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宝物な一冊。星をもうひとつ追加したい。素晴らしく内容が濃いまんが評論。対談も素晴らしい。私は極めてぶきっちょなせいか実際に作りはしないけど、レシピはやっぱり必要だ。「高野文子さん」のお菓子が信じられない代物だが、このレシピだけ文体がはじけてるところがまたよろし♪
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作者の方と同年代なので、
なつかしすぎる作品のタイトルを見るだけで
懐かしさがこみ上げて来ました。
あまりに懐かしすぎて
思わず田渕由美子さんのコミックを買ってしまった。。
この本に出てくる食べ物は、
まんがの中に出てくる食べ物そのものではなく、
福田里香さんオリジナルのものばかりです。
のだめの「ぎゃぼ」からインスパイアされたおかしには
笑いました。
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フード理論という漫画を見る観点非情に面白かったです。
食べ物の書き方が何を暗示しているのか。
男女が二人で食事するシーンはSEXの暗示
なんて、最初は穿った見方なんじゃなかろうか
と思ったけど、読んでみて納得。
食べ物、食事って書かなくても、漫画は回る。
だけど、それをうまく使って空間時間を演出する技法は
素晴らしいなとあらためて感じました。
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表紙が可愛くて思わず手にとった。漫画とフードの関係って興味深いなぁと思って期待が高まりすぎたのか、内容が薄いと感じたのがちょっと残念。
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表紙の可愛さにパラ見したら「蟲師」と「百鬼夜行抄」が載ってて
食べ物とあまり関わりのないマンガだけに、興味を惹かれて購入。
第二弾も出るそうなので楽しみ。
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取り敢えず『ハチクロ』と『バルバラ異界』は読もうと思った。
切り口が斬新だなと思う。
漫画を読むときにそんなことまで考えて読んだことなんてなかったし。
だがしかし、川原泉さんの『もぎゅもぎゅ』は丸くて白いものとは限らないし
(『メイプル戦記』では焼きトウモロコシ、玉子丼、
バナナ、ういろうなどをもぎゅもぎゅと食べている)
『ベルサイユのばら』でオスカルがロザリーんちでスープを飲むシーンなんて
オスカルが革命に生きるきっかけになる重要なシーンなのに
何故そこを素っ飛ばすかなーとか
福田さんの持論に承服しかねる部分も多々あったので
星を減らしてしまったごめんなさい。
個人的には巻末の対談だけでお腹いっぱいだった。
レシピにあったお菓子は美味しそうなのとそうでもないのと(爆)半々くらいかな。
自分で作ろうとは思わなかったけど
そこにあったら食べてみたい気がするものもあった。
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ずっと長い間読みたかった作品。ようやく文庫化されて手に取って、一気読み。紹介されている漫画が無性に読みたい。おいしいものも食べたい。しかも、まんがキッチン2が発売。文庫化されるまで待てないかも。
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内容はレシピだけなのかと思いきや、、
読者目線の少女マンガの系譜や歴史が辿れるコラムもあり、得した気分です。
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世の中にあふれる、多種多様な漫画。
その中には、たくさんの食べ物が出てくる。
ので、作品の中に出てくるお菓子を作るのかと思いきや
そこからイメージしたお菓子を…でした。
作り方も付いていますが、どこからの引用なのか、で
漫画の紹介もされています。
それがそのお菓子にぴったりはまるのか、は
正直分からないです。
半分以上、読んだ事がないので…。
お菓子目当てでも、漫画目当てでも
どちらでも楽しい内容です。
とにかく写真がカラーで美味しそうで…。
巻末には4人分の対談が。
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2007年に発刊された単行本の文庫化。新録として「ぎゃ盆」が追加されています、もう少し追加があったら…と思っていたら続編が出版されていました。
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漫画書評の切り口としては、結構よくある視点だが、「少女漫画」という潮流を、「菓子」という面でざっくり俯瞰しており、面白い。
レシピは、結構煩雑なものも多く、参考にはならないかなぁ。
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表紙に惹かれて買いました♪
少女漫画に登場していたりその漫画のイメージに合うお菓子のレシピが載っていて読んでいるだけでワクワクしました。
