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大変面白かった。
最近、読書に集中できなくて困っていたのだけど、内容が面白い上に読みやすくて、久々に没頭できた。
私は賢い人が好き。
自分では到底考えつかないことを教えてくれるから。
だから読書が好きだし、聞くことが好き。
賢い人は自分の生きやすい生き方を知っているから、私もそうありたい。
たとえ賢い人にはなれなくても、自分の生きやすい方法くらいは自分で見つけたいものだと思う。
p82「やり取りをすることによって自分や相手が変わることが本来のコミュニケーション」
という言葉は、心に留めておきたい。
変わりたくない、ということは土台自信過剰が招いた本末転倒な希望に過ぎないのだろう。
生きるということは、変わり続けることと同義に違いない。
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パンチの効いた表紙に惹かれて本屋さんでなんとなく手に取って、マツコの前書きの面白さにガツンとやられる。池田清彦さんのことは全く知らなかったけれど、この人もかなり興味深い人で、そんな賢くて面白いふたりの文章はそりゃあ面白いに決まってるわけで。
開き直りも大切だな。と思う。そして人間けしておごってはいけないな。と思った。いろいろと勉強になる一冊だった。20140513読了
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マツコ・デラックス(以下、マツコ氏)の切れ味は抜群。特に東日本大震災のテーマでマツコ氏が述べた事は震災直後から私が思っていた事でスッキリ。歌を歌いYouTubeにアップなど偽善どころか、『震災』をおかずに公開自⚫︎してるようなもんである。全体を通してマツコ氏の発言というのは的を得ている。池田氏よりマツコ氏の発言の方がスラスラと頭に入る。
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コミュニケーションがとれているというのは、お互いの考え方や生き方を変えるところまで至っていることを言うとの池田先生の言葉が参考になった。
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池田清彦さんと、マツコ・デラックスさんの対談。
軽いミーハー精神で読んだけど、意外と内容も深い。
最後らへんのマイノリティの生き方については、自分語りになってしまっているのを少し感じて読みづらかったけど、ほかはおもしろかった。
「過不足ない」がわからない、というところはすごく共感。なんでも、多いほうがいい、良いものがいい、と多くのひとたちが考えてしまっていると思う。
また、マツコさんがこんなにも謙虚な方だとは、知らなかった。さらっと読めるので、また読みたい本。
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3.5位。
頭良い人達は、同じものをみていても(見ているはずでも)そこから感じ取る力、考える力、そしてそれを話す能力がすごいなぁ。
マツコさんは、話す相手に対してすごく丁寧ですよね。「毒舌キャラなのに媚びてる」なんて言われてしまうけど、世のものごとに対して毒舌であることと、人に対して辛辣に対するっていうのは、違うなぁ。
最後の方で、周りの人に受け入れられるような言動をするみたいなところがあって、そこがココロに残った。
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P54
日本の近代化というのは、社会を働かなければ食えない社会にしたこと。
それは、裏を返すと自給自足ができないシステムであって
極端に言えばお金で買う以外に食べ物を手に入れる方法がほとんどなくなったということだよね。
P197
「自分たちはオピニオンリーダーであり、正論を述べている(更には、自分たちの意見がマジョリティになるべきである)」といったメンタリティーが行間に表れていて、
その実、内容は陳腐で浅薄、という傾向が強いのが社説である。
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マイノリティなマツコ・デラックスさんとこれまたマイノリティな池田清彦先生のマイノリティな会話がとても面白かったですし、ためにもなる本でした!
ぜひ読んでみてください!★×10ぐらいにしたいぐらいです。
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マツコさんは同じ対談でも本よりテレビのが良い気がする.なんでかはわからないけど.あと澤口先生の書いたものをもうちょっと読んでみたいなあ(池田先生のは読んだ).
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変わり者と自称されていますが、言っていることの”まっとうさ”はすごかったです。本当に、このお二人は頭がよい。
”池田 外部記憶装置としてのパソコンや、インターネットから得られる情報というのは、それら自体がどれもすでに古い情報なんだ。そこには、新しい情報なんてちっともない。すでに誰かが得た情報でしかないのだから”
”池田 やりとりをすることによって、自分や相手が変わることが本来のコミュニケーションなんだよ。そうではなかったら、自分が変わることもないし、変わらなければ、人間的に成長することもない。”
”池田 「好きなことを仕事にしちゃうと、仕事以外に好きなことがなくなっちゃうから大変なんだ」 マツコ 「ほんとにそうよ。仕事が楽しいわけがないのよ。「仕事が楽しい」なんていっている人はね、ちゃんと仕事をしていない!仕事はね、 疲れるものなのよ!」”
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【本の内容】
茶の間で引っ張りだこの人気タレント・マツコと、学会の主流になぜかなれない無欲な生物学者キヨヒコ。
互いをマイノリティ(少数派)と認め合うふたりが急接近!
東日本大震災後に現れた差別や、誰をも思考停止にさせる過剰な情報化社会の居心地悪さなどを徹底的に話し合った。
世の中の「常識」「ふつう」になじめないあなたに、「ヘンな」ふたりがヒントを授ける生き方指南。
[ 目次 ]
第1章 震災で見えた差別のしくみ(被災地で酒盛りを;大っ嫌いなやつのことを罵って元気になる ほか)
第2章 「情報化社会」の少数派として(「情報化社会」が怖い;コミュニケーションとは何か ほか)
第3章 誰がマイナーで、誰がメジャー?(テレビの言説をつくるもの;新聞はもっと主張を前面に出せ ほか)
最終章 マイノリティの生きる道(自覚の芽生え;「好きなように解釈してください」 ほか)
[ POP ]
人気タレントと生物学者の著者は、名を知られ、意見を発信しているのに、マイノリティー(少数派)。
むしろ、特定されない「普通」の人々が主流派になっていく社会とは、どのような構造なのか?
