投稿元:
レビューを見る
ただ1年ごとに各ファンクラブの特典などを比較しただけだったら,「ふーん」で片付いてしまっていたかもしれない.
この本の偉大なところは,その比較を10年続けることで,球団と球団の間の「横」の比較だけではなく,時間軸上という「縦」の比較までを可能にし,その結果可能となる考察の奥行きの深さを創りだしたことだと思う.
奇しくも,この「12球団全部のファンクラブに入会する」規格が長谷川氏の中で始まったのは2005年.球界再編騒動を経て,いたるところで「ファンサービス」という言葉が叫ばれた割に,「そのファンサービスってなんなのよ」という問いに対して脆さが残った次期であった.
今思えば全く想像の付かない話であるが,当時,中日ドラゴンズと広島東洋カープには,成人男性が入会するファンクラブが存在しなかったというのには驚きである.その事実からも,「球界再編前史」と「ポスト球界再編」の世界の隔たりを想像できよう.
この本で想像できることは非常に多いのだけど,良質なファンサービスをひたすら追随した結果,他を圧倒するクオリティのファンクラブを作り上げた埼玉西武ライオンズや,全国の虎吉の熱心さに応えるように前年夏から会員募集を始める阪神タイガースなど,本当に球団ごとにカラーが見て取れて面白い.
いかにも雑誌の連載を書籍にまとめただけだな,と思うような内容の重複も多いのだが,やはりこれだけの試みを10年続けたことがこのような形で編纂されたことに大きな意味があると思う,野球史料として貴重な1冊だと思う.
投稿元:
レビューを見る
最近すっかり自分の周りでは、野球ファンが減ってしまったような気がする。そんな状況の中で、プロ野球12球団のファンクラブ全てに、10年間連続で入会してしまうなんて、いまどき珍しい人もいるもんだ。
さすがに12球団もあると、ファンクラブにもいろいろと特性があるようだ。たとえば巨人は豊富な資金で特典が充実していたり、広島のグッズは素材はチープだが、デザインやアイデアが斬新だったり。ちなみに我が地元球団の評価は「無個性」と手厳しい…
しかし仕事柄とはいえ、毎年12球団分の入会手続きをして、年間数万円の出費を自己負担するなんて、大変なご苦労だったと思う。まさに継続はチカラなり、ぜひ今後も続けていただきたい。
投稿元:
レビューを見る
我が愛しのチームのファンクラブがいかに素晴らしいものだったのかを改めて教えてくれた1冊。チーム愛がますます深まった。
投稿元:
レビューを見る
プロ野球12球団のファンクラブに10年入った著者が、各年の特典グッズ内容からファンクラブの善し悪しを綴っている。
12球団×10年でおよそ120回分の特典グッズを見ていくのは楽しい。
買う前に少し立ち読み推奨。
やや読みにくいし、文章がいいわけではないので贔屓の球団以外読まない可能性も(´・_・`)
ベイスターズのファンクラブについて頁を割いて頂いていることは高評価。
投稿元:
レビューを見る
Facebookで友人がいいね!してて存在を知りました。ワタシはうすーいヤクルトファンであり、薄いですが野球好きなのでとても興味あるです。読みたい。
投稿元:
レビューを見る
野球ファンの私には堪らない一冊だった。終始にやにやしっぱなし。
巨人の特典がすごいのは想像通りだったけど、西武もそうなんかぁって思った。確かにレオも凛々しいし、正統派って感じがする。CQ(カープ・クオリティ)には笑った。広島に住んでた頃に読んでたら、確実に入会してた!スラィリーもCQだと思う…ファンには可愛く見えるけど。中日のガブリのぬいぐるみ欲しい!!
投稿元:
レビューを見る
「そこに目をつけるか!そして入っちゃうか!そしてそして10年も続けちゃうか!!」
というのが最初にタイトルを目にしたときの感想。そして巻頭カラーの会員証&レプリカユニの数にビックリ。
この10年のプロ野球の歴史もざっくりとながら振り返ることができて「そういえば『インボイス西武ドーム』とか呼ばれてたよねぇ…あれから10年かぁ…」などと読みながら勝手にしみじみしたりもしました。
巨人はイメージどおりお金持ちらしいファンクラブ特典の数々。
阪神はあの熱いファンの多さと紐付けられるかのようにファンクラブの募集も締切もむっちゃ早い、そしてリピート率が脅威の90%。
広島は地味めな球団イメージに相反して(?)なかなかにぶっ飛んだレプリカユニを毎年提供。
…等々、各球団のカラーや意外なセンスなんかも垣間見られて読みごたえ十分!!でした。
個人的には、横浜のファンクラブのここ数年にわたる貧相・無愛想さをドカンと突きつけられて、それでも何かしら褒めポイントを挙げてくださっていとても切なくなりました(村瀬秀信さんのホエールズの本とあわせて読むとドンヨリ度が倍増すると思う)。
そこからの起死回生の改革…ベイスターズファンクラブ現担当者の方へのインタビュー、とても興味深かったです。楽天のカラスコクラブを手掛けてた方が転職されてこちらにいらしたとは!!
