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チェック項目10箇所。本書では、現在におけるアスペルガー症候群(高機能自閉症スペクトラム)の原因や病態に関する主要な研究を整理して、同時に治療や支援のあり方についてまとめました、とりわけ、いま社会的な要請が高まっている成人のアスペルガー症候群(高機能自閉症スペクトラム)に対する支援の実際も紹介しました。「心の理論」とは「他者の考え」を考えることのできる能力であり、さらには他者が「私たちの考え」をどう考えているかを考える(推測する)能力です、アスペルガー症候群の人はこの能力が欠けているために、職場でみんなが忙しく働いていても、定時に帰ってしまったり、休暇をとったりしてしまいます。自閉症の有病率はこの50年足らずで20倍以上増加したことになりますが、本当にそれだけ自閉症をもつ人が増加したのでしょうか? おそらくそうではなく、発達障害の概念が拡大したことが大きな要因になっていると思われます。読字障害の有病率は、海外の報告では4%程度といわれています、しかし、日本での有病率は明らかになっていません、日本ではアルファベット圈と異なり、ひらがなやカタカナ文字と読みがほぼ1対1の関係にあるために、アルファベット圈に比べると障害が少ないのではないかという意見があります。統合失調症は、約1%の割合で発症するといわれ、発症年齢は15歳以前にはまれであり、15歳を過ぎるとしだいに増加し18歳以降から20歳代にかけて急増するといわれます。自閉症スペクトラムは単一の遺伝子が原因ではなく、複数の遺伝子や両親の年齢、出生時体重、多産や妊娠中の母体感染症などの環境的要因が複合的に絡み合っていると推定されます、また、父親の年齢との相関性が報告されており、父親の年齢が上がると自閉児の生まれる確率が高くなるともいわれています。自閉症スペクトラムのなかでもとくにアスペルガー症候群においては、しばしば協調運動の苦手さがみとめられることから、自閉症スペクトラムでは、小脳機能が傷害されている可能性は高いと考えられます。ようやく親が障害を受け入れられるようになっても、今度は社会が理解してくれません、親のしつけが悪い、親の愛情不足などと誤解され、発達障害であることを理解してもらえません、学校も社会も親の責任にして、苦悩している親を理解しません。
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飯田順三/編著
太田豊作/著
山室和彦/著
「アスペルガー症候群」誕生からその診断名が消えるまでを紹介し、これから高機能自閉症スペクトラムをどのように捉えるかを考える。「アスペルガー症候群の治療と援助」など6章で構成。
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http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB15499984
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アスペルガーの大人だけど読んだ。参考になりそうな部分だけ斜め読み。
主に遺伝的要因についての項が参考になった。
・シナプスによる神経伝達物質の軽微な異常
・脳の一部の体積が小さい:対人関係能力や社会性に影響
・前頭前野の機能不全=実行機能(物事への優先順位をつける)に影響
・セロトニン機能の低下=増加で二次的な精神症状を軽減
・視空間機能:対人的・非対人的な視覚対象において異なる認知
対人的=相手の表情に対して過敏になる
非対人的=ロゴやマークに執着し教えられたわけでもないのに文字やアルファベットを理解する(この傾向が幼少期自分にはあった)
あと中身とは関係ないけど表紙がかわいい。
これくらいほっこり感のあるデザインの大人ASD本出て欲しい。
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何だこのシリーズ。表紙可愛すぎて、ズルすぎだろ。たとえ中身白紙でも買っちゃうレベルの可愛さだぞ。このイラスト表紙にしようって決めた人だれだよ。そこが気になって仕方ない。