紙の本
美味しそうです
2017/04/24 18:11
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な和菓子が登場、その全てが美味しそうという罪な一冊。その和菓子を巡って人々の思惑が交差して南星屋に影がさして…ちょっとした悪意が若い二人の運命を変えてしまうのが悲しかった。
紙の本
ほんのり甘くて、苦い味わい。
2016/03/27 18:41
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
水彩画のような西條氏の文体と、ほんわりした話の流れをひっくり返す転の強さが魅力。
紙の本
ストーリー展開はいまひとつ、登場人物はいい。
2015/08/25 17:57
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
諸国の菓子をつくる和菓子屋一家の設定はおもしろいし、その主人が実は将軍の落とし胤というのも悪くない。けど、ずいぶん安直に話が進むところが気になる。ちょっと、それはないんじゃないか、という唐突な展開があって唖然とした。最終的には無難な決着がつくのでいいのかもしれないが、すっきりしない気持ちに駆られることがしばしばある作品だった。ただ、登場人物はなかなかよく、特に治兵衛の弟の五郎はえらい地位にあるお坊さんなのに破天荒で、楽しいキャラだった。
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西條さんらしいほっこり感が満載でした。
和菓子が食べたくなるのは勿論ですが、何故か異様にお団子を丸めたくなりました。
これは、そのうちNHK 水曜8時のドラマになるんじゃないですか?
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美味しそうなお菓子(時代小説だからみんな和菓子)、と思ってたら主人公のじーさんが高貴な方のご落胤とか、意外。でもそれがあのオットセイ将軍(笑)とか言われるともう、ああ!なるほど。となんとなく納得してしまう。
でもそんなのほほんとした読者を差し置いて、その秘められた事実が家族を翻弄する。孫は破談になるわ養家は屋敷を追われるわ、弟は立派なお寺を辞さなければならなくなる。
書いてみるとすごいけど、結びで破談になったはずの孫娘はあっけらかんと明るいし、弟も非常にさばさば。それがこのお話の凄いところなんだろうな。
読むときはお茶とお茶請けをお忘れなく(笑)
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江戸時代、小さな和菓子屋「南星屋」を営む治兵衛と娘のお永、孫娘お君。
南星屋シリーズ1作目。
時代物+和菓子の話ってやっぱり優しい人情ものになりますよね。いろんな和菓子に季節感や想いが込められてて、どれも魅力的。
登場人物がいい人で前向きだし、繊細な手仕事の描写もすごく素敵。
続編出ないかなー。出て翠坊とか、あの件とか何とかならないかなーとか思っちゃう。この本が好きな方には「甘いもんでもおひとつ」もお薦め。
装画:彦坂木版工房
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書いた人も知らないし、タイトルも表紙もイマイチだったけど、読んでみてびっくり!
こんな面白くてほのぼのする本だとは知りませんでした。
ちょっと切ないところもあるけれど、そこは我慢。
お勧めです!
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麹町でお菓子屋を営む親子3人にまつわるお江戸人情ミステリ。このパターンでは一目置いている宮部みゆきに勝るとも劣らない傑作です。「上野池之端 鱗や繁盛記」は料理の話で今回はお菓子。食べ物シリーズにするのかなぁ。「毬」は「まり」だと思ってましたが「いが」とも読むのだと初めて知りました。変なの。
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L
いままで読んだ西條作品にはない重厚ただならぬ感じ。今までにない重厚な感じの反面、清々しさも半端ない。
父親と娘、祖父と孫、母と娘に兄弟、実父・養父と息子…まとめれば家族愛だけど、どの関わり合いも深い。全体はタイトルの「まるまるの毬」そのままだけれど、「大鶉」に号泣。旗本の家柄から跡目を継いだ長男、菓子職人となった次男、寺に仕えた三男の関わりが細部にわたって描かれていてたまらない。小さな菓子屋の主と格の高い寺の住職に身分を替えても変わらぬ兄弟の繋がりが猛烈に押し寄せてきて泣ける。
宇江佐作品寄りに感じないこともないがなんにしても逸品。
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今流行の和菓子ミステリ(というほど、ミステリーではないけれど)。
切なさは残るものの、清々しいラストでホッとしました。
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江戸後期の小さな和菓子店を舞台にしたお話。ご落胤騒動の結末、これはこれで丸く収まって良いのかも知れないけど、本音を言えば何一つ傷つく事無く元鞘に納まって欲しかったとも。作中に登場した和菓子の見た目がどんなものか、イラストなりで見たかったな。家族愛・兄弟愛は読んでいて気持ちが良かった。
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もっと読みたい!シリーズ化して欲しい!と思ったけれど
綺麗にまとまっていたので続きはないですよね。
食べ物屋さんではなく、こういうタイプのお菓子屋さんが
主役というのは目新しかった。ああもっと読みたい…。
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江戸後期、麹町で小さな和菓子店を営む治兵衛と娘、孫娘。
切なくも清々しい話ばかり。
【図書館・初読・8/6読了】
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武士から転身した変わり種、諸国の菓子に通ずる店の主・治兵衛。菓子のことなら何でもござれ、驚異の記憶力を持つ出戻り娘・お永。ただいま花嫁修業中!ご存じ、南星屋の“看板娘”・お君。親子三代で営む菓子舗「南星屋」。繁盛の理由は、ここでしか買えない日本全国、銘菓の数々。でもこの一家、実はある秘密を抱えていて…。思わず頬がおちる、読み味絶品の時代小説!
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表題作のほか、「カスドース」 「若みどり」 「大鶉」 「梅枝」 「松の風」 「南天月」
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公方様のご落胤という出自を持つ主・治兵衛が、出戻り娘・お永と孫娘のお君と三人で営む和菓子屋「南星(なんぼし)屋」が舞台の物語である。治兵衛が諸国を旅して見覚えたご当地の菓子を真似て作り、しかも安く売り出すので、南星屋には毎日行列ができる。各章のタイトルは、すべてそれらの菓子の名であり、菓子にまつわる出来事が描かれている。おいしそうな菓子の魅力に思わず惹き込まれるが、それだけではない。主の出自ゆえの屈託や、登場人物たちの情の通い合い、家族のあたたかさにも胸を打たれる。お君の縁談は残念だったが、きっとこの先いいご縁があるに違いない。「南天月」だけではなく、新しいオリジナルの菓子ももっともっと見たいと思わされる一冊である。
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江戸、麹町の菓子店「南星屋」を舞台に描かれた連作時代小説。
治兵衛が作る銘菓は
町人でも手に取り易いよう安価で売られ
行列ができるほどの人気。
娘のお永、孫娘のお君との暮らし振りからも時代背景が読み取れる。
和菓子を食べたくなる。「大鶉」が特に良かった。