはり好みというか。