今後のベイスターズファンクラブへの期待が何だか(勝手に)高まりました。
最後の最後、あとがきを読んで「すごい!」と思ったのが、「第3グループ(巨人阪神と市場を食いあって負け組になっていると分析される球団)」のファンクラブが他よりも涙ぐましい努力をしていることが、この10年間の長谷川さんの実感とシンクロしていたこと。
その第3グループには当然ベイスターズも入っていて、先のインタビュー記事の内容をも受けて、だからこそ(ホエールズカ友の会以来)ファンクラブにまた入ろうかなと思えました。
また来年以降の様子も『野球太郎』を買えばわかるのかな…早くも2015年が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
企画自体は面白い。
やられた~って感じ。
グッズの内容をもう少し深く写真付きで紹介してほしかったなあ~というのと。
まあ、これは著者の主観も入っているのでって…っていうところか。
各球団のファンクラブ加入者数とその増減も知りたかったなあ~。(タイガースだけ紹介されている)
讀賣ジャイアンツのファンクラブって豪華だと聞いていたが、やっぱりそうなんだな。友人のバラやんが言っていた通り。
投稿元:
レビューを見る
図書館より。さらっと。
10年も入会するなんてスゴい。
そんな私も10年近く某バントのファンクラブに入会しているが(笑)
好きだからこそ入会しているファンに対して誠実であって欲しいな。
投稿元:
レビューを見る
タイトルそのままに、プロ野球12球団×10年分のファンクラブ特典や毎年の評価をまとめた一冊。
10年間でかかった会費総額、¥629,000。
会員特典のレプリカユニフォーム、70着以上。
ファンクラブというものは球団の考え方やファンに対する姿勢を如実に反映していて、他球団のいいものを取り入れることもあれば(パクリではなく・笑)、ひたすら独自路線を突き進むチームもある。
思わず「へえ~」とうなってしまったのは、2007年に西武ライオンズの松坂大輔選手がポスティングシステムでメジャーに移籍し、それで得た金額の一部を西武がファンに還元するということで一気に特典が豪華になり、それが他球団にも徐々に影響を及ぼしていったということ。
「さすがに豪華な巨人」「常に新サービスを模索するロッテ」などチームカラーあり、レディース会員獲得やアパレルブランドとのコラボなどの新機軸ありと、あらゆる側面からプロ野球界のここ10年がわかって楽しめた。
Jリーグをはじめ、あらゆるスポーツのファンサービスに関わる人には必読の本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
私も一時期ある球団のファンクラブに入ったことがあるけれど、ここまでの特典は当時なかったなぁ。今は充実していることがよく分かった。
投稿元:
レビューを見る
自分が入っているファンクラブの評価が総じて高かったことから、気持ちの良い読後感。
ファンとは、かくも勝手な幸せ者なのである。
投稿元:
レビューを見る
球団によって価格にばらつきがある。
2005年の球界再編から10年。
どの様にプロ野球が変化していったのか、感じ取れるように思えた。
会社の広告の為というより、ファンの為、地域の為、強い愛される球団を目指す的な…事が、洗練されていった10年なのでは。
投稿元:
レビューを見る
事の起こりは2004年。
小学生の頃から筋金入りの燕ファンだった筆者はスワローズのファンクラブ特典のショボさに愕然とする。そしてふと思った。「他の球団はどうなんだろう?各球団がファンをどれぐらい大切にしているのか、ファンクラブにこそ現れるはず!」と。そして筆者は翌2005年から12球団全てのファンクラブに入り、球団分析を開始する。
その結果やいかに?
本書はそんな10年間の軌跡をまとめた1冊です。
私は特に贔屓の球団はないし、プロ野球はテレビですらほとんど見ないような人間です。でもこの本はとても面白かった。「自分ではやらないようなことを追体験できる」という読書の楽しみを存分に味わえる本でした。
中日にはファンクラブのマスコットキャラクターがいるとか、カープのファンサービスはいつも他球団とは一線を画しているとか、ここ数年はそごう・西武の外商部が他球団(阪神、オリックスなど)のファンクラブグッズを作っているとか知らないことがいっぱいで、最初から最後まで楽しく読めました。
本書の終わりの方に載せられている「ファンクラブ通信簿」の「このチームのファンクラブを一言で言うと?」のコメントがどれもかなり秀逸。ちなみに阪神は「せっかちでテキパキ、有能なサラリーマン」、巨人は「のび太が逆立ちしてもかなわない出木杉くん」だそうです。
ぜひ次の10年もまとめて本にしてほしい笑
投稿元:
レビューを見る
最後にファンクラブ入ってたのなんて小学生の時のロッテだしい。ファンクラブ景品から球団経営・企画、チームの状態、ひいては球界の趨勢も見えてくるよね、というもので、たしかにメッセンジャーバックが一気に増えたとかトレンドもあるんだなーとは思いますが、ベイスや楽天除いてそんな毎年変わるもんでなし、最近の本らしく読みやすさはありますが途中から飽きてくる…ファン向けにはライトに楽しんでもらいつつ、その実はこの業界に携わっている人向けなんじゃないかしら。