紙の本
大樹の生命力が伝わってくる。
2016/12/06 21:43
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さな種から成長し、何百年も何千年も同じところに立ってる大きな樹。
樹は動く事が出来ないけど、止まってる訳ではないし、独りで生きているわけでもない。
多くの生き物と支えあって生き、倒れたら他の生き物のために地面になる。
生き物の力強さが伝わってくるような迫力ある絵です。
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
屋久島の木について書かれているようだが、単なる生命力の話のように感じる。これからも繰り返し、木たちは育っていくのであろう。その姿を独特の絵で表現している。
紙の本
ふしぎな絵本
2016/09/26 22:37
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投稿者:honyomi - この投稿者のレビュー一覧を見る
あるところは植物の生態めいたことを語り、
あるところでは生き方について語られ、
詩集?画文集?いろいろなとらえかたができそうです。
私たちよりずっとずっと長く生きてきた樹からのメッセージのような…
力強い絵と文体で語りかけてくれます。
紙の本
豊かで力強い絵の世界
2015/10/21 17:38
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
屋久杉が、タネだった頃から根を張り、大きな木に育ってきた歴史を語る。「わたしたちは~」と語るのは屋久杉自身。「わたしを生かしてくれるものがいる」と語る屋久杉の言葉は深い。自然や命をしっかりと見つめるきっかけになり得る一冊だ。
絵がまた内容によく合っている。生命の神秘やたくましさが、力強いタッチで描かれる絵から伝わってくる。特に、地面の下深く、岩に邪魔されながら根が伸びていく様子を描いた地中の絵が印象的。ただ、現代美術のような絵なので好き嫌いはあると思う。
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屋久島の雄大な自然が教えてくれるはじめてのホリスティック絵本。
「ホリスティック」とは、全体、関連、つながり、などの意味を含む言葉。一本の樹を通して、いま生きている世界とのつながりを感じ、もっとしあわせに暮らすためのヒントに出会えます。屋久島の樹をテーマにした力強いストーリーと、その世界を広げる絵を、五感で感じてください。
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今年の夏に屋久島に行ってきました。
この絵本と松田素子さんのインタビューを読んでから
行けばよかった。
帰ってきてから読んだからわかることもあったけれど、
行く前に読んで、岩の島を、厳しい恵みの森を見たら
また違っただろうなと思う。
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「わたしは樹だ」力強く語りかける大きな樹。うねうねと大きな樹の存在を、色彩豊かに描いた絵にもすごい迫力がある。
倒木の苔を苗床に、少ないチャンスを生かして芽を出し、根を伸ばし、岩を穿っていく。
「生きる、生きる!」生への執着。
やがて長い年月を経て大きな樹へと育っていく。
それでも樹は、生かされていることを知っている。微生物が分解した栄養素を取り込み、小さな苔が蓄えた水を頼りに、大地に支えられ、周囲の木々と枝を絡ませ、共に生きていることを知っている。厳しい環境を千年余の時を過ごし、やがて倒れ次の世代の糧となる。
絶海の孤島、屋久島に育つ屋久杉。
大きな存在の中に包まるとき、私にも樹の声が聞こえるだろうか。
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一本の樹である「わたし」の語りで物語は展開される。
決して樹が育つ環境としてはベストではなかったけれど、まわりの苔や樹木と支えあって生きてきた。そして、大きくなった「わたし」は植物や動物を育てている。
ひとりの力では難しくても、みんながつながって支え合えば生きていくこともできる、そんなメッセージを感じる。そう、これは樹だけのことではない。地球に生きる人間、動物、植物、あらゆるものに共通する思想なのだと思う。
そして、nakabanさんの絵がとても素敵な絵本です。
あぁ、屋久島に行ってみたいな。
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力強い絵が、樹の生命力を豊かに感じさせる。
文章もドラマチック。
それでいて、きちんと樹の生態や島の自然について説明がされている。それが、楽しく、すっと入ってくる。
小型の絵本なのが勿体ないと思ってしまうぐらい。
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庭仕事をしていると感じます。
いろんな虫や植物と一緒にこの庭を作っているんだなぁと。
私のやってることなんて、ほんのちっぽけなこと。
ありがとう、ありがとうねと。
足腰の立つうちに屋久島行くぞ。
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読み始めて すぐに
