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35歳で独身ともなると色々あるのだ
自分のだめな所はちゃんとわかってるし、ある程度制御もできる
何も考えずに突っ走れる時期はとーーっくに過ぎてしまった
ヒロトとうまくいってほしかったけど、そうなれないのが35歳独身女なんだよね
しみじみ
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35歳、独身の真紀。
恋人は居るが、彼が自分の事を心から大切に思ってくれているという実感が持てない。
彼にとっての自分はいったいなんなのだろう。
彼だけでは無い。
家族にとっての自分の存在とは?
読み終えて真紀に自分を重ね、止めていた息をおもいきり吐き出す。
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『ハンサラン 愛する人びと』がおもしろかったので、同じ著者の最新作を読んでみる。短編なのかと思ったら、最後までイッキの長編だった。
主人公は、35歳の真紀。タイトルにある「偏差値」というのは、受験を控えた者がその上下で一喜一憂するのに似て、真紀が誰彼と自分を引き比べて、上だとか下だとか、自分のほうがいいとかわるいとか、全方位的にやたら気にするところが、微に入り細を穿って描かれているのを、よくあらわしていると思った。
その比べっこも、どんどん状況が変わっていくなかで、何度かどんでん返しがある。小説中では、3・11の大震災以後、ぱたぱたと駒を裏返すように、真紀の目にはいいように見えていた物事や、あんなふうにはなりたくないと思っていた事柄の、別の面が描かれる。
あの人の生き方も、あの人の結婚も、自分のモデルではないと思うものの、一方で、自分には、そんな収入も、そんな結婚も、あんな家も、あんな伴侶も手に入らないのではないかと不安と焦りがこみあげる真紀。
30代半ばでシングルで、まわりからなんやかんや言われがちな(そしてまた、そういうので自分を縛ってしまって身動きがとれなくなりがちな)、どないせーっちゅうねん!という鬱陶しさが、よくよく書かれてるなーと思った。
こないだ、かなり怖い思いをして、篠田節子の『長女たち』を読んだあとだからか、父を亡くしたあと不安定になった母親のために仕事も変えざるを得なくなった真紀、弟がフラフラと行方知れずになったせいで母と実家の重みを感じている真紀の「長女ぶり」は、私にもちょっと分かる気がした。
(6/18了)
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ヒロトがあんまりよくわかんなかった。。
何を考えてたのか、彼は何がしたかったんだ?
色々、読んでただけで疲れてしまった。。
主人公があまりにも他人と比べてばっかで、いまいち
共感できず・・・。
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表題で予想していた内容と違っていた。主人公の真紀さんは伴侶を持っていない。今時の物語で、主人公は最後に若いカフェの店員と一緒に暮らし出して、でもやっぱり価値観のずれで男の方が出ていってしまう。文章の裏に色んなそれぞれの感情は隠れていると思うが、あまり理解できなかった。
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思ったよりも面白かったし、自分がこの主人公に似てる部分もあるので(いい子ぶる、本音を言えない)元気づけられた。最終的に良い終わりだったかはちょっと?だが、読んでよかった
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ヒロトや弟の言葉が良かった。
伴侶の偏差値=相手といるときの自分をどれくらい好きかって事なんだろうな。
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稲葉真紀の経験を綴った物語だが、友人の佳乃や未央との会話が面白かった.真紀は同じ会社の新宮と付き合っているが、結婚までには踏み込めない.第5章の「大井町で花見」が圧巻だ.先輩の高峯が新たに購入したマンションで同僚たちの花見をしていたが、高峯がサプライズで婚約者を紹介する.新宮だった.その後真紀はホカゾノ・ヒロトと同棲するが、しっくりこない.最終的には理想の伴侶を得たような感じで物語は終わるが、東日本大震災がそれぞれの人に色々な影響を与えたことをうまく盛り込んでいると感じた.
