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こちらはBS朝日で放送されていた『南極日和』から、観測隊に参加した22名の談話がまとめられた内容。一人6ページほどなのでやや物足りないとおもいつつもすいすい読めた。
先に読んだ『南極観測隊のしごと』と被る記述があるのも楽しめた。例えば土屋範芳さんがセール・ロンダーネ山地の地学調査中の食事で「食事は宇宙ステーションでも採用されているフリーズドライの日本食を食べていました。お湯をかけるだけでできるタイプで、味はなかなかのものでした」とあるところ、『南極観測隊のしごと』にこのフリーズドライ食品がどのように作られたのか、担当されたフィールドアシスタントの阿部幹雄さんが詳細を書かれていたりするので、合わせて読むといろいろと面白い。
あと金沢大の香川博之さんは南極観測隊に入ることを目標に通信系を目指すも機械系になってしまった。それでも諦めずに研究を進められていた、というのには非常に勇気づけられた。
そうそう、小堺一機さんのお父さんが南極観測隊の料理人だったというのにはびっくり!
いろいろ発見のある本だった。
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テレビ番組「南極日和」をベースにした本。
南極で働く人々にインタビューしている。
全体として、やはり研究者へのインタビューが多いが、基地の設備を維持する人など、「南極で生活する」こと自体を支える人々へのインタビューもある。
それぞれに色々なきっかけがあって南極という誰でもが行けない場所へ行くことになった人たち。
貴重な体験をこれからも伝えていってほしい。
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南極を研究フィールドにしている研究者だけを集めた本…かと思ったら、事務員や料理人という研究に直接の関わりのない人の話もあり南極の魅力を色々な側面から理解できる素晴らしい一冊。 もちろん研究者の話も盛り沢山で、女性研究者の話も多かったのが驚き。ナショナルジオグラフィックと合わせて読むと面白いかも。
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初期の隊員の苦労は、言葉では言い尽くせないだろう。接岸宗谷を見学したが、考えられない位小さく、粗末で命懸けの旅を予見させる。現在だったら無謀。でも、当時は、期待に溢れ心躍るものだったのだろうなぁ。