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画期的なサービスの「創業者」はいかにユニークで、スゴイ人なのか、と思う先入観を砕いてくれることは間違いありません。
ツイッターのおかれている環境は、以前よりも厳しくなっているように見えますが、最近また、創業者の一人がカムバックすることになったので、本書に描かれたシーンと照らし合わせながらツイッターの今後を想像するのも興味深いです。
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一大メディアとなったツィッターだが、その創業者の名前を知ってる人はどれくらいいるのだろうか?
「会社は誰のものか?」「CEOの役割・適性は何か?」等についても改めて考えさせられた。
2015年のおすすめ本の一つ。
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良い点: 利害の対立する相手どうしも含めた,膨大な量のインタビューに基づいている。ツイッターの仕様がコロコロ変わる背景を知ったような気がした。
問題点: この著者には,話が盛り上がってきた時に,どういうわけかその後の展開をすぐにバラしてしまう酷い癖がある。特に章末にそれが見受けられ,白けさせる。
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ツイッター創業の物語。
想像していたよりもドロドロしていて、Facebookの映画を思い出しました。
それぞれの年代でどういうサービスがあったかとか、そういう流れでできたのかなど、面白く読めたところもありました。それ以上は感想がないです。
(以上、ブログ全文です。)
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4696928.html
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ツイッターの創業者達の確執を活写したノンフィクション。(ジャックとエブという)”ふたりのまったく異なる世界観が、完璧な均衡をもたらしたのだ。自分について語りたいという強い気持ちと、自分の周囲で起きている事について人に語りたいよいう強い気持ち。ふたつとも、いっぽうがなければ存在しなかった。その均衡あるいは拮抗が、ツイッターを作った。”という部分が核心。掲載された写真を眺めながら本文を読み解いていくと興味深い。
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ツイッターがどういう経緯で出来たかというのかわかるのはもちろんだが、
ビジネスと友情の間で揺れ動く心情や金や権力で変わっていく人間模様などがありヒューマンドラマとして楽しめた。
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ツイッターの共同創業者エブ、ジャック、ビズと忘れられたノアそしてツイッター創業以降のドタバタ劇を少し冷ややかに描いた物語。特に第2のスティーブ・ジョブスと呼ばれることも多いジャック・ドーシーに対してはかなり批判的に描かれている。
ツイッターのゆりかごになったのはポッドキャストを開発するベンチャーだったオデオでブロガーというブログ作成サービスをグーグルに売却し数千万ドルを手に入れたエヴァン・ウイリアムスとその隣人で自宅で海賊ラジオ放送のプロジェクトに取り組むノア・グラスが知り合い、ノアのオーディオブログ=後のポッドキャストのプロジェクトにエブが投資を決めオデオを立ち上げた。友情を大事にし投資はしたくないとしぶるエブを「いっしょに働けるし、そのまま友だちでいられるよ」とノアが説き伏せたのだ。エブはその後も友人を雇い入れ最後に雇った友人のディック・コストロー3代目のCEOーに追い出されることになる。
ノアはせっせと働いたが資金繰りに行き詰まりエブはさらに20万ドルを出資しエブがCEOに就任した。エブはポッドキャスティングに興味はなかったが一発屋とは思われたくなかったのだ。ジャック・ドーシーは偶々カフェでエブを見かけたことから面接に来て採用され、ブロガー買収後のグーグルでエブの下で働いていたビズ・ストーンは200万ドル以上になるストックオプションを放棄しオデオに参加した。
2005年には500万ドルの資金を集めていたオデオは社員すら利用しておらず沈没しかけていた。エブは不在がちで何も決めようとせず、気まぐれで熱狂的な振る舞いのノアはエブと対立し社員からも徐々に見放されて行った。当時ジャックは下っ端だったがノアとの会話の中でジャックのステータスのアップデートと言うアイデアが結晶化して行く。「どんな音楽を聞いているか、それとも仕事中なのか、人に教えられる」「もしも、メールじゃなくて、テキストメッセージなら?」ステータスという構想は、孤独感を癒せるかも知れない、とノアは考えた。
ツイッターがどういう者かはずっとその後までジャックとエブの間でも一致していない。ジャックに取ってはツイッターはステータスを伝えるもので「いまなにしてる? What are you doing?」であり、エブに取っては共有がより中心で「いまどうしてる? What’s happening?」だった。実際にトップページの質問は2009年に後者に変わっている。ツイートの内容が何が起きているかを伝える者が多かったからだが。個人的には何してるもどうしてるも変わらんじゃないかと思う、もう少しうまい訳があって良さそうな。ジャックはモバイルを重視し、エブはパソコンよりだったが、まだiphone発売前なのでこれはジャックの感覚の方が先を読めてたのだろう。
