紙の本
「ポスト恋愛時代宣言」??
2015/08/23 17:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ともぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章自体は読みやすく、理解しやすいです。ただ、共感できるか、楽しんで読めるかは、人によって大きく分かれそうな内容です。
まず、タイトル「ポスト恋愛時代宣言」からも分かるように、「恋愛していない女子は文化的趣味に逃避する」と筆者は考えていて、違和感を感じました。また、行動心理をカテゴライズして説明していますが、そういう考え方もあるのかなと疑問に思いながら読みました。
投稿元:
レビューを見る
著者自分語りの部分は若干飛ばし読み。
結婚してないで寂しくないのかと純粋な疑問をぶつけられたことがあったが、寂しいってなんだっけ。
投稿元:
レビューを見る
読みながらぐさぐさ突き刺さる指摘にダメージを受けていた。著者は文化系女子を否定してるわけではもちろんないけど、間違った「文化系女子」には手厳しい。
これからの文化系女子活動の指針になりそう。
投稿元:
レビューを見る
総じて「私はこう思う」というレベルの話でしかない
その事を前提に疑って読めば得られるものも無いこともないけど、わざわざ読む必要はなかった
投稿元:
レビューを見る
文化系(腐女子も含め)女子世界とリア充とをまたにかけ、文化系世界のバイリンガルと豪語する著者にまつわる自信が前面に出た構成からなる中盤までは、正直うーって思ったけど、文化教養とはなんたるか、そこらのエセ文化系女を一喝する観点は、気持ちよさを感じました。が、しかし…、やっぱりなんだか大賛成!と手を挙げられるほどの共感はなかった気がします。世界の次元が違いすぎるのかなぁ…。
投稿元:
レビューを見る
わたしも腐女子とリア充を両立しちゃう系文化系女子なので笑、わりと楽しく読めました。
なんちゃってファッション文化系を指す「黒文化系」の人や、文化系を逃げ道・居場所にして精神的に向上心のないばかへの喝は効きました。こうならないように、文化と触れ合うときは常に自分というものを介在させることを、より意識的に行っていきたいと背を正したところ。
投稿元:
レビューを見る
文化系一家に生まれ、カルチャー誌編集などに携わって来たという、文化系女子の大先輩ともいうべき著者が、
昨今、世に溢れかえりはじめた文化系女子の正しいあり方、生き方について説く一冊。
確かに、SNSの発達によって簡単に文化系アピールを出来るようになり、そのような安易なアピールに警鐘を鳴らしているのには納得した。また、ジェンダー・社会学的なアプローチで論じているのもよかった。
しかしながら、やや説教くさく感じられ、読み進めながら、しっくりこない感覚を覚えたまま読み終えてしまった。
著者のサバサバとした、迷いの無い口調はどうも空回りしているようにも思えた。
「腐女子とリア充が両立する」という著者の言い分には多少の違和感を感じた。しょせん著者のような勝ち組のスーパーリア充だけが言えることなのではないか、と白々しく思った。
まあ、そういうキャラの著者ってだけなんだろうけど。もっと若い人に寄り添ってほしかったデス。
投稿元:
レビューを見る
「文化系女子」の来し方行く末を紐解く一冊。
ド田舎で鬱屈としていた元・文化系女子。『向上心と知性を持った瞬間にマイルドヤンキーの楽園から追放され』るも、文化系で飯が食えるような覚悟も才覚もなく、東京に出てきてようやく少なからず同好の士に出会い、世の中には生まれ落ちた時から文化教養に理解ある家庭で育ち、ある程度レベルの偏差値と家庭環境の子女が集まる学校で、早いうちから文化度の高い同級生や先生との出会いに恵まれた、文化が当たり前のように身近にある「都会の文化系女子」という存在を知る。
著者の育った環境はまさしくそれで、地方の圧倒的少数派から見れば羨望の的。ハンデが違い過ぎる。
でも、確かに湯山氏が言うように、ハンデの多少はあれ、文化系の源流は『尋常じゃないハマり方をある時期にした』かどうか。
アクセサリーとして教養を振りかざし、男社会に切り込むため文化系を利用する「なんちゃって」知識浅薄黒文化系女子に喝を入れる。
文化系を標榜するならば、思考停止禁止。一生考え学び続けなければいけない十字架を自ら背負っていくのだ。
文化系としての生き方とは、プレイヤーでなくとも観客でいるためでも努力研鑽は必要なのである。が、好き好んで選んだ道。
まだまだ遠くはあるが『今の自分の内部にないものに出合っていく』道のりであるのだ。
投稿元:
レビューを見る
2010年代を生きる青年女子は一読するべき。時代をかなり的確に捉えていて、その在り方でとうの昔から立ち回っていた人生の大先輩の姿をみて、自分も両方取りに行こう、と野心と自信が芽生える本。
投稿元:
レビューを見る
中盤から、「○○も知らないなんて」と他の何かを好きな人に対し優位性を誇示したがる感じや、「ただ好き」とか「詳しくないけど楽しい」を認めず知識の量や深さを正とする感じがひどかった。
他者の好きなものやその姿勢を認められず、なおかつ悪口まで言う方に「文化系」など名乗らないでいただきたい。
投稿元:
レビューを見る
文化系マウントという生き方
2014年冬、美大に入って1年目の頃に周りの同年代との文化レベルの差に打ちのめされたことと、美大という女子の比率の高さゆえ、文化系女子という生き物を知るのは大切だろうと期待して買った。
あらゆるジャンルに精通していて、きっと何を話しても10倍で打ち返してくるだろう教授のような筆者。恐れ入る経歴だ。
それから10年弱が経過して、当時よりさらに文化系コンテンツに溢れかえった今、守備範囲の広さよりも「自分の好きなものとその傾向をしっかり理解し、ただそれらが好きである」だけでも十分じゃないかと。だってSNSとアルゴリズムで、それすら難しくなってきているから