紙の本
エンド―くんとは…
2016/06/22 23:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンド―くんとはとにかくすごい人物だったらしい。
エンド―くんの正体はわりとすぐにわかってしまいました。
伝説は伝説のままでもよかったと思う。
紙の本
「児童文学」というラベルをはって読者を狭めるのは、 もったいない!
2015/08/29 22:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバー内側に、
『市立緑山中学校に代々語り継がれる
伝説のヒーロー「エンドーくん」。
校内に残されたエンドーくんにまつわる
さまざまな落書きをきっかけに、
生徒が、先生が、
それぞれに一歩ずつ、前へ進みだすー。』
という紹介文が書かれていて、
作者もまはら三桃さんだし、
てっきり「児童文学」だと思って読みだしたんだけど、
えーと、これ、児童文学なの????
いや、確かに「中学生」は出てきます。
でも、話の語り手は「先生」です。
市立緑山中学校の1年生を担任する6人の先生が
それぞれ一話ずつ「語り手」として登場して、
先生自身の悩みをかかえながら、
生徒と接しているうちに、
エンドーくんの落書きに触発されて・・、という感じの話。
とっても面白かったけど、
児童文学というよりは、
中学校を舞台にした、「先生」の職業小説? みたいな感じです。
「先生」の人生や個性や悩みの書き込みに比べて、
「生徒」は、ちょっとステレオタイプな気もするし。
「児童文学」というラベルをはって読者を狭めるのは、
もったいないんじゃないかな~。
「エンドーくん」伝説の「はじまり」の話は、興味深い。
「反対」を声高に叫ぶのでなく、暴力でもなく、
中学生たちが、演劇と勇気とユーモアで全校生徒を巻き込み、
自分たちが大事にしたいことを学校から勝ち取る話だ。
原発やら、安倍政権が唱えるところの「積極的平和主義」やら、
いろいろ危ういことが、まかりとおりそうな、この頃。
絶望するのでなく、暴力で戦うのではなく、
勇気とユーモアで行動して、それが突破口を開く、という話は、
中学生より、やっぱり大人に必要かもなあ、と思った。
投稿元:
レビューを見る
市立緑山中学校で語りつがれる伝説のヒーロー、エンドーくん。比較的生徒達も落ち着いたこの学校で、エンドーくんに関する落書きが多く残されている。
「エンドーくんは体育祭の星」
「エンドーくんの愛はふめつ」
「エンドーくんはお金よりつよし」
「エンドーくんは変化をおそれない」
「エンドーくんは、魔王にかつ」
「エンドーくん誕生」
伝説のエンドーくんにまつわる落書きから、教師が、生徒が励まされる。
そして、
「百周年目にエンドーくんは」
それまでの章から、エンドーくんは想像できる。が、学校創立百周年記念式で、校歌の歴史を聞き、その年新任として来た清水先生もエンドーくんの正体に気がづく。
教師目線の学園物語。
投稿元:
レビューを見る
市立緑山中学校には、伝説のエンドくんがいる。校内のあちこちに「エンドーくんは~」の落書きがあり、誰も消そうとしない。この緑山中学の先生や生徒たちの連作短編。そして、最後に伝説のエンドー君が誰なのか明かされる。
初めは、これは中学生向きの話ではなく、むしろ教師を目指す人たちに読んでほしいと思っていたのだけど、最後は、そうか中高校生にも共感してほしいと思う。
良かったかなあ?(笑)
投稿元:
レビューを見る
緑山中学2年の担任教師たちが次々と主人公になる連作短編です。伝説のヒーロー、エンドーくんをキーワードに14歳の子供たちの日々を先生の視点から描かれています。100周年記念で明かされるエンドーくんの秘密とは?ワクワクして感動できる学園モノでした。
投稿元:
レビューを見る
まはらさんのかくYA小説はハズレがない。こちらも書店でみつけたとき、これは面白いだろうとてに取りました。
エンドーくんが誰かと匂わせる箇所は早くからあり、エンドーくんの落書きに、伝説に生徒も教師たちも励まされている描写が素敵。
ラストの100周年の手紙、よかった。
主人公はどれも大人の教師たちだけれど、とてもいい物語でした
投稿元:
レビューを見る
今は割と落ち着いた中学校に伝わるエンドーくんのでんせつ。それは、学校の至るところに落書きとして残っている。その正体は…
エンドーくんがなにかをしてくれるわけではない。
でも、学校のそこここにかかれだらくがきは、それぞれ道に迷いそうな教師(結果的には生徒を)導いてくれる…まではいかないけど、道を示してくれる。
親任の体育教師、転職を考える教師、目的を見失いそうな教師、自らの暗い衝動を恐れる教師など、教師の視点から、中学校の様子を描くのが新鮮でした。
何かをスッキリ解決するわけではないけど、未消化と言う感じではなく、想像の余地を残したここちよさ。
学校ものは、先生=無理解、無力みたいななかんじか、理解ある先生の語り、みたいなのが多いのですが、
この作者さんらしく、肩に力のはいってない、だけどあたたかみのある描き方がよかった。
投稿元:
レビューを見る
緑山中学校の伝説のヒーロー、エンドーくん。校内の落書きが悩みをもったみんなを人知れず支えている。
エンドーくんの正体が児玉先生っていうのまおもしるかった。読みやすい文体と愛がある内容。淡々としているのになぜか途中で読むのを止めることができない。
投稿元:
レビューを見る
若い学校の先生に是非読んでもらいたい。エンドーくんのことが少しずつ明らかになっていくくだりも謎ときのようで面白い。笑って読み過ごせないトピックももりこまれている。
投稿元:
レビューを見る
こじんまりと、でもテンポよくうまくまとまっているなーと思いました。物語、文章に対する丁寧さが好きです。
投稿元:
レビューを見る
伝説のエンドーくんと共に、やりきれない何かから一歩前へ。
ゆるやかで力強いつながりが、嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
とてもよかった。
ほっこりしました。
途中からエンドーくんの正体には気付きましたが、気付いてからも面白く読めました。
投稿元:
レビューを見る
まはら三桃は好きな作家なので、わりと期待して読んだのですが、普通でした。
エンドーくんのオチは途中から想像がついたのですが、病気で最後をもってくのはずるいなあって思いました。
投稿元:
レビューを見る
緑山中学校に語り継がれる「伝説のエンドーくん」。
校内に残されたエンドーくんにまつわる落書きをテーマとした、体育の清水先生、音楽の赤坂先生、国語の矢島先生、英語の石田先生、美術の北野先生、理科の児玉先生、それぞれの先生のお話。
おもしろかったけど、これは児童書なのでしょうか?
どちらかというと先生目線なのですが。
投稿元:
レビューを見る
伝説のエンドーくんが誰なのかという答えにだんだん近づいていくところも面白いのだけど、力強い物語が印象的な一冊。