紙の本
おいしいものは、ゆっくり味わって
2020/02/17 09:18
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あつあつを召し上がれ」というタイトルのわりには、
最初の一篇は、かき氷。
でも、かき氷だけど、あたたかい。
7つある短篇は、どれも(風変わりなのがひとつあるけど)
あつあつの料理の味わい。
おいしいものは、ゆっくり味わっていただきましょう。
一日にひとつずつ。
舌の上でころがすように、じっくりいただきました。
ごちそうさま。
おいしゅうございました。
紙の本
食卓が目に浮かぶよう
2015/02/01 22:29
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投稿者:ぶろっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小川糸さんの料理にまつわる小説を集めた短編集。作者の描く食卓はどれもリアルで文章越しに美味しそうな料理の数々が目に浮かぶようだ。この本の中ではそれらの料理を囲んで、ときにほっこりと温かく、ときにほろりとさせられる7つの物語が繰り広げられる。
どの短編も面白かったが、中でも『こーちゃんのおみそ汁』は、旅行雑誌に掲載されていたときに偶然目にして涙してしまった一編。料理を教わることでこーちゃんが成長していく姿に心を打たれずにはいられない。
料理の裏には料理をつくる人が食べる人の健康を祈る気持ちがこもっていると知り、料理について深く考えさせられた一冊だった。
紙の本
夜中に読んではいけません
2022/08/13 06:19
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
食事のシーンの割合が多くて、味だけじゃなく
見た目も、温度も、質感までも感じられる表現に、
食欲がグイグイ刺激されます。
夜中に読んではいけません。
紙の本
おいしそう
2017/10/21 22:09
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
シチュエーションは様々だけど、どの料理もとてもおいしそうだった。どの料理もそれぞれの大事な瞬間に寄り添っているような優しさを感じた。
紙の本
あつあつを召し上がれ
2022/04/14 06:36
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投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あつあつでは無い物も出て来ましたが、全般的には面白かったです。
ただ「ポルクの晩餐」はちょっと意味が分からなくて、他のお話の余韻も飛んでしまいました。
それが残念。
紙の本
美味しそうだなあ
2021/08/12 14:36
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
料理が目に浮かぶよう。
松茸が特に美味しそうだな。
グジの頭の味噌漬けも気になる。
料理の食べ方に人が表れるんだね。
紙の本
ほんわか
2019/06/10 20:11
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的にほわっとあたたかい短編集で、安心して、ゆっくり読める。別れの食事とか、切ない話もあったけど、よかった。
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ふだんは読まないけど何か1冊選んで、と求められたら強力おすすめします。薄くて読みやすい。だけど内容は薄くない。食べ物の描写が素晴らしいし、人物描写も素敵、ちなみに女子力も結構あります。
私は著者の作品は三作目。あと、ずっと積んどいてる「ファミリーツリー」を読み終えたらひとまず終了しようかな。はじめて読んだ「食堂かたつむり」は今でも大好きだし、これには全く感じなかったんだけど、他のは「女くささ」が強くて少々苦手…。食べ物の匂いと混じってちょっと…
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再読…というか、単行本で読んでいたか。どのストーリーもくっきりと記憶の中に鎮座していた。
おおよそ人と人との関わりには食べ物は欠かせない。食事は楽しくて美味しくて、人生を彩る最も大切なものだから、大切な人と食べる以外には、ひとりでいい。付き合いや仕事の延長で食事はしたくない。
どの食事の風景も、とてもうれしい。人の食事を眺めるのがこんなに素敵なことだとは思わなかった。
食べることに軸足を置いている…いつも小川作品に感じる印象。エッセイでは際立たないのに、小説の中でそれにふさわしいシチュエーションを与えられた食べ物たちは、食べる人も食べられる方も、なぜか幸せそう。
…ポルクは食べる側?食べられる側?
なんて、ね。
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あたたかい食事と愛の短編集。小川糸さんのごはんの表現がいつも何ともいえないくらい私のお腹を満たしてくれたり、空かせてくれたり。。ごちそうさまでした。
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小川さんのお話の中の食べ物は、どれも本当に美味しそうで、湯気や香りが漂ってくるような感覚になる。台所から部屋に母が料理している匂いが上がってくるような、そんな感じ。さらに、今回は、小川さんて食べ物じゃなくて、その時の情景に付随した匂いの表現も上手だなぁと思った。おばあちゃんの匂いとか。。。
美味しい食事を大切な人ととるという事は、簡単かつ濃密なコミュニケーション方法だと思っている。恋人と食事をすれば官能的にもなるわけで、只の生命維持の為の行動ではないと、改めて感じた。私達の生活から切ることはできな食事というテーマに基づいており、また食事を大切にしている私にとって、物語の中でそれぞれの食べ物がとても大切にされていたのが良く、また理解もしやすかった。
こーちゃんのおみそ汁、ほんまに泣けました。
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温かい人と温かい食べ物の短編集。
人との別れは生死問わず苦しいつらい哀しいことでも
温かい気持ちと温かい食事は心を穏やかにしてくれる。
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丁寧に作られた料理は人の記憶に残り、幸せな気分にさせてくれる、そう気づかせてくれる短編集。
人の思い出に残るような料理を私も作っていきたいと思いました。
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食事を食べるということは、生活の大きな部分を占めている行為だと思います。
その分だけ食べるもののお話やエッセイは、私たちに強く訴えかけたり、ああ、わかるわと共感させる力を持っているのではないかしら。
文章で読むお料理たちは、時にどういうわけか現実に食べる食事より美味しかったりして、焦ったり楽しくなったりします。
悲しい時、うれしい時、何かを受け入れる時
ひとはただ理性だけでそう出来るわけでもなく。
美味しい食べ物と一緒に、思い出や、近しい誰かの気配があったればこそ、人生をやっていけるのかもしれません。
どんな気持ちも生きているから感じるもの。
お料理を食べることで
「まだあなたは生きているよ。この気持ちもね。」
と、私たちは励まされ、無自覚のうちに歩みを進めさせてもらっているのかもしれません。
そういえば、長い付き合いになった恋人…で一緒に暮らした二人目の人は、食べることが好きで彼と機嫌よく美味しいものを食べるのが大好きで。
あ、本には関係ない。そうですね。でも。
食べることと、心のなかの雫みたいな、大事なでも些細な想い出は、いつもつながってると教わった気がします。
どの作品の言葉遣いも荒れた言葉がなく、ひといきつかせてくれて。
小川糸さん、他のお作も読んでみたいな。
田辺聖子さんとか今江祥智さん、
あと…よしもとばななさんとかも
読んでこられたのかしら。
もしかしたら永井荷風とかも。
親父のぶたばら飯からいとしのハートコロリットまで、どれも大好きです。薄いご本だけど大満足!
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「食堂かたつむり」は読んでいるはずなんだけど、「たなぞう」のデータでも見つからない。そんな昔にでたしょうせつだったけ?いずれにしても、GWの後半に読むものとして買っておいた「あつあつを召し上がれ」を読んでみた。
短編が7編。やや苦いものも混じっているけど、全般的にのどに通りやすいものが揃っている。ベタだけど、『親父のぶたばら飯』がおさまりが良くてスキッとした。解説の松田哲夫が「破調」と書いた『ポルクの晩餐』。この手がもう一本欲しかった気がする。でも全般的に満足。ごちそうさま。