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期待はずれだったとしかいいようがない。回顧録に無理矢理セレンディピティという言葉をぶち込んだ感が否めない。最後まで読んだけど、「で?」という感想。
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乱読≠雑に読むこと。
セレンディピティを生み出すには、とにかく速くたくさん読む必要がある。
もっともっと本が読みたくなった。
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一般に乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃がすものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。p104
【新忘却のすすめ】p176
忘却は記憶以上のことをすることができる。知識によって人間は賢くなることができるが、忘れることによって、知識のできない思考を活発にする。その点で、知識以上の力を持っている。これまできらわれてきた忘却に対して、こういう創造的忘却は新忘却と呼ぶことができる。
【記憶は新陳代謝する】p180
記憶は原形保持を建前とするが、そこから新しいものの生まれる可能性は小さい。忘却が加わって、記憶は止揚されて変形する。ときに消滅するかもしれないが、つよい記憶は忘却をくぐり抜けて再生される。ただもとのままが保持されるのではなく、忘却力による創造的変化をともなう。
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2014 4/18読了。大垣書店で購入。
科研関連で読んだ。
本棚によるセレンディピティの研究をやるにあたって、まさにそれっぽいタイトルだし買ってみるかあ、と書店で目についたから買ってみた。
よくある読書啓発というか、全部読まなくていいとか毎回精読じゃなくていいとか乱読を推奨する本。
乱読とセレンディピティってあたりの話はそんなになし。まあ著者によるエッセイ。
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この本では本の題名となっている部分ではなく、本によってい得た知識を思考に結びつけることの重要性を説いてることの方が主題である。
乱読により思わぬ情報が結びつけられるというのはそれほど斬新な提言ではない。何人もの多読家がその効用を謳っているし、実践している人も多い。
また、「美しい回想は記憶と忘却のはたらきによるというのが新しい忘却の美学である」とも言っている。
具体的には、乱読して、散歩をして知識を思考に結びつけることをすれば良いとのこと。特に早朝が良いらしい。
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著者の本は2冊め。
1冊目は大変多くの人に読み継がれている『思考の整理学』だが、確か4、5年前にトライして、途中でアウトだった記憶がある。
この本は、それに比べればずいぶんと取っ付きやすい印象。
忙しい現代は、本があふれるようにあるのに読まれなくなった。
本離れが進んでいる今だからこそ、時間をかけない乱読の価値を見出さなくてはならない。
タイトルにあるセレンディピティとは、何かを探している時に、探しているモノそのものではなく、別のものを偶然につかみとるような能力の事を言うらしい。
つまり、『乱読のセレンディピティ』とは、乱読によって得られる意外な効用の事。
ほぼ内容を知っている本は、ゆっくりと読み込むアルファ読み、一方、内容を知らない本をざっくりと素早く読むベータ読み。乱読が出来る人とはこのベータ読みが出来る人のことをいうらしい。ベータ読みができない人は自分の専門分野の本しか読めない。たこつぼにハマってしまう、らしい。そっち側かなぁ。
本を読むときによく挫折する人がいる。そういった人に勇気を与える言葉か書かれている。
『自分のカネで買った本。買った以上読む義務のようなものが生じやすいが、読みかけでもこれはいけないと思ったらさっさと放り出す。嫌な本を読んでも得るところはない。』
『気の小さい人は3,4冊よみかけの本をこしらえると自分の才能を疑う。・・・・ 本との別れをする。少し鈍いような人が度重なる失敗にもまけず続けていると、やがて開眼。本とはこんなにおもしろいものかと発見する。読書ではウサギがカメに負けるのである。』
あたってる。
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著者の「思考の整理学」は非常に難解で、正直あまりよくわからなかったですが、この著書はわかりやすく読みやすい。
読書、それも乱読・ある程度の速読がセレンディピティを
導くという内容。まったくそのとおりで私もそう感じて
読書をしていますが、著者の言っている乱読や速読は
外国語書籍等についてを乱読し、精読ではなく一定の
速さで読みましょうということらしい。まだまだ当然
そんなことは自分にはできません。
ただ、読書・知識のメタボ・忘却・散歩・朝などの
話については非常に面白く、うなずくところが多いと
思います。
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【読書・勉強】乱読のセレンディピティ/外山滋比古/20140816(67/241)
◆きっかけ
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◆感想