出会って意気投合した2人が、震災後の状況と差別、情報などについて語り合う。
世の中の深層をとらえつつ、生き方を探る1冊。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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フジテレビの「ほんまでっか」に出演しているマツコ・デラックスと池田先生の対談本。脳科学の澤口先生があとがき。
「コミュニケーションってのは自分が変わっていくことなんだ」というのが印象深かった。
他人が将来変わってくれることは完全に諦めて、自分側でなんとか対処する、無理なら希望すら持たないようにしていたが、少しは相手が変わってくれることを期待していく方が健全なのかなと、少し考えを改めた。
人は変わらないと諦めることが大人だと思っていたけれど、そう決めつけるのも視野が狭かったようだ。
変わる可能性もあると思うことにしよう。
全体としては色々と納得したり共感できる話もあれば、それは違うんじゃないかという話もあったが、サラサラと読みやすかった。
地球温暖化は結局CO2のせいではないの?今日もニュースで異常気象とCO2削減についての国際会議をやっていたけれど、なんなんだ。
よく分からん!
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なんだかすごい売れっ子になっちゃってびっくりのマツコさんと、「環境問題のウソ」以来発言を注目している池田先生の対談。池田先生も結構テレビに出てるとは知らなかったわ。これは面白そうという予想通り、いやそれ以上に読みごたえがあった。
「マイノリティとして生きること」について、卓見がいろいろ語られる。うなずけることが多い。そうだよね~~と思った箇所のいくつかを抜粋しておくことにしよう。
池田「とても早い段階で自分というものを固めてしまって、あとはインターネットで情報を引っ張り出してくることしかやらなくなったら、自分が変わらなくなるでしょう」「いまの人は『自分』を変えようとしないんだよ。いまの人って、自分がいて、相手がいて、その間で情報のやり取りをすることだけがコミュニケーションだとおもってるんだな」「やり取りをすることによって自分や相手が変わることが本来のコミュニケーションなんだよ」
池田「よく『好きなことを仕事にした人は幸せです』とか言う人がいるけど、違うよな」
マツコ「絶対に違う。『anan』なんかでそういうふうに書いてあるのは大ウソよ」「仕事が楽しいわけがないのよ」「仕事はね、疲れるものなのよ!」「『好きを仕事にする』なんて、あんなクソみたいなスローガンはいったい誰が考えたんだ!? そんなの、ウソ、ウソ」
池田「マイノリティの人の言ってることって、かなりの確率でマジョリティが言ってることよりもおもしろい場合が多いよね。差別されている人は、差別している人よりもセンシティブだから、おもしろいことが言える。ただ、そこで、ほんとうは自分がメジャーになりたいという思いがあったりすると、メジャーな人に嫉妬する心理が強く働くから、自分もまたマイノリティを差別するというような行動につながっていってしまうんだね」
マツコ「そもそもね、アタシは、自分のことを『どうせ理解されない』と思ってるんですよ。だから、理解してほしい、あるいは理解されるのが当然だと思っちゃってる人の言動を見ていると、こっぱずかしいものを覚えてしまう」「もう諦めるしかないと思ってる。むしろ、一生『反体制』でいてやる、みたいな感じだね。『石投げるんなら投げてみろよ、この野郎』という喧嘩腰なのよ」
池田「『自分たちが特別で、他の人は凡庸』というかたちでやった運動というのは、だいたいがうまくいかない。日本共産党が伸びないというのもそこにあるんだよね。自分たちだけが特別で、『いつも正しい』と言ってるでしょう。『自分たちはマイナーだけど、特別だし、正しい』というかまえからは、生産的な話は出てこないね」
マツコ「『ゲイの気持ちを理解してほしい』とか訴えてる人に、アタシはよく、『じゃあ、あんたはヘテロセクシャルの人の気持ちの何がわかってるの?』と言うの」
池田「別に他人の気持ちなんかわからなくたって付き合えるし。気持ちがわからなくたって、こうするのがいいのかなと思うことがあったら、それはやればいいというだけの話でしょう」
いやごもっとも。お二人の話には、自分を大きく、良く見せようと��、取り繕おうとか、そういうさもしいところがまったくなくて清々しかった。それにしても、こういう「異物」も「おもしろいキャラ」として消費していこうとするマスコミって、そら恐ろしいものだなあとあらためて思った。
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マイノリティこそ選民思想に陥ってないか?という問題提起。でもマイノリティはそうすることでしか自分を守れなかったのかもしれない、という過程を忘れていないだろうか?この二人は強いマイノリティだ。ヘンな人であることに誇りを持っている。羨ましい。
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対談形式だったので、とても読みやすい本でした。自分ならではの目的を持ち、そのために考えながら生きていくという言葉が印象的でした。池田先生もマツコさんもマイノリティの立場として、自分を「浮いている感じ」と表現してましたが、とても適切な表現だなと思いました。2人の他の著書も読んでみたくなりました。