紙の本
京大の思いと大学改革
2018/07/05 15:25
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元京都大学総長の松本氏による大学改革計画書である。京都大学の白眉プロジェクトに触れながら、ユニークな入学方式や新しい大学院の考案を記している。
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入試科目に縛られない2016年からの入試システムは注目すべきものがある。入試科目だけでなく、幅広い経験や知識を問うというもの。このシステムが今後上手くいくかどうかは是非知りたいと思う。教養をないがしろにしてきたことに対して今一度回帰を求めているように感じた。また、大学のシステムについても言及がなされている。教授会や学長の権限、補助金の問題など、現場にいないと中々分からないことばかりで、大学側の苦悩というものを知ることができた。非常に考えさせられる内容となっている。
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京大現総長による京大の教育改革紹介本。受験生はこれを読んで勉強のモチベーションあがるとおもふ。学生に対しては、豊かな教養こそ独創的なアイデアの源泉となるのでまず教養を身につけよう、「異・自・言」異文化理解力、自国・自分理解力・言語力を上げようと説く。大学側も留学生や外国人教員を増やし国際化を推し進め、海外経験を支援する「ジョン万プログラム」等で学生や若手研究者の流動性を高める取り組みをしている。
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近しい京大関係者の間では極めて評判の悪い松本紘総長が、自らが進める京大改革について語った本。
教養教育の体系的な再編など有意義かなと思う点もあったけど、基本的な問題意識が、「最近の学生は‥」「昔は良かった」「海外はすごい」みたいな感じなのがなんとも‥という感じだった。理系の学者にしては、印象論での議論が多い気がした。新しいタイプの大学院「思修館」の記述については、「ぼくのかんがえたさいきょうのだいがくいん」感がすごかった。
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なぜ日本の学力が下がったか、という考察は興味深い。ビジョンも詳細に語られているが、この本は誰向けなのか、そもそも疑問。しかし、大学の総長の考えていることが新書で読めることは貴重な機会であることは間違いない。
・内向きな学生像。
・入試科目しか勉強しない。AO,推薦入試の弊害。広い教養の危機。
・国の予算配分の危機。
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今大学や学生、社会がどのような状況にあるか、京都大学がどのような取り組みを進めているかが概説されており、大学職員として読んでみて刺激に感じるところ、また、勉強になるところが多かった。今後の仕事を進めていく中で、この本のことを思い出し、役立てることもあるだろう。教育関係者だけでなく、これから大学を目指す学生、そして大学生にも是非読んでもらいたい。
繰り返し述べられる幅広い教養の大事さ。高校生、大学生当時を思い出すと、耳が痛い。
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前半に記載のある日本の大学の現在の課題を知るのに最適な一冊。課題の「共通」認識の醸成に適切。
なお後半の京都大学での取り組みは「個別」案件なのでオマケみたいなもの。
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日本の大学と京都大学の改革について書かれています。
「京大に入学する高校生などには幅広い知識や経験などを身に付けて欲しい。
そうしなければ大学に入学してから成長できない。」
といった内容が前半には書かれています。
この幅広い知識と経験を身に付ける重要性は理解できます。
しかし私はひとつ疑問に感じました。
そもそも京大の教授や助教授が幅広い知識を身に付けているのでしょうか。
身に付けいていないにも関わらず、入学を志願する受験生に対して、
求めるのであれば、本末転倒というか、それ以前の問題です。
果たして京大の教授陣は幅広い知識を身に付けているのでしょうか?