私にとっては題材に選ばれている漫画のほとんどが読んだことがなかったのでそれも読んでみたくなりました^^
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読んだことのないマンガが主だったけど、どれも気になる!特に昔の名作達。
こういう観点からマンガを読むというのも面白いなぁと。
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【おいしくて可愛いレシピ本が文庫サイズで登場!】漫画とお菓子への愛情が詰まったレシピ集。萩尾望都、くらもちふさこ、羽海野チカ、よしながふみら人気漫画家との豪華対談も。
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表紙があまりに可愛くて、自分とは関わりのない本だと思ってたのよね。何となく手に取ってみたら、おお、これは!取り上げられているマンガの多くは、24年組で育った少女マンガ読みのストライクゾーンではないですか。インタビューの人選(羽海野チカ・くらもちふさこ・よしながふみ・萩尾望都)なんかもう感涙ものでした。
食べ物から漫画を読み解くという切り口(フード理論と名付けられている)が興味深く、言われてみればそうだなあと思わせられる所が多々あった。なるほど!の箇所をいくつか。
「ハチミツとクローバー」
「ハチクロ」の最大の特徴はコミカルとリリカルの融合だ、と言う指摘はまったくその通りで、それだけなら多くの人が同様のことを言うだろう。そこを一歩踏み込んで、「笑いと切なさ、相反するふたつの感情をごく自然にまんがのコマ上につなげているのが、フードだ」というのは、まさに目から鱗。ほんとにそうだ。あのラストも、そこまでの一見軽いギャグに見える不思議料理があってこそだよなあ。うーん、やっぱり名作。
「のだめカンタービレ」
著者の長年の観察によると「物語には”食べ物であっけらかんとギャグをやるひとに悪人はいない、テーブルを囲んだら仲間”という不文律がある」そうだ。確かにそうかも。のだめと千秋というかなりユニークで非現実的なキャラや、音楽家性善説とでもいうべき展開に、確かなリアリティを与えているのが全編にちりばめられたフード描写であるという指摘には納得。また、セックス描写がなくてもきれいごとと感じさせないのも、二人が日常の食事をともにすることで結びついているからだとも。同感だ。
「D班レポート」
1980年前後、私は大学生でどっぷりマンガを読んでいた。「LaLa」があり「花とゆめ」があり「プチフラワー」が創刊され、ワクワクしながら読むものに事欠かなかった。まったく幸せな黄金時代だった…。 しかしまあ、同時期に同じ「花とゆめ」に連載されてはいたけれど、「D班レポート」と「はみだしっ子」を対比して読むという発想は、普通のマンガ読みには浮かばない。この着眼点はすごい。「『はみだしっ子』は4人組で超シリアス、『D班レポート』は5人組でスラップスティック。どちらも少年グループを描いた作品だが対照的だ」。白泉社系の少女マンガにトラウマラインを敷いたのが三原さんで、すっとぼけラインを敷いたのが坂田さんだというくだりには膝を打った。
「舞姫 テレプシコーラ」
「『舞姫 テレプシコーラ』は山岸まんが史上、最高に食事シーンが多い。家族愛とはこまめに家族の食事を世話することだと言わんばかりに主人公の千花・六花姉妹はいつも豊かな料理に取り囲まれている。そしてあんなに一緒にテーブルを囲んだのに、それでも救えない魂があると作者は残酷に描くのだ」 ……言葉もない。泣けてくる。
バレエ漫画の金字塔「アラベスク」を描いた山岸先生が、年月を経て、ミロノフ先生抜きで、傷つき苦しみながら進んでいく女の子を描いた意味は、実に大きいのだとあらためて思った。
「マルメロ・ジャムをひとすくい」
「田渕さんの筆にかかると、舞踏��で王子様と踊るよりも、好きな男の子の前で紙袋が破けて食材をぶちまけることのほうが最高のロマンティックに思えてくるのが不思議だった。ガラスの靴を履くよりも、ぜひいつかこの状況をやってみたいと思った。そう、田渕まんがの出現で、私たち読者は、まんがの中の同時代感覚というものを初めて体感したのだ」 おっしゃるとおり。
「バルバラ異界」
この作品は萩尾まんがの中でも異質な所があるような気がするとずっと思っていたのだが、それが何か教えてもらった。「『バルバラ異界』は萩尾まんが史上初、子供目線ではなく、親目線で子供を描いた特筆すべき作品だ」これだったのか!
巻末の対談もすこぶる面白い。よしながふみさんの次の発言は、いわゆるグルメまんがのくだらなさをずばり言い表していて爽快。
「優れた職人さんたちっていうのは決して食べもので人の人生を変えようなんて思っていないんです。… そうそうやっぱりこういうものでおいしいかおいしくないかで、人生は全くもって決まらないなーっていう。お菓子っていうのは幸せの象徴ではあるけれど、お菓子食べたからって幸せになれるわけじゃないっていう、そういう関係、ですよね」
そしてそして、くらもちふさこ先生が登場しているなんて、もうそれだけで感激してしまう。ずーっと「少女漫画のセンターコート」で試合をしている先生の絵を見ると、時を飛び越えて高校生の頃の自分に帰るような気がする。