ある歌が 頭の中で 流れ始めました
こんな歌です
〽 一本の樹
詩 長井三郎 曲 坂庭省吾
春 緑の雨が降る
立ちつくす 一本の樹
朝の光 斜めに
萌え出る葉に 露が光る
雨の日には 雨の歌を
晴れの日には 晴れの歌を
うたいながら 立ち尽くし
樹は 空をめざす
夏 青い雨が降る
立ちつくす 一本の樹
昼の光 あふれて
緑なす葉に 影が揺れる
雨の日には 雨の歌を
晴れの日には 晴れの歌を
うたいながら 立ち尽くし
樹は 空をめざす
秋 紅い雨が降る
立ちつくす 一本の樹
宵の光 ほのかに
移りゆく葉に 時を染める
雨の日には 雨の歌を
晴れの日には 晴れの歌を
うたいながら 立ち尽くし
樹は空をめざす
冬 白い雨が降る
立ちつくす 一本の樹
夜の光 静まり
梢を鳴らし風が渡る
雨の日には 雨の歌を
晴れの日には 晴れの歌を
うたいながら 立ち尽くし
樹は 空をめざす
読み終わった 後も
もちろん
この歌が 流れていました
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「ふゆ」「モミの木(原作アンデルセン)」などで知った「アノニマ・スタジオ」出版の本。
アノニマ・スタジオによると、屋久島の雄大な自然が教えてくれる"ホリスティック"な絵本らしい。「ホリスティック」なんて初めて聞いた。検索してみると、、、サイトによって紹介が多少異なるけれども、「体・心・気・霊性」などと記述するところもあるように、"体と心を合わせた医学"的なジャンルだけでなく、誤解を恐れず言い切ると、新興宗教でも使われそうなジャンルの言葉(笑)
けれどもこの、屋久島の樹について描かれたという本については、真面目に、その表現が使われる雰囲気が分かる気がする。高学年の読み聞かせに使えるかな?そのうち読んでみよう。
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屋久島に何千年も立ち続けている屋久杉のお話しです。
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たった一粒の小さな種が強く大きな樹になるには……光、水、動物、植物、目にも見えないほどの小さな菌、全てと繋がり合っている。
命が絶えた倒木でさへ助けとなる。
そして自分も次への命へと繋がる。
この命のリレーが、力強い文章と絵でたたみかけるように心に押し寄せてきます。
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「わたし…」と屋久杉は自分を主人公にしてお話しを進めています。
……
わたしはどこにもいけない。
わたしはどこにもいかない。
けれど、わたしはとまってはいない。
わたしはうごきつづける。
わたしはうたいつづける。
…………
樹は動くことはできないけれど、止まっている訳ではない。
あらゆるものの助けがあってここにいる。
どんな厳しい環境であっても生き続ける。
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読み進めるうちに、なんだか自分に置き換えて自問自答している私がいます。
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多くのものや人に支えられ、生かされ、私もここにいる!
私を生かしてくれるものや人がいて、私はここに存在できる!
改めてそんなことに気付かされ感謝の気持ちで1杯になった1冊です。
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屋久杉に会ってみたい……そんな思いにかられます。
圧倒的な命の存在感が心をうち、前に進む勇気を与えてくれるようです。
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1人1人が大切にされる社会、そんな世の中であって欲しいとつくづく思いますね。
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#わたしは樹だ
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#松田素子 文
#nakaban 絵
#アノニマスタジオ
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2020年度 5年生 寄贈本
九州のちょっと南にある屋久島の縄文杉を知っていますか?
4,000年以上生きている杉の木も、最初は小さなタネでした。
倒れた木に生えたふかふかのコケの上に偶然落ちたタネは、たくさんのものに支えられながら、長い時間をかけて大きくそれは大きく育ったのです。
「みんなみんなちいさなタネだった…」
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とある舞台を終えた直後、図書館で出会ったこちら。
ちょうどその舞台のコンセプトと重なるところがあり、気づいたら手に取っていた。
自然の力強さを、絵と文が相乗効果でより鮮烈に伝えてくれる。
圧倒されるような迫力の中に、いのちの神秘が感じられて、今あるいのちの尊さを想った。
抽象的な絵も多く、もしかしたら子供の方が感じることが多いかもしれない。