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赤木氏による、話し言葉で様々な海外の児童文学について紹介する本。
本の選択は女性が主人公であるものが多く、どちらかといえば女性向けの印象。欧米における「教養」として知っておいた方が良いというポイントも指摘している。
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「今の大人で物語の好きなかたが読んだら面白い、といっていただけるだろう本を百冊」集めたという、まさにわたしのために編まれたようなブックガイド。
たしかに、おとなになって、あるいは子を持ってからあらためて読み返すと意外な内容だったり、子どものとき読んだのとは違う感動があるというのはおおいに身に覚えがある。
古典的なものから21世紀にはいってからの作品まで、SFからノン・フィクションまで、一点の例外をのぞいて海外作家によるものばかり。
ざっとみたところ、既読2割。本の洪水の中で選ぼうとするとどうしてもロングセラーに偏りがちなのでありがたい。それと意外と「古典」「王道」で読んでいないものも多いので、あたらめて読みたくなった。
日本の作家編もそのうち出ないかしら。
それにしてもかん子さんは紹介上手だなぁ。
「子どもの本、というのはおおまかにいって、”幸福な子どもが幸福に暮らす本”か、”不幸な子どもが幸福になる本”のどちらか、つまりは、ほぼハッピーエンドなので、読み終わって幸福な気持ちになれる確率が高い」なんてあると、なるほどと納得してしまう。
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大人だからこそ、改めて児童文学を読むべきなのかもしれないと思わされた一冊。文学というものに年齢なんて関係ないし、自分が読みたい!と思うものを読んで吸収するのが1番良いのだろう。この本で紹介をされている作品の全てが海外の作品。入手困難なものもあるが著者のアドバイスを参考にすれば、どの作品も読む事は可能。しかし、作品のチョイスが素晴らしい。
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ガイド本としてすごぶる魅力的。愛情と愛着を持ちながらも、人に勧める難しさ、限界も弁えていらっしゃる。ジャンル分けも「オーストラリア」なんていかしているし、子どものこと、大人のことを双方を理解しながら、文を書いていて、この人の勧めるものならば、まずは信じて読み切ってみようかな、と思えました。100のうち9冊しか読んでない(!)から、これからの人生が楽しみだ。
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子どもへの読み聞かせ、読書紹介のつもりで読み始めたが、「大人が児童文学」を読むためのガイドであった。子どもの頃は気づかなかったこと、大人だからこそわかること、読めること。児童文学を読み解く視点が二重三重になっておもしろい。
赤木さんの選書の基準がおもしろく、これに従って100冊を読破してみよう。
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子どもたちへ勧める本ではなかった…残念。
大人が児童文学を読むのによい本でした。「自分が読む」と思って読み進めると、いろいろメモをとったりしたくなります。
最近の児童書で「穴場」な本をさがしているのですが…やっぱり地道に1冊1冊読んでいくしかないようです(涙)。
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「はじめに」に書かれているとおり、
これは「物語の好きな大人のための」児童文学ガイドです。
目次をパラパラみてみると、
わたしよりちょっと上の世代、
60代とか、70代とかの方は、
「あ、これ知ってる!」「お、これも読んだ!」「わ、これ好きだった!」
ってな感じで、懐かしいタイトルが並んでいそう。
わたしは、半分くらいは(ジュブナイルかもしれないけど)読んでて、
あとの四分の一はタイトルだけ知ってる、
残りの四分の一は知らなかったって感じでした。
でもね、「名作」系は、かん子さんが書いてるとおり、
子どもって自分が「理解できたところ」だけ覚えているせいか、
ジュブナイルだったせいか、アニメの印象が強いのか、
「知ってる」というイメージとか、
印象深いシーンとかしか、覚えていない。
あれ? 最後はどうなったんだっけ? と思う作品が結構多い。
今読んだら、かん子さんの言うとおり
「え? こんな話だったの?」と驚くことになりそう。。
ちょっとコワイような、楽しみなような。(^-^;)
子どもの時には、読み飛ばしていた「大人の事情」がわかるこの歳になって読んだら、
全然別の物語が浮かび上がってくるんだろうな、と思います。
それと同時に、子どもの時に共感した感覚を思い出すことができるかな?
