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YAWARA! VOLUME9 (BIG COMICS SPECIAL) みんなのレビュー
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紙の本
なぜ今『YAWARA!』か その9
2014/07/06 23:00
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
21世紀に蘇った『YAWARA!』完全版も第9巻です。
伊東富士子が柔を柔道に向かわせようとして作った三葉女子短大女子柔道部が、女子柔道団体戦の大会に出場するあたりの話ですね。ほぼ全編を通して、柔道の試合が描かれており、これぞスポーツ・マンガといった感じです。柔のライバルとして描かれている本阿弥さやかだけでなく、他の女子柔道の面々も登場しています。そして、実は活躍しているのは柔でなく、伊東富士子だったりして、けっこう読み応えのある1巻です。
なので、このマンガはきっといろいろな読み方ができるのだと思いますが、個人的にはこの巻が今までの中でも特に柔道マンガというかいわゆるスポーツ・マンガをしているように思います。
それまで柔道をしたことはおろか、興味・関心もなかっただろう女の子たちが、理由は様々(少々無理があるようなところは、それこそマンガなので)であっても集まってきて、きびしい(?)練習をして大会に臨み、新人ながらそれなりに活躍をして勝ち進んでいってしまうという、読んでいて面白く、試合という状況もテンポよく描かれていて、ついつい魅入ってしまいます。しかも、そこに隠れた逸材として伊東富士子が才能を開花させていく話も絡んで、スポーツ・マンガを読むならこうでなくちゃ。
私のような世代だと、スポーツ・マンガというとスポ根になるかアクロバティックな技の応酬で終わってしまうマンガを想像してしまいがちですが、『YAWARA!』にはそのようなところがないので楽しく読めるのでしょうね。
でもそうなると、これだけめっぽう強くて、しかもたぶん柔道しかしてこなかっただろう柔が、なぜこんなに柔道から逃れようとし、普通の女の子でいたがるのかというところに違和感を持ってしまいます。まあ、そういう違和感を持たせようとしたところに、浦沢直樹の浦沢直樹たるところがあるのでしょうが。
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