紙の本
これぞ殺人SHOW!!
2015/10/01 17:05
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投稿者:キミマロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はネットで駅中本屋大賞という賞を受賞したと書いてあるのを見て、面白そうだなと思い手に取りました。私はこの本が初めて読むミステリー小説でしたが、初心者にもわかりやすく話がまとまっており読みやすかったです。見どころは何と言っても”扼殺”です。一見単純な殺人方法に見えますが、さまざまな思惑が張り巡され裏にはとんでもない思いを抱く犯人がいました。一気読み間違いなしです!!
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二重密室のトリックは面白い。
巧いかどうかは別として面白い。
リアリティとかは置いておいて、これだけ謎を連発しておいてちゃんと合理的な解答を用意したのはすごいと思う。
ただ前作『十三回忌』の方がインパクトがあって好きかな。
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初小島正樹作品。やり過ぎミステリーの名に負けない場面設定の細かさに人物描写を巧みに交えたストーリーの展開。トリック自体はもうひとひねり出来そうだが、人間関係の設定などは映像としてイメージし易く、好みだ。
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個人的には小島正樹第二弾。
重厚な雰囲気も醸しつつ実は大袈裟なトリック在りきの
サクッと読めるミステリーだ。
個人的には「十三回忌」より良かった。
ただ。探偵に魅力が無いのが残念。
・・・ってか「奢侈」なんて意味知らんしw
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面白かった。最後はドキドキした。
ただ現実味がなさ過ぎてゾッとする怖さみたいなものがなくて、いろいろあるのに印象が残らず。
それが残念。
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女は裂かれた腹から胃腸を抜き取られ、男は冒されるはずのない高山病で死んでいた。鍵のかかった工場内、かつ窓やドアの開かない事故車で見つかった二つの遺体。刑事たちの捜査は混迷を深める。その後も男女の親族は、一人、また一人と「密室」で不可解な死を遂げていくー。
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これも面白い!
『十三回忌』よりもロジカルで良かった。それにしても、やりすぎミステリーと呼ばれるだけあるな。
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動機も殺害方法もわからないまま連続殺人は続いていく。
一族の中で次々と殺人が起これば、当然生き残った者の中に犯人がいると見当がつく。
犯人役を用意周到にあらかじめ決めていた犯人の凍てついた心理が怖ろしい。
まるで2時間ドラマの脚本を読んでいるようだった。
意外な人物が犯人…というのはミステリーによくある筋書きだけれど、いつ、どうやって犯行に及んだのか。
それを考えると、犯人に目星はついていたけれど特定する自信はなかった。
いつの間にか事件を起こしたそもそもの動機よりも、人を殺すことが目的になっていく犯人の心理変化は怖い。
殺人の快楽に染まってしまった人間には、何をどう伝えても虚しいような気もしてくる。
大胆さと遊び心を併せ持つ犯人。
自称名探偵の海老原にはあまり見せ所はない。
かえって刑事である小沢のほうが、物語に深く絡んで主人公はこちらでは?と感じた。
もう一冊、このシリーズを読んでみてもいいなと思わせる物語だった。
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「やりすぎ」でしたか、そんなキャッチフレーズのついてしまった作家さんなので、ちょっと構えて読みましたが、物語自体は最後までシリアスに進行しました。
トリックは想定外だろうから、自ら推理するのはやめて、成り行きを見守る感じで読みました。
会実を疑わせる描写が多すぎて気になったところ以外は、概ね楽しめました。
とても堅実なミステリで、好感を持ちました。
いわば偶然の産物での高山病死とか、島田荘司っぽかったです。
臓物をとっぱらった動機も説得力あったし、なかなか読ませる作品でした。
ちょっと、会実の右手を切断、とかは意味不明でしたが。
全然かばえないところまで来ちゃってるよね、とっくに。
まぁ、叔父姪でヤるなよ、つてのが正直な感想ですが。
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お勧め度:☆6個(満点10個)やはり、読み終えて感じるのは、あまりにも盛り過ぎ的感は否めない。次々と起きる殺人事件、しかも。奇天烈な殺害状況。最初はこれをどうやって収束していくのだろうと思いながら読み進めていく。たとえば、最初の自動車事故。男女の死因もさることながらその経緯も不自然すぎる。次の密室殺人も包帯のぐるぐる巻きに幽霊騒ぎ、次の扼殺の違和感。それを、探偵役の「海老原浩一」が理路整然と解いていくという展開。一応それぞれ理屈は通っているけど、やはりちょっと無理があるかなあとも思う。でも面白かった。
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後書きにもあるように島田荘司を彷彿とさせる予想のつかないとんでもトリックでおもしろかった。
ただ、人物描写が細かいわりに、キャラがあまりたってないように感じた。姉川家や小沢さんはキャラがあったのだが、笠原に関しては存在する必要があるのかというレベル。またラストのエピローグは絶対いらなかった。数行書かれてるが、書く必要があるのかというレベルのありきたりな結末で、もっと深く書かないととってつけた感が否めない。
謎についてはとても惹きつけられるものでワクワクした。
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これは…あまりにもすごすぎなトリックだなぁ。推理小説さながらのトリック。読み物としては面白い。小沢さんと海老原くんのいがみ合いながらの認め合いも好き。
読後の哀しい感じがハンパない。
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同著者の海老原シリーズ前作、『十三回忌』では
「このトリックは現実では不可能だろう」
「海老原浩一のキャラが薄く、脇役っぽい」
といった批判のコメントをよく見かけた。
しかしこの作品では、現実味のあるアリバイトリック、物理トリックを用いている。それでいて提示される謎の奇怪さは相変わらずトップレベルであり、どんどん引き込まれていく。
そして例えば斜視を用いたトリックだったらコスモス、包帯密室トリックだったらマネキン、などなど大きな謎に付随する小さな謎も相変わらず上手い。
"髪の毛を飲む"という行為や名前に込められた意味にもとても驚いた。
そして名探偵海老原浩一のキャラクターも良い。底に潜む優しさだったり、場にそぐわない明るさだったり、飲まず食わずで推理に熱中したりなどなど...(御手洗潔に似ているような??)
現実味は増したものの『十三回忌』よりトリックが少しこじんまりとしているようには感じるが、明らかに前作よりも進化している。
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筆者の繰り出す奇想天外なトリックを見抜くことはハナから諦めてるのだけれど、今回も無茶。明らかに一般的でない知識に基づくトリックだ、とせいぜい怒った顔でもしておこう。今回の超不可解な二重密室状況を産み出してしまったのは、犯人側のある計算違い、要するに事故なのだが、悲惨で、かつ悽愴な場面であるにも関わらず、想像したら笑ってしまった。
ラストで明かされる犯行動機と犯人像は実に陰惨なのだが、そこで終わらせず、ちょっとした救いを残すところが筆者らしいかな。
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途中まで雑多なお店くらい殺人事件がばらばら出てきて無理くり話を終わらせるなんて事ないよね?なんて変な疑いを持って読んでしまった。
少々無理がない訳ではないけど、終盤になって段々整理されてあぁ納得の結末だったので良かった笑
まさかの動機にまさかの犯人。結構好きかも。