普段、大人の顔をして忘れているけれど、
わたしの心の奥に核のように残っている「内なる子ども」も、
懐かしい物語のそこここで、わたしを待っていてくれるかも。
家族がみーんなでかけてしまった静かな家で、
あるいは、
一人で入った美味しいコーヒー屋さんの隅で、
懐かしいあの本、知らなかったこの本を、ゆっくり読んでみたい、と思いました。
で、一つ老婆心ながら。
ここに挙げられた本は、
「物語の好きな『大人のための』児童文学」です。
『ここに書いてあるから、
わたしの好きなこの本はやっぱりいい本なんだわ。
だから、今の中学生や高校生にも読ませなくっちゃ!』
とは、ゆめゆめお思いになられませんよう。
今の中高生には、
「『中高生のための』物語」がありますので。
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何回も読んできた本を見つけては、納得して・・
読みたい題名を、図書館サイトで検索しました。
児童文学が好きなんだなぁ・・と、再確認しました。
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大人向け児童文学、ご用意しました。
児童文学って、確かに子どもの頃面白くなくても、大人になって再読したら、もっと面白い作品がある。子どものときも楽しんで、大人でもまた違う読みができるものもあるけど。最初に紹介されていた『ムーミン谷の十一月』なんてまさに子どもの頃読んでも全然面白くなかったのに、今は一番好きな話。フィリフヨンカの気持ちがわかりすぎる。そう思えば、読書をする主体が、読みを引き出すんだなとひしひし感じる。自分の中にあるものが、読みを変える。
自分がヤングアダルトの盛り上がってきた時代にヤングアダルトでよかったなと思う。読んでいない作品も結構あって、それをあの頃に読めたらどう思ったんだろう、と決して明らかにならない問いをしつつ、でも、出会った本を積み重ねて今の自分がいることに満足。
読書リスト
ルーマ・ゴッデン『バレエダンサー』
アン・ローレンス『幽霊の恋人たち』
ポール・ギャリコ『七つの人形の恋物語』
ロベルト・ピウミーニ『光草――ストラリスコ』
C・アドラー『銀の馬車』
マーガレット・マーヒー『足音がやってくる』
ヴァジニア・ハミルトン『マイゴーストアンクル』
C・アドラー『さよならピンク・ピッグ』
スティーブン・レベンクロン『鏡の中の少女』
M. M. ドッジ『銀のスケート』
エドモンド=デ=アミーチス『クオレ』
E・ネズビット『若草の祈り』
ジーン・ポーター『リンバロストの乙女』
ノエル・ストレトフィールド『バレエ・シューズ』
L. ノーマン『シドニーのふたご』
ヘブサ・F・ブリンズミード『青さぎ牧場』
バーバラ・ロビンソン『なるほどクリスマス降誕劇』
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九割方読んでいなかったので勉強になった。名前が知られてなくてもいい本はいっぱいあるのね。外国文学が殆どであった。
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正直、児童文学にまで手を出し始めると、一般向け小説やら新書やらを読む時間がなくなってしまいます。だから、きっとこの中から読める作品はごくひとにぎりになってしまうんだろうけど、時間の制約さえなければ読んでみたいと思える本は盛り沢山でした。それというのも、評者の勧め方の妙によるものなんでせう。年齢層を問わず推奨され得る作品から手を染めてみて、その感触によっては、このジャンルも掘り下げていこうと思えました。
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これから、順に読んでいこうと思いました。
子どものころに読んだ本も、読み返してみると、全然違ってみえます。
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大人が児童文学を読む想定で、独自の切り口で100冊の児童文学作品が紹介されています。著者の感想が率直な感じだし、作品の主題に関する分析が鋭くて面白かったです。この作品のこの部分は読み飛ばしていいと書いてたりとか、自分は好きだけど人にはすすめない本があえて載ってたりとか、この作品はこういう人におすすめとか、自分が好きだからすすめるというだけでなく幅広い人を対象に客観的に書かれてるところが読みやすかったです。
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赤木かん子さんのフランクさが好きです!
「あ、この本はちょっと読みにくいからここから読むのがおすすめ!」とか、「えぇ?!…ってもうまず、ここからぶっ飛びました!」とか本の紹介の仕方が素敵です!
読みたいなぁ〜と思う本が沢山ありました!
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私の児童文学においての師匠というか指標と言える赤木かん子さんの本。
悪いけど、児童文学を除けば私に何が残るのか的に児童文学にのめり込んできたわたくしに、一体何を言おうというのか。
と思って読んだら、恥ずかしいくらい児童文学が読めていなかったわ。
文学全集に収録されるくらいの作品は読んでいる、
けれどもそれ以上の、またはそれ以外の読みどころのある作品を読めていなかった私。
年をとって、今の文字が小さく感じられるようになる前に、なんとか児童文学を読みなおしたいと思いました。
児童文学も絵本も、文字が小さくて読みにくくなっても、新しく出版されるのならば、読める。
けれども、作品が古いと判断されてしまえば図書館からも姿を消してしまう。
多分今が最後のチャンスなのだ。
本当に座右の銘としてこの本を手元に置き、読むべき本を読みたい。
子供だましではなく、子どもに媚びるのではなく、子どもの目線で世の中を見て是非を問いたい。
思うほどに余生は長くなく、焦る気持ちをなだめながら、読書欲と向き合うこの頃。