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『ハンサラン愛する人々』がとても良かったので、読んでみました。
(一冊好きな作品に出会うとその作家さんを続けて読みたくなる)
真紀、35歳独身、父の他界後に弟が家出、
精神的に不安定になってしまった母と実家で暮らしている。
学生時代からの友人である二人、
佳乃(かつて合コンで自分が相手にしなかった男性と結婚し堅実に生きている)
未央(自由奔放に生きている)をつい意識してしまう。
最初は真紀の生き方が、なんか理解できませんでした。
どう見たって無責任男な新宮との関係をぐずぐず続けていて…
でもだんだん、そんな生活から抜け出せない真紀の焦りや迷いもわかるような気がしてきてね。
長女気質とでもいうのかなぁ…
3.11の震災がきっかけでいろんなことが変化して、
新宮のできちゃった婚(あ~最低!)
弟の恋愛の後始末、母の再婚、
その中でも、ヒロトとの出逢いと別れが真紀を強くさせてくれたんだと思います。
本音で生きるって、なかなか難しいですよね。
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いずれ伴侶になる(なってほしい)男性に求めてしまうもの、女友達への嫉妬や羨望…入り乱れる複雑な感情。
分かっていてもやめられないこと。
素直になれない自分。
傷つくのが自分。
クールに生きようとしても本当は傷ついたりもがいたりしている主人公の真紀は、
少なからず誰の中にもいるんじゃないかと思う。
いらいらしてしまう部分もあるけれど、グサッとくるリアルな心情もたくさんあって心が痛くなったりも。
真紀と友人の佳乃と未央、三者三様で全く違うタイプだけど、
呼んでいくうちにだんだんそれぞれのキャラクターや関係性が愛おしくなってくる。
個人的には、地震の時の真紀と未央、真紀とヒロトのやり取りがとても好き。
✩読んだきっかけ
北村浩子さんが「文蔵」の特集「小説に見るいまどきの結婚」
で紹介していたから
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モデルルーム…ちょっとしたスリル。
錦糸町の彼…結婚を意識するほどギクシャクする。芯の弱さが前途多難なことを予感させる。
田園調布の女友達…大震災で急接近する関係。
ミネストローネスープ…密かな期待は叶わず。
大井町で花見…同時多発する難題が関係を予想外に進展させる。
マイホーム…関係の終わりと始まり。
黒いワンピース…周りが次々と階段を登っていく。
小川町の日々…評価はこの章。ここまでは同情できたがここにきての衝動的な行動には呆れた。いったい今まで何を学んだのかと反感だけが残った。(それが著者の狙いだと思いたい。)
ハッピーウェディング…それでもありきたりな願望に固執して同じ所を堂々巡りする。
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20160715リクエスト
真紀、35歳独身、父の他界後に弟が家出、 母親と暮らしているが、母親も再婚。
学生時代からの友人である二人、
佳乃(かつて合コンで自分が相手にしなかった男性と結婚し堅実に生きている)
未央(自由奔放に生きている)をつい意識してしまう。
無責任男な新宮との関係をぐずぐず続けていて…
そんな生活から抜け出せない真紀の焦りや迷いもわかる。
3.11の震災がきっかけでいろんなことが変化、
新宮のできちゃった婚(あ~最低!)
弟の恋愛の後始末、母の再婚、
ヒロトとの出逢いと別れ。
P248
達也、新宮、ヒロト。だれといても不満、不安。彼らと一緒に居る自分を好きになったことはないのではないだろうか。どうして一緒に居るだけで幸せと感じないんだろう。
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あんまり真紀に共感できなかった。
お嬢様大学での友人、未央と佳乃との関係も、元カレも、同じ職場の彼、新宮も
カフェで出会ったヒロトも。
うーむ。
誰にも本音でぶつからないのに、不満や羨望ばかりが伝わって、これじゃぁ幸せにはなれないよーって思う本。
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奔放でドラマティックな人生を送る友人と、お嬢様育ちで早くに結婚し子どものいる友人。いつも二人の友人と自分を比べ、平凡な自分が認められず、しあわせを求める30代女の話。
主人公の真紀がまったく好きになれない。読めば読むほど好きじゃなくなりイライラしてくる。こんなに人の目を気にして人と比べて何がしたいんだろう。
登場人物みんな、いまいち好きになれず。思いがけず震災が出てくる、この右往左往ぶりはわりとリアルかも。