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リサーチャーが、どうやって新しい/隠されたニーズをつかんでいったら良いか、動き方を少し紹介している。
あとがきにもあるが、答えを教えてくれる本ではない。
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原題は”Hidden in Plain Sight"。原題の方が内容に合っていると思われる。
世界各地域において行動観察を行うことにより、どんな状況においてもビジネスチャンスがある事を示唆している。
行動観察と言っても、他の人と同じ視点で観ていてはいけない。問題意識を持って物事を見る事により、疑問が生まれ、ニーズに結びつけることができる。
クリステンセンが「イノベーションのジレンマ」の中で、お客様が片付けたがっている”用事”に着目すべきと言っているが、本書の指摘はこれに近いものがある。どちらがより深いニーズに辿り着けるのか、あるいはどちらが取り組み易いのかを考え直してみたい。
何れにしても、シャーロックホームズも言っている様に、漫然と見ているだけでは駄目で、ちゃんと観察をしなければならない。すべては見ることから始まる。
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この本は「物の見方を変えればニーズなんてたくさんあるよ」ということを世界各国、特に発展途上国の人々の生活の現状という視点から描き出したものである。
これでもか、これでもか、と色々な例を提示されていくと、自分の視野が自分の置かれた環境により狭められているという当たり前のことに気付かされる。
大量消費・大量生産の時代には、多くの人の共通のニーズを探り出すことの方が有利であった。今はそうなっていはいない。しかし、私を含め多くの人はその段階に留まっている。
そういう意味では目からウロコ的なところがあり読んで実践するべきなのだろう。
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今月のハーバードビジネスレビューの特集が「行動観察xビッグデータ」だが、その「行動観察」のプロが、日常見ているなにげないことから、ニーズをつかむ、まさに原題は『Hidden in plain sight』。日本に住み、行動観察していたとことで、事例でも京王線に乗っている人の一日の事例など、日本人の行動観察も多数。自分のなにげない行動が、世界の常識とは違うし、そこにチャンスがあるかもしれないと、思った。様々な国で観察しているからその違いに気がつくということもあるだろうが、私たちも、ちょっとニュートラルに観察してみると何気ない行動から、意外な発見があるかもしれない。
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勉強になりました。今ある仕組み・サービスを極力シンプルな形に分解すると?という視点
彼の現地での馴染み方は圧倒されます。
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デザインリサーチのプロ、ヤンの著作。
行動観察が彼のリサーチの主軸。大手企業から依頼された研究、消費者の行動観察を行う。製品を作ることが主なメインかな。ノキアに居た経験から携帯電話の使われ方の事例が多かった気がする。発展途上国から、先進国まで多くの国に在住していたときの経験が書かれる。ヤンのリサーチが、市場経済発展のためのものなんだろうなと思われるときも多々あったので、ソーシャルビジネスよりではないかもしれない。けど、彼が見るモノの見方には勉強になるときがあるので、そこを参考にしたいと思う
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初めて訪れた土地では、現地の人々にとっては常識で気に留めないようなことでも、新鮮に感じることがある。新商品のデザインに必要なのは、このように物事を先入観に囚われずに「見る」ことであり、そのための手法や要諦を「デザインリサーチ」のプロが解説した一冊。
人々があるニーズを満たす際には「最低満足度」と「最高満足度」という二つの境界線に囲まれた「快適ゾーン」があり、これを「境界線マップ」として描くことで、新製品に対する受容度が予測できる。ここで重要なのは、境界線マップは人々が暮らす社会環境によって大きく異なることであり、それを知るために著者はリサーチのたびに現地で生活し、実体験から多くの知見を得てきたという。
ちょっとした所持品や日用品でも、「なぜ、それを持つのか」「なぜ、そのような使い方なのか」を問えば、人々の価値観に及ぼす社会からの影響がわかり、それらをさらに探求することで、商品やサービスの「本質」が見えてくる。成功するデザインに必要なのは、自分自身の「境界線」を客観的に認識し、それを越える勇気を持つことでもある。グローバルに活躍する著者ならではの経験値が詰まった良書。
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行動観察の教科書としてではなく、物の見方とことの当たり方を新しく学ぶことが出来た本である。デザインリサーチという概念も面白いと感じた。
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ロフトワークの林さんが紹介してくれたヤン・チップチェイスの1冊。確かにポップアップ・スタジオ(本の中では即席スタジオと訳)や、現場での観察スタイルなどが詳しく描かれている。興味深いのは街を見るに良いのは、4amくらいの早朝だそう。何を見るのかではなく、何を感じ取るか、その本質に気づくヒントになる。
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感情の「動線」の見つけ方。観察のしかた。
通常「動線」とは、建物の中などを人が自然に動く時に通ると思われる経路のことを言います。
「感情の動線」の視点では、人が自然に動く時に何を見て何を感じて体がどのように動くのかを観察を通した経験と知識から推察します。
ノウハウ本では無いですが、「対象となる街の観察は朝が良い」とか「調査チームのつくりかた」など、人や街や社会を観察する際のポイントがちりばめられています。
如何にお客様の目線に立つことができるか、原体験が大事なことにも気づかせてくれる本です。
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顧客のニーズを把握するための手法についての本。
デザイン思考に近い内容が画がれていた。
内容としてはすらすら読める本。事例も多く読みやすい。
現地調査の重要性や、その手法がたくさん書かれていた。
現地調査ではなぜ、それが行われているか。
また、今あるサービスの本質までそげ落とし、補足的なサービスの必要性を考えることで、新しいビジネスにつながる可能性について、書かれていた。
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デザイン思考の講師の人が薦めていたので、読んでみました。
著者は、デザイン会社のデザイナー。
(いわゆる意匠のデザインではなく、デザイン思考のデザイン。)
中々興味深い内容であることは間違いないのですが、
如何せん事例のオンパレードで、
結局、行動観察をどうやればいいのか、
どうやったらあまりイケていないのか、
みたいなまとまりがないので、読むのがしんどかったです。。
一つ一つのエピソードは興味深く、
「確かに、自分の偏見で物事を見ると、本質を見誤るなぁ。。」などと学ぶことはあるだけに、
もう一工夫して欲しかった印象。
デザイナーなんだから、読み手のペルソナをしっかり考えて、
ペインのないような読書体験を提供して欲しかった。
ここまで書いて感じたこと:自分は著者の考えるペルソナではなかったのかもしれない、汗。