電子書籍
いい本
2018/09/12 23:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても興味深い内容がたくさんあって、この値段というのはお買い得だと本当に思います。出会えてよかったです。
紙の本
上巻に続いて、人間の意思決定と行動についてより深く追及していきます!
2017/11/20 09:43
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、心理学者でありながらノーベル経済学賞を受賞したカールマンの渾身の書とも言える作品で、上巻に続く下巻です。下巻では、人間が日々のその時々で意思決定を行う際、どのような思考を行っているのかについて、より深く追及していきます。本書によれば、直観的で感情に根差した<速い思考>と合理的で努力を要する<遅い思考>の2つがあり、その相互作用によって、人間の行動が決まってくる、と説明されています。本書の内容は、どれも新鮮で、とても興味深いものばかりです。
紙の本
時間のある中で読む
2020/05/24 11:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
心理学者にしてノーベル経済学賞受賞者の著者の本である。この本の少し前に発刊された「ダニエル・カーネマン心理と経済を語る」の内容を詳しく説明したもののようだ。ハヤカワ文庫版の上下本を読んだ。
解説者は 一気に読んでしまった、とある。なかなかそうもいかなかったが、訳文は平易で読みやすい。新型コロナウイルスで世の中が騒然としている状況をみながら、論考を読み進むと、この本で示唆される人間の意思決定問題、あるいは人生や人間のしあわせについて改めて考えさせられる。
外出自粛を要請されている連休中に読むことは有意義な事だった。
電子書籍
上下あわせるとかなりのボリュームになるが
2015/08/31 02:42
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投稿者:ほん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それでも読む価値あり。
紙の本
プロスペクト理論の神髄:ノーベル賞経済学の教え
2022/01/10 08:56
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻は少し上巻よりも難しい内容が多いが、最初は主に著者らがノーベル経済学賞を受賞したプロスペクト理論の解説になる。他の書籍での解説もたくさんあるが、やはり当事者本人による解説がわかりやすい。個人的には、1.損失回避2.スケール感の違いが重要ポイントだと思った。他には、幸福度の話や優越性の錯覚など、現在の心理学でも主流となる領域の話を分かりやすく紹介している。
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・システム1(瞬時の意思決定)とシステム2(熟考、システム1の制御)
・利得<費用<損失(リスクを避けやすい)
・リスクに対する四分割パターン
・単独評価と並列評価の不一致
・経験効用と記憶効用(ピーク・エンド)
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書評:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/money/features/40.aspx?g=DGXMZO9547651024122015000000
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上巻に引き続き、如何に人の意思・判断というものが様々な提示条件によって変わり得るかという事が、具体的な事例を挙げて説明されており興味深い。
世の中に存在する正しい判断とは何なのか、選ばれる言葉、順序によって、知らずに情報操作が為されていても気がつかないであろうことが容易に理解できる。ページ数が多いが読んで後悔はしない内容と思う。
例)フレーミング効果
・10%の確率で95ドルもらえるが、90%の確率で5ドルを失うギャンブルをやる気があるか?
・10%の確率で100ドルもらえるが、90%の確率で何ももらえないくじの券を5ドルで買う気があるか?
客観的にはまったく同じ事例にも関わらず、選択するのは後者が圧倒的に多い・・・。(損失という言葉は費用という言葉よりずっと強い嫌悪感を抱く)
どちらの治療を選択するか尋ねる事例について
・術後一ヶ月の生存率は90%。
・術後一ヶ月の死亡率は10%。
客観的にはまったく同じ事例にも関わらず、選択するのは前者が圧倒的に多い・・・。
(死ぬことは悪いことで、生きることは良いことだと)反応する)等
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本の内容については上に。
気に入らない点は、
文庫サイズが大きくて使っているカバーに入らないこと。
早川書房は何のためにこういうことをするんだろう?
同じことを前にも書いたけども。
他の出版社から出てたらハヤカワは選ばなかった…。
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上下巻まとめた感想を。
ノーベル経済学賞受賞のダニエル・カーネマンの良著。主に前半は心理的な作用に重点を置いたエラーとバイアスについて論じられ、後半では経済について見ていく色合いが強くなった。全編を通して読者に対し、理論の実際の効力を体験させるような気配りのある構成になっており、ただ理論を並べられるのに比べて非常に大きな実感を伴い人間の心理作用について理解を深められる点は非常に大きく評価したい。
心理学関係の書籍の中でも読み物としてとても面白いものだと思う。
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かなり読み応えはあった。もう少し短くまとまっていたら読みやすかったかな。それでも非常に興味深い内容が満載でした。
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ちゃんと読むには紙とペンが必要。
人間は合理的な確率とかで行動を決めるわけじゃなくて、認知のバイアスがあるよね、それを定式化するとだいたいこうだよね、みたいな話。
最後まで読めてない。
自分はちょっとこの中に出てくる一般的な人の行動からずれてることが分かった。
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具体例とそこから得られる傾向への言及の繰り返しで何がいいたいのか不明
上巻と一緒に借りて読んだ。この上下巻のシリーズでは人間の判断について、システム1(直感)とシステム2(思考)がどのように作用するかについて書かれている。
上巻ではシステム1について掘り下げたもので、本当に実験的な事柄とそこから得られた人間の判断の傾向について繰り返していた。
下巻ではより具体的な例を出してその結果と人間がどのように判断するかについて記していた。
上巻と同じで、以下のようなスタイルがひたすら続いるようにみえた。
「こういった実験を行うと、こういう判断をする傾向が見られた。このことから人間はこういう判断をする傾向にある。」
実験や例の内容は問題ないのだが、「それで何?」という感想をもった。つまり、そこからどう役に立てていくのか、応用についての記述が圧倒的に不足していると感じた。
人間がこういう判断の傾向を持つというのはわかった。それがわかったところで、「あーそー」という感想しか持てなかった。だからどうすればいいのか、その視点がなかった。そういう傾向があるというのがわかったところでどうしようもない。
結局のところ、この上下巻で何がいいたいのか、それが何の役に立つのか、どう活用すればいいのか見えなかった。
後半は読み飽きたのでぱらぱらっと読み飛ばして終わった。
上巻の感想にも書いたが、個人的には「選択の科学」や「お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学」のほうがよかった。単なる心理学の実験に終わるのではなく、行動経済学などもう少し役に立つ方向でもっていって欲しかった。
他の人の評価がなぜこんなに高いのか自分には理解できなかった。
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下巻については,プロスペクト理論等の,やや専門的な内容も含まれており,上巻に比べて読むのに骨が折れるかもしれない。ただ,上巻と同様,さまざまな具体例(実験)が紹介されていて,飽きることなく読める(その分,分量は多くなっているわけだが)。
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上巻に続き、意思決定の「妙」についての解説。経済学では人間は「合理的」となっているが、「現実を生きる経験する自己」と「記憶をもとに選択する自己」では意思決定が異なり、非合理的選択をすることも多い。長い時間心地よい音楽を聴いていても、最後に雑音が入るとすべて台無しと判断してしまうことや、嫌な状態が続いても最後にいいことがあると許してしなうことなど。こういうことは人や組織を動かす時に知っておくべき知識だと思う。