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第一部の恐ろしいほどの面白さが、第二部、三部と行くにつれて失速して行ってしまうのは、現在のホラーの行き詰まりを表しているようで、寂しい。
演出で「驚かせる」のではなくて、恐怖を感じさせる映像とはどんなものか、だけを追及する本。
著者の関心から、神道的なのと神経医学的なアプローチはあったけど、民族・風俗な部分がちょっと片手落ちな感は否めなかった。自分も好きでは無いけど、ゾンビ映画がなぜホラー映像として受け入れられているか、と言うのも、何か足りなかったよなぁ。
とはいえ、これからの恐怖映像を考える上で、まず土台に刷るべき本であることは、間違いないとは思う。
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タマフルで何度か小中理論と聞いていて、いつか読みたいと思っていた本。
ホラー映画の理論が全編書いてあるのかと思っていたが、そんな事はなかった。
小中さんの事を全く知らない状態で読んだので、個人的な所は興味を持てないまま過ぎてしまった。
恐怖表現が書かれている所は興味深く面白かった。
若干高いのがチョット。
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最近テレビは季節がら本当にあった怖い話とか心霊現象の特集がたくさん組まれていますね。この本はそういう話の総集編ではなくて、怖さを感じてもらうことを追究する小中理論というものについて書かれています。題名は作法ですが小難しい内容ではなくざっくばらんに書かれていて読みやすいです。怖さは伝播して増幅していく、今時のネットの果たす役割、まとめサイトの恩恵、20年前に遡ればパソコン通信BBSフォーラムからの派生などIT業界で働くベテランにも親しみ深い内容に仕上がっています。
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ヒッチコックがトリフォーによるインタビューをとおして自身の映画技法について語ったのが名著「映画術」。そのホラー映画版だろうと勝手に思い込んで本著を手に取ったが、読み進むにつれて後悔が募っていった。映像にこだわらずホラー的事象の様々な表現方法の定型についても紹介されているが、映像技法に関しては写真・イラストも少なく失望させられる。
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恐怖映画の第一人者が語る恐怖の作法。ひとを怖がらせるために、どのような作法があり、その中で新しいものを表現するために苦心していった様子がわかる。
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氏がどのように作品に向かい合ってきたかや、考えを整理した「小中理論」が記されている。
serial experiments lainやですぺらにも言及がありそちらも面白い。