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ぁあ…終わっちゃった。
の、ひとことに尽きます。
中学生のころから付かず離れず、ずーっと一緒でした。オレの中の“魔術”のイメージはまるっきりこの作品にあって、だから正統派のファンタジーと馴染めなかったりして、小説書く上での過剰設定も(それで自縄自縛に陥ってることは置いておいて)、私服がずーっと黒ずくめだったのも、森久保声がちょっと得意なのも(←不可)、云ってしまえば一人称が“オレ”表記なのもぜんぶ。ほんと、ぜんぶである。ひねくれねじれた性格も、もちろん、含めて。
あんまりにも誰かにちゃんと読んでほしくて、高校卒業したときに友達の弟に既刊全巻セットで譲って、結局こっちでぜんぶ揃えなおして、さて、それをいまから、1から読みなおそうとか思ってるわけです。もう一度ここまで戻ってくるまでに、最後の短編集出てるかな、っと。
緻密な世界観を持った作品が時代を経ると、自然と歴史が出来上がってくる。故にちょっと社会性を持った物語になってくる…のを、こうやって好意的に受け止めるかどうかは、まぁ、受け手次第なんだろうけど。
しかしずっと読んできた身としては、これくらい政治政治してきたところから、またはぐれていくオーフェンを、ニヤニヤして見送るわけです。
…正直、今シリーズ(第4部)から読み始めたりした場合、保証は出来ない、よね。