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≪目次≫
はじめに 大学教授の給料は私立の中高一貫校に子供
を通わせるのに十分か?
第1章 これからの学歴社会の見取り図
第2章 超一流大学を目指すのはどこまで得なのか?
第3章 子供の学歴に最も影響を与えるのは塾でなく 親
第4章 サバイバル能力をどうやって身につけさせる か?
第5章 偏差値から専門能力重視に変わる教育業界
第6章 グローバル化を目指した教育
第7章 グローバルな専門教育というタフだけど夢のあ る教育投資―フランスのバレエ学校の事例から
終章 21世紀の学歴戦略
≪内容≫
思ったものと内容が違った。もうちょっと教育寄りかと思ったが、保護者(親)目線が第一で、次は評論家的な視点だった。まあ、言いたいことはわかるし、妥当な話だと思う。ただもうちょっと日本の内需を好意的に見てもいいじゃないか?と思う。日本はもうダメ的な(特に文系の大学教育、ひいては書いてないけど高校教育も)書き方だけど、私はガラパゴス的な部分を好意的に見ていきたいけどね…
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「高学歴ワーキングプア」という本を読んで、同意できないという人は、ぜひこちらを読むべき。
まあ、だいたい、ビジネス本やお受験を煽っている経済誌に書いてあるようなことなんだが。
30過ぎて博士号とっても、それまでにまともな職歴や誰にもまねできない業績がなければ、一生、中高卒と同じ非正規で飼い殺しにされてしまう理由がわかる。
学歴は職業や所得を獲得するための手段。18歳時点での学歴が及ぼす影響力のサイクルはすでに短くなっている。納得できるが、社会人になっても学ぶ機会を得るのは、それなりに恵まれた環境の人(留学させてくれたり、残業もなく大学に通える余裕のある職場、経済力で支えねばならない家族がいない)だけ、という事実を忘れてはならない。
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文字通り、食うための学歴について記述した一冊。
中学受験の話などもあり、ある意味実用的だが、海外留学の話なども出てきて纏まりがない印象。
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子供を持つ親の立場で書かれているが、大人が自分自身にどう教育投資すべきか、という視点からも参考になった。サバイバル能力を磨く手段として、2つの方法がある。体育会に入部することと、武器を身に付けること。どういう武器かは普遍性はない。大人の自分にどう落としこんだらいいのか考えさせられた。あとやはり英語は重要だ。
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2014年刊。著者は兵庫県立大学教授。
教育のグローバル化をやや甘く見ている点と、海外留学の牧歌的な目線は?が付くが、まぁ、総じて納得のそれではある。
予想される未来として、
① 大学ピラミッドの台形化、
② 海外との比較・競争の強化、
③ 教育と海外競争を軽視してきた文系学部の衰退。
本書で重視していると感じたのは、
⑴ 中学受験の価値、
⑵ 職業教育への敬意と予算配分の必要性(→高等専修学校の機能強化)、
⑶ サバイバル力の重要性
というあたりか。確かに⑶の重視は特に納得のそれではある。
だが、それを身に付ける方法がより重要だろう。ところが「体育会系」クラブに所属することしか方法論として提示できない現状が悲しい。
これに限らず、本書では総じて大した提言がされているわけではないし、今を所与の前提にした場合、大した提言ができない現状にあるのだろう。
この点、自分のことを棚に上げてではあるが、重視すべきキャリアとして青年海外協力隊の如き「ボランティア+海外見聞を広げる」方法論が要り、かつ国家的費用負担が要るのだろうなと感じた読後感。
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これからの学歴の価値。
筆者自身、学歴(大学卒など)と学校歴(どの大学卒業)など、言葉の定義をしていて、どちらかというと学校歴目線でどのような展開が今後予測されるかを書いた本。
例えば
東大さえでて、有名大企業に勤めてゴールが最高という終身雇用の安定時代は終わっている。
大学も格差が広がる、そして大学もブロック化(東大がずば抜けという感じではなく、東大と一流国立、一流私立がなどがブロック化する)ピラミッド構造になる。
など
まあ、事実そうなっているよね。と実感もって理解できる。
ただ、現実も確かにそのとおりなので、特に意外性はない。何となく感じていたことに理屈付けをされているような気分。
色々取材をして記載している部分(二次情報)が多数だけど、筆者が自分の子供を中学受験させた部分(一次情報)が面白かった。
やはり自分が体験したからこその独自の考え方がされていると薄っぺらくないし、リアリティだとか、個性が感じられて面白い。
例えば、子どもを満員電車に乗せたくないと思ったとか、親なりの心配が吐露してあったりして。
取材系の話は以下が面白かったです。
アメリカの一流大学(ハーバード、MIT、スタンフォード)がオンラインで授業を公開し、宿題を出し、提出させている。この仕組みで、世界中の優秀な人材を入学させられる。
という情報が、かなり面白かった。
知、人を集める事、インターネットにより、ここもグローバル競争になっているんですね。
日本はなかなかそういう視点に立ててないんだなと。
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今から10年前に発刊されたので若干ズレは生じるが読んでてためになる。
自分のためというよりも子供のためにどのような勉強をさせてあげるのが1番子供のためになるか親は観察して子供のことを分かってあげるのが大事だということ。
勉強、スポーツ、社会勉強を満遍なく取り入れることが大事。