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語学は習い始めに徹底的に学のが大事―その通り。ごもっとも。
きっちり一つ一つ覚えて、次に進む。
語学書にも、一般にそんな勤勉さが漂っているイメージがある。
ところがこの本は、「一気に全部できなくていい」という、画期的なコンセプトの語学入門書。
中国語やなど、シリーズになっているらしい。
で、まったくやったことのないドイツ語で、どんなものか試してみることにした。
この年だから、そんなにペラペラになるはずはないし、何か身につけばそれだけ儲けものだ、と思いながら。
それから半年。
どうにか最後まで問題をやり終えた。
身に付いたか、と言われると、かなり心もとない状態だが…。
「ドイツ語文法散策マップ」など、自分がどこにいるのか、ビジュアル的にとらえられるのがいい。
「おさぼり上等」と言わんばかりに付いている、巻末のおさぼりカードもとてもいい。
もっとしっかり身につけるには、このテキストを繰り返し解いて、CDを聞いて…と、やはり地道な努力が必要だと思うけれど、まったくの初学者の、しかも独学者にともかくも最後までやらせてしまうのは素晴らしい。