紙の本
読者側も「終わってほしくない」と感じる物語
2022/06/09 17:40
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「罪の声」「騙し絵の牙」が個人的にヒットだったので初期の作品に。2000年という設定の微妙な「懐かしさ」や、東京の人間にも分かりやすい京都の街並みの描写等、細部も楽しめる。著者がインタビューで「書き終えたくなかった」物語と語っているが、読者側も終盤は「終わってほしくない」と感じる物語。
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読了後にドーンとのしかかる虚無感。読み終わるのが怖くて読み進めるのが怖かった。過去と現在を行き来するため、好き嫌いがキッパリとわかれる作品だとは思うが私的にはそういった書き方が好きなので良かった。目を瞑ると京都の風景と真っ白な白銀の世界が浮かび、ちょっと臭い部分もあるが純愛で一途に想い続ける気持ちに心を打たれた。純愛ミステリーってなんか、新しい気がする。
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純愛の部分にちいとも共感できず。
雪乃を好きになれなかったのが敗因である。
帯によると「書き終えたくない」かったそうであるが、著者は雪乃に惚れていたんだろう。
これは合わなかったけど、別の著作を読んでみたい。
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とても暖かくて切ないお話でした。京都の風景が頭の中で想像して読んでいるとさらに引き込まれていき、京都に行きたくなりました。雪乃と恭平の漫才のような掛け合いが恋人のようなものとは思えない一方で二人が強い絆で結ばれていて、お互いのことを大事に思っているのがわかるからすごいと思います。とても好きになれた恋愛小説です。
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これは傑作だろう。
様々なジャンルの作品を描いてきた塩田武士のテッペンだ。過去の作品も全部イイんだけれど。
今までにない恋愛、ミステリーなどの要素も入れつつ、笑いも忘れない。 且つ今回は心の機微、情動も細やかに描かれる。
ラストも全読者納得だろう。直裁でないのがにくい。
新作を読むたびに素晴らしさを増す塩田武士。
もっともっともっと読まれるべきだ。
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【舞台は京都、著者渾身の純愛ミステリー】新聞記者・恭平は捜査情報の中に失踪した恋人・雪乃の名前を見つけ驚愕する──京都の風景と共に綴られる、感動の純愛ミステリー。
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うーん、すみません、ダメでした。途中から、なんで読んじゃったんだろうと思ってしまうほど。
こんな出会いも再会もない、こんな女もいない。いやフィクションなんだからあってもいいんだけど、「ない」「いない」と思われてしまった時点でアウトではないのか。深い仲でありながら、大事なことを問いただすこともなしにつきあい続けるのも全く解せない。楽しい会話も結構だが、肝心のことをなぜ突きつけないのか。これが純愛?本当の付き合いではないではないか。
「雪の香り」って、私には乙女系タイトルなんだが、これが今のリアルな30代なんだろうか?これがリアルなロマンスなんだろうか?
すみません、汚れた私には全くダメでした。
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こうみえても私は意外にせつないストーリーが好きだし、たまには純愛ミステリーでも読んでみようかと手にとった。四季折々の京都の情景が描かれているのもいいかなと思ったのだが、大昔の修学旅行以来行ってないないので、ぼんやりとしか情景が思い浮かばないww
そして、残念なことに誰にも共感できなかった。 主人公の男はなぜこの女にそんなに入れ込むのか。個人的にひとを振り回すタイプの女は苦手だ。感傷的な表現も共感がわかないし、やはり純愛モノは向いてなかったみたいww
あと、一番なじまなかったのは、関西弁(京都弁?)の漫才のようなやりとりだった。翻訳物にありがちな欧米文化のまわりくどい例えや皮肉と同様、東京育ちでお笑い好きでもない私にはこのノリは慣れてないので、すとんと頭に入ってこない。もっと素直に会話すればいいのにって思ってしまう。
ただし、関西のボケとツッコミは文化としては興味深いので、常々関西圏に住んでみたいとは思っている。
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途中で読むのを止めようかと思ったが、いい展開になるだろうと期待して読み続けた。結局、どちらかと言えば期待はずれに終わった。雪乃は相当自分勝手な女だと思える。いろんな事情があるにせよ。この女性を好ましく思えなかった。表面的なところばかりでなく、もっと内面をえぐって行ったならもっと深みのあるストーリーになったのではないか?そんな風に思った。
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だ、ダメでした。
長〜いエピソード部分も退屈なだけだし、
雪乃が苦手。
何より出会いから同居までは
あり得ないでしょ。
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知人から、どこの本屋でもオススメしてるから読んでみて、と手渡された本。え、これがオススメなの?と疑問符をつけねばならない。面白いのは主人公と雪乃の関西弁によるテンポの良い掛け合いのみ。時折素直な一面を見せる雪乃もまた可愛らしい。でもそれだけだ。あ、あと京都の街並みの描写も鮮明で美しかったな。しかし、森見登美彦の夜は短し歩けよ乙女に比べたら、京都独特の妖艶さというかなんというか…が足らない気がする。純愛にしちゃ陳腐。ミステリーにしちゃ薄弱。中途半端な印象を受けました。が、雪の香りの香水だけはちょっと嗅いでみたいと思った。
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かわいらしいカバーと本の帯に純愛っぽい内容説明が
書いてあったのでついひかれて読み始めたけど…
脱落( 一一)
雪乃の魅力がさーっぱりわからない。
読み進んでもなかなか本筋に入っていかない。
天然装って周りを振り回す女、大嫌いだし。
これのどこか純愛!?
作者は「初めて書き終えたくないと思った」っていう
ようなこと本の帯にあったけど
えーーーー?これがーーー?って正直思った。
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14年前に突然いなくなった彼女と、2年前に偶然再会を果たす。14年前と2年前が上手くリンクして季節をたどりながら、彼女が消えた宵山の時期が迫る。テンポのいい会話と京都の風景がイイ感じです。
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うーん…。恋愛小説が読みたいな、と思って手に取った本なのだけれど、私にハマる恋愛模様ではなかったな…。女の側に不純な動機が透けて見えた時点で、帯に謳われている「純愛ミステリー」の「純愛」部分が嘘で白けたし、これにのめり込む男もどうなん?と思ってしまった。良し悪しではなく、単に好みの問題なんだけど。
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雪乃さんの魅力が…私には、イマイチわかりませんでした。
もっと深い女性であればな~と思う。
純愛ミステリーとありましたが、そこまでじゃなかったな…。