2007年3月ITカンファレンスでベスト・ニュー・スタートアップに選ばれオデオはツイッターに生まれ変わった。ITのスタートアップに取って取り扱うプロジェクトをかえるのはレストランのメニューを変える程度のことだった。気ままなノアは放り出され初代CEOに選ばれたのはジャックだった。プロジェクトのリーダーシップをとったジャックだったがまだ組織��運営する能力はなくエブはジャックを名目上の会長にしてCEOになったが物事を決められないことは変わらず、ジャックは外部で自分がツイッターの生みの親だと吹聴する。
取締役会はエブにCEO教育を受けるようにすすめ、伝説的なCEOコーチであるビル・キャンベルーアップルのジョブスとグーグルのシュミット、ラリー、セルゲイをコーチしたーをメンターとして紹介するのだがこれまた混乱に拍車をかけているとしか思えない。ビルはエブにお前はすごいと言い、取締役会にはエブの解任を要求する。CEOのコーチが取締役会に勝手に現れ発言するなど無茶苦茶なのだが・・・そしてジャックは暗躍しエブを追い出そうと取締役会に働きかける。
アラブの春など歴史を変えるのに一役を買い、311でも大きな役割を果たしたツイッターだが急成長に組織がついて行けていない。ベンチャー企業と言うのはしっかりしたビジネスプランよりも勢いなのだなあと思わされてしまう。
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色々な人間が入り乱れて権力闘争をしたことは分かったけど、ツールとしてのtwitterが如何なる試行錯誤を経て今に至っているのか知りたかった。個性的な経営者のこだわりがtwitterの機能に現れているはずだが、それが何なのか分らない。こんな駆け引きの世界を説明されて、今後我々がどう振る舞うべきと言うのだろう。殆ど読む価値はない。
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GoogleやFacebookの成長ストーリーの本のように語られるかと思いきや全然違った。もちろん、Twitterがどのようにプロダクトを開発し、成長していったかの話ではあるが、読後感の印象としては人間ドラマに近い。そして人間ドラマといっても、感動もののヒューマンなものではなく、会社が大きくなるにつれて友情が裏切りによる憎しみの関係に変わっていく姿。ただこれはTwitterだけの話ではないはずで、多くの企業にあったことだろう。生々しくて面白かった。
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落ちこぼれの引きこもりが「友達と話したい」という思いから始めたサービスが、巨大メディアになり絶大な力を持ってしまった事によるドタバタ劇。どうしてこうなってしまうのだろうと思うのだが、所詮はカネ・権力・名誉が欲しかっただけなのかなと。下流大学中退非エリート系の成り上がり物語としては興味深い内容。やや冗長だが。
創業者は「俺の会社は俺のもの」と勘違いし好き勝手する。それがブラック化していくわけだが、共同創業者が4人もいると、そりゃ各々の主張は対立するし、質量ともに4人の身の丈に合わない会社に急激になってしまえば、ガバナンスはないし、互いの権力闘争で迷走するだろうなと思う。創業者は上場が見えてきたら早く身を引いて経営のプロに任せるべきといういい教訓話になっている。
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エブはツイッターがニュースネットワークだという構想をジャックに話したが、ジャックは賛成しなかった。地震のツイートを見て、ツイッターの速さを示す実例だと思っていた。
ジャックはそのあとも、ツイッターは自分のことを話す道具だと見ていた。エブは、世界で起きていることを覗き見るファインダーだと考えるようになっていた。
このちょっとしたニュースのような出来事は、大衆にはほとんど知られなかったが、ジャックとエブは、ツイッターがなんであるかについて、それぞれの哲学で異なる見解を持つようになった。そして、それぞれの視点から、その潜在的な力に目を向けた。
フレッド・ウィルソンが書いたブログの記事を引用して、「ツイッターはこれからどういう役割を果たすのか?」と、フレッドは記事で問いかけ、ツイッターがウェブで将来どういう位置を占めるのかを論じた。
「インターネットのステータス、拡散(ブロードキャスティング)システムになるだろう」
「ぼくは、ツイッターを電気・ガス・水道のような公益事業と見なしている」とジャックはいった。
世界中の国の政府がツイッターのサイトを常時見るようになり、ツイッターは、地球の隅々まで見張れる全展望監視装置(パノプティコン)と化していた。ホワイトハウス、ダウニング街10番地、クレムリン。学者、活動家、独裁者。CIA、FBI、国務省。そういったすべての機関や個人が、監視し、イランの抗議活動の情報を収集し、現地で起きていることをよく理解するためのツールとして、ツイッターを利用していた。