・セレンディピティーを期待するのなら、軽く風のような読書をせよ。知的空間を彷徨う乱読がよろしい。しかし、知識メタボには気をつけよ。メタボ解消には忘却がよろしい。忘却を潜り抜けた記憶は、自分のオリジナルとなって身に着く(=生きる力に結び付く)。
・散歩による思考力の向上との相乗効果を狙え。
・こうして結構なボリュームでメモとること自体ナンセンス?そういえばあまり読み返してない。
◆引用
・乱読がよろしい。かりそめの読者がしばしば大きいものを読み取る。
・本を読んだら忘れるに任せる。心に刻まれないのなら記録しても足しにはならない。
・知識はすべて借り物。頭のはたらきによる思考は自力。知識は自分で考えたように錯覚してしまう。
・本を読んでものを知り、賢くなったように見えても、本当の人間力がそなわっていないことが多い。歳をとる前に、知的無能になってしまうのは、独創力に欠けているため。知識は化石みたいなもの。それに対して思考は生きている。
・読書がいけないのではない。生きる力に結び付かなくてはならない。
・β読み:内容、意味が分からない文章を読む、のがベター。CF)α読み:読み手があらかじめ知識を持っているときの読み方。
・小さな分野にこもらず、広く知の政界を好奇心に導かれて放浪すること。
・一生懸命するより軽い気持ちのほうがうまくいくことがある。なにより面白い。しかし失敗は多い。しかし、その失敗の中にあたらしいことが潜んでいるのであって、それがセレンディピティにつながることがある。怪我の功名。
・エディターシップ:第二次創造論。第一次を下にして読者の良くする読み物に仕立て上げる。CF)第一次創造論:素材を作る。
・知識メタボにかかっていては、健全な生き方はかなわない。知的メタボの解消には、忘却。頭をきれにする、はたらきやすくすることで、忘却は記録以上のことができる。知識のできない思考を活発にする。つよい記憶は忘却をくぐりぬけて再生される。そのまま保持されるのではく、創造的変化を伴う。
・ものを考えるのに歩くことは大切。頭は歩かないと眠ってしまう。読書で知識は得れるが、思考力はつけてくれる本は少ない。思考力を育むのは散歩。=歩けば解決する。
・朝は重要。
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いまいち合わなかった。
あくまで著者の乱読を通したセレンディピティ体験とその界隈の話なのかなーと。そりゃそうだけど、という感じ。
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普段はあまりエッセイや評論を読まないのですが、この本は読みやすく、通読する事が出来ました。
話の中心は、今までの常識を覆す様な「乱読のススメ」なのですが、その他にも読書論や編集者論、朝型生活のススメなどなど読書や書籍、思考全般に関する事が豊富な具体例と共に論じられていて、「知の巨匠」がどうやって出来上がったのか気になる方にも勧めたい一冊になりました。
記憶の新陳代謝、忘却によって変化する記憶の美しさ=自然忘却の重要性というのに、忘れっぽい私は励まされました(笑)。
難しい言葉で難しく論じなくても、高度な事を論じられるのだなあと思った一冊。
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『思考の整理学』の外山さんによる読書術な一冊。
題名通りに“乱読”を軸にした読書のススメです。
“風のごとく、さわやかに読んでこそ、
本はおもしろい意味をうち明ける。”
熟読も大事だが、それが全てではない、
むしろ、熟読では気づけないこともあると、
雑食かつ粗読が多い身として、なかなかに興味深い内容でした。
そしてさらに興味深かったのは、次の点。
“二十五年でさえ、同時代批評はのり越えることができない”
イギリスの『タイムズ文芸批評』が二十五年前の誌面を再現したところ、
ほとんどの書評が正当性を欠いていたとのことです。
近いということはそれだけ、客観的な見方をするのが難しいと。
逆に、これを乗り越えられるものは“古典”になるのでしょうか。
ん、三十年くらい前のもの、何か探してみようかなと。
そんな風に感じた一冊でした。
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読者の視点で、乱読の方法や効用などが解説されており、読書の姿勢を見直せた。
出会っておいて良かった本!
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まさに乱読している自分にはいいのでは、と手に取ったのだが、乱読〜文学についてまで数々の思いもよらない発見(セレンディピティ)が書き起こされた一冊。
新しい視点を与えられることも多く、おそらく著者もすばらしく深い考えをもっていて、
その考えに触れることでいい刺激を受けることができた。
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今まで見てきた読書についての本とは違うことが多く書かれていたと思いました。
「セレンディピティ」を自分も起こすことができればなと思います。
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外山滋比古先生、なんと新著です。もう80は越えていらっしゃると思うのですが、内容は新鮮です。エッセイ的な軽い読み方もできますし、読書法、知識の扱い方のよい指導書でもあります。特に「忘れること」の大切さは腹に落ちるところがあり、興味深かったです。