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出版社からの内容紹介で小学校のミドリが主人公の
一風変わったYA小説なのかな、面白そうと手に取ったら、
連作短編小説で、子ども向けではなかった。
少なくともほのぼのからは程遠い。
好きじゃないなー。面白くないわけではないけれど。
最近この手の作風が増えている気がして、好きでない。
父と母が離婚することになった理由は
父に新しい恋人ができたから。
その父の新しい恋人はカメラマンの男で、
母もまさかの新恋人が男でゲイなことに混乱し
ミドリは奇妙な父方カップルと転校し新しい環境の中で暮らすことになる。
とくに嫌って思ったのはセックスのこと。
避けては通れないことではあるかもしれないけれど
自分がミドリだったら。。。と思うとぞっとした。
自分の父親が女の人と性交するのも嫌なのに
それがおっさん同士で、なおべたべたとねっとり水飴のような絡みだとしたら、
それを同性愛とかゲイとかホモとかそんなの悪口程度にしか感じない子供が
目撃してしまったら。。。おぞましいわぁ。
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えー、なんだろう。解決してないのに読後感はむしろ良好。
ミドリは何を、どう、選んでいくんだろう。
ところで、源三の画のイメージがなんでか『ハイキュー!!』の東峰旭なんだが。うん。あの絵をもう少しオノナツメっぽくした感じで。我ながら、何故かよく分からないのです。
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いたいけな10代の女の子を描かせたら右に出る者はいない、というトリコさんの魅力がぎっちりと詰まった一冊。
はたから見ると、なんとも楽しそうに呑気に生きているようにみえる広たち「家族」の笑顔の向こうにある傷付いた泣き顔、そして「みんなと同じじゃなきゃダメですか?」「フツーと違うってそんなにいけないことですか?」そんな叫び声が聞こえてくるようで。
本当の自分をありのままさらけ出し、それを丸ごと受け入れてくれる人と一緒に暮らしたい。ただそれだけなのに、彼らにとってその幸せのなんと障害の大きなことか。
ミドリのことを思えばやはり母と一緒に暮らすのがいいのかもしれない。でも、だけど(はご法度ですが)そのフツーの幸せとは違うちょっと変で当たり前じゃない幸せを、ミドリがいつか自分の心で感じることができれば、と思わずにはいられなかった。
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プルーフいただいて読んで、発売になってから感想書こうと思って忘れてた。「みんなと違ってて色々大変だけどでも幸せ」ってかなりの既読感、ってのは口が悪過ぎるかな。ただ、細かいディテールも含めそんなところから出なかったのよね、オイラにとっては。この著者初読なので他と比べてどうこうはなしに。
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小学三年生のミドリは、父とその恋人の暮らす家から新しい学校に通う。
ミドリ、父、母、父の恋人などのリレー短編。
それぞれの小さな世界の中で凝り固まった価値観にもがき、だからこそ見付けた出逢いに深く息をする。
タイトルだけで即借りだったがなかなかの収穫。
【図書館・初読・7/23読了】
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読みやすい。
わかりやすい。
ということは、フツーってことかなあ。
いろんな人の視線から描く、って
最近の流行りなのかな?
男性を好きになってしまって、
小学生の娘を連れて彼のところに来ちゃうお父さん、
さすがにそれはあんまりじゃ。
奥さんも、バリキャリで育った過程に問題ありだったり、
ちょっと都合よすぎというか。
もうちょっと、子どもに気を使うだろー
二人とも、親なんだから。
ふつうじゃないことをふつうにしていけるように、
っていう願いはわかるし、
そういう社会になればいいと思うけど、
この調子じゃ、ミドリはグレるよ…
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ミドリと父と源三の生活。子供は大変だ、源三憎めないキャラ。「最低でも最悪でもなんでもないよ。だれだって自分が一番かわいいし、自分の家族や恋人のことを一番に考えるのが普通、何にも悪いことではない。」
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子ども、母、父、父の恋人(ゲイ)。
父と父の恋人にひきとられる子ども。けれども離婚は成立してなく、たまに仕事のキャリアを積む母の元にも帰る。
それぞれの視点から書かれている。
こんな冷静で大人びた子どもが、父と父の恋人と同居していたら心情は恐ろしいことになっていると思う。
その時は平気でも大人になってから後をひきそう。
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ミドリ、父の重田広と母の貴美子 。
カメラマンの源三。
すごいな、父・ひろし。
よくもまあ、こんな薄っぺらで考えなしで発言する大人を父に設定したな。
源三との仲よりも、これが耐えられなかった。
「ミドリ、これを乗り越えたらサイコーに強くてカッコイイ女になるよ。今もカッコイイけどね。」
って言いたい。
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小学生。両親。田舎。都会。家族。子どもと大人、男と女、それぞれのしがらみ。家族ってなんだろう。思っていたよりだめであほなのかもしれない大人を好きでいてくれるミドリの存在は強くて優しいなぁ。
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グッモー・エビアンの人とは読み終わってから知りました。最後に、ミドリはお母さんのもとで暮らすのかと思ったらきちんと迎えに行くのね。最後がすごく解放感があって好き。
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小3のミドリは父の恋人、源三と3人で暮らしながら小学校に通っています。転校生でいじめられがちなのにこの家庭環境…。かなりかわいそう過ぎます。特にこの二人の大人がなってない!もう少し子供向けに書いて欲しかったです。でも引き込まれました。ラストも良かったです。
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15歳のミドリは、ゲイの父親広と父のパートナーの源三の三人で暮らすことになる。普通の家庭ではないことから、周りから白い眼で見られ傷つくミドリであったが・・・少し荒いところはあるが、将来が楽しみな作家だと感じた。
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ゲイの人は、男の気持ちも女の気持ちもわかるハイブリッド感覚があると思っていて、その分、人の倍、痛み喜びも受け取ってしまうんだろう。
ミドリの母も、変わっていけばいいなと思った。
人から祝福されない恋愛ってツライ。なんだか出てくる人たちみんなを応援したくなる本だった。
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15/02/22
まあ言ってしまえばおとなの勝手な都合に悩まされる女の子の話で、その勝手な父親とその彼氏(ホモ)と、元妻(正式にはまだ別れていない)の話。
短編でそれぞれ語り手が変わるしくみ。
下世話な話なんだけど下世話じゃないの。
・気にしてたらキリがないし、それに私はもう知ってるんです。ここが世界のすべてじゃないって」(P250 セルフポートレイト)