二人(ゴールドマンとビズ)が開発にかかわったこのテクノロジーは、わずか三年前には、洗面所に行くと書いたり、パーティーでただのビールが飲める場所を探すのに使われていた。それがいまはテヘランの街路で、政府を転覆させるのに使われようとしている。
そのことは、人間の柔軟性を物語っていた。人間に木を一本あたえれば、舟をつくる。木の葉をあたえれば、カップにして、そこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守る。小さなボックスと140字という制限をあたえれば、中東の抑圧的な独裁政治と戦うのにそれを応用する。
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小説風に書いたツイッターの創業物語。こういう翻訳本はどうにも読みにくい気がするのだけれども、そう思うのは自分だけなんだろか。ころころ視点が変わったり、時系列が変わったり。中には原文を知らないけど、翻訳がひどいと思ったのもあった。男どものケンカをとめるクリスタルの言葉が「男の子たち! 男の子たち! いいかげんにして!」って、機械翻訳かと思った。
これはどれぐらいノンフィクションなのだろう。全部が全部ノンフィクションだとは思えないのだけれども。もしこの本のほとんどが本当にあったことだったら、インタビューをした時のエブとジャックでは言ってることが全然違うということもあっただろうなと思った。
この本の中にでてきた人物だと、Ruby on Rails(本書ではカタカナで書かれてあった)が得意なラブルが気になった。辞めた後は何をしていたのだろう。
ジャックはなんというか、精神科でもいったほうがいいんじゃないだろうかと思った。まあ、言語障害みたいだからやっぱりちょっとした病気なんだろうか。後、折り鶴の文化がアメリカにもあることに驚いた。ジャックは折り鶴を折るのが得意らしい。
ビズは、ツイッターの創業者の一人で重要なイベント事にはだいたい出席しているようなのだけれども、いまいちツイッター社内で何をやっているのかが分からなかった。取締役ではないようだし。
Twitterの名前の最初の案には『フレンドストーカー』というのもあったらしい(エブの案)。そりゃ、却下されるよな。ビズの案の『Smssy』はどういう意味で考えたのだろう。
それと、ツイッターの最初のダウンした時のページは、空飛ぶくじらではなくておかしなことをやっている猫の画像だったらしい。「ボク、キミのコンピュータにはいってまちゅ」という吹き出し付きだったらしい。どんな画像だったんだろうか。検索しても分からなかった。
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シリコンバレーのスタートアップ企業が世界のコミュニケーションを変えるSNSの巨人になって行くまでを初期の共同創業者4人の権力争いドラマを軸に鮮やかに描いたドキュメンタリー本。
多少の誇張があるにしても、情景の描写が話の運び方が非常に上手く400ページ近いボリュームにも関わらずあっという間に読めてしまう。訳も非常に上手いのも◎
映画化待ったなしのオススメの1冊。堅苦しいビジネスの話ではなく、成功企業の暴露本に近い内容なので広くお勧めしたい。
以下印象的な文。
「人間に木を1本与えれば、舟をつくる。木の葉を与えれば、カップにしてそこから水を飲む。石を与えれば、それを武器にして、自分や家族を守る。小さなボックスと140文字という制限を与えれば、中東の抑圧的な独裁政治と戦うのにそれを応用する。」
人間の可能性は限りない。
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twitterという、ビジネスモデルと売上高のないソーシャルメディアを巡って繰り広げられた、創業者たちの友情と愛憎劇。単純なアイディアからはじまった「つぶやき」を共有するサービスが、またたく間に利用者を増やすとともに、シリコンバレーの寵児として登場人物たちの人生が移り変わっていく。
とくに、スティーブ・ジョブズの再来と言われるジャック・ドーシーは、本書のなかではとことん情けない奴になってしまっている。なんとなく書き手のバイアスを感じつつも、現在まだまだバリバリとビジネスをやっている起業家たちの創業ストーリーがこのタイミングで出るのは価値があるだろう。
http://wired.jp/2012/12/22/the_many_sides_of_jack_dorsey_vol5/
しかしこうやって時系列で追ってみると、twitterほどまぐれ当たりというか、アメリカ大統領選挙などの時運に乗って拡大したサービスもないと感じる。この例を以って、ITサービスにはビジネスモデルは必要ないと言い切るのは、いささか危険に思う。
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Twitter創業から2011年頃までが描かれた作品。CEOの交代・返り咲き、友人からの裏切りなど創業者や取締役間のドロドロな人間模様とTwitterの成長(ただし稼ぎはあまり成長していない)が描かれている。米国のスタートアップはどれもこんな感じなのかなという印象を受けた。読み物としては素晴らしい作品。また、過去のTwitterの社訓であった「あすはよりよいミスをしよう」っていうのは共感した。