紙の本
「あなたがマスターと呼んでいた人です!」
2020/07/01 11:02
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投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンダムらしい局地戦が堪能できました、トリントン基地奇襲作戦いいですね。耳も目も塞ぎ逃げ出した人は、自分は世界を守っていると口にします。ミネバに助けに来たというその言い分は、ただの自己満足じゃないの?
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バイアランカスタムの登場を散々煽っていた割には思っていたほど活躍せず、ほとんどリディの足になってしまっていたのが残念。もともと劇画よりの画風であったが、さらにそれが劇画寄りになっていると感じた。たまたまそうなってしまったのかは分からないが、それが登場人物の成長にリンクしているように思えた。
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軍属ではないバナージ、宇宙世紀の鍵となるユニコーン。当初は連邦の船に乗りジオンと戦っていた彼らが今やジオンと協力し連邦と対立している
その時々で主義が変わったのではなく、必死に今できる事をやり、何とかして戦闘を止めさせようと繰り返してきたからなのだろうね。だからその時々で戦闘回避の道に最も近い人物と協力する事になった。それが今はジンネマンであるというだけの話
ジンネマンも上の命令に逆らって大事な存在を守るために戦場に降り立った。だから同じようにミネバやマリーダを守ろうとするバナージと協力する
対立は一向に終わらない。戦闘は何度も起きる。けれどバナージの藻掻きによって生み出された変化の予兆が少しずつ形を取り始めたような気がするよ
バナージが体現し始める変化とは別の場所で、カークスも戦う理由を変化させていたね
カークスはもはや何処にも居ない死者の為に戦い始めてしまった。でも待ってくれる生者が居るキャンドル達なら帰る場所が有る。でも帰る為には戦いに身を投じ続けた行き方が邪魔をする
それをカークスが「お前達の戦いにはもはや意味などない」と明確に告げる展開は残酷だけれど、とても優しさに満ちたものだった
あの瞬間とてキャンドルは戦友を二人も失っているし、戦果は何も挙げられていない
それでもカークスが繋いだ未来への道によって、死ぬ為に戦うのではなく、生きる為に帰ると決められた彼らの姿はとても美しい
一方で変化を受け入れないどころか、自分の意思で凝り固まってしまったのがリディか……
箱の真実を知ってしまったが為に箱の危険性にも気付いてしまった。だからこそ守らねばならない者も明確になってしまって、守る為には変わる事を拒絶しなければならなくて…
カークスは守る者の為に変わった。けれどリディは守る為に変わらない事を自身に課した
男としてバナージからミネバを託された時のリディは既に死んでいると告げた時のリディの心境、それはどれだけ冷え冷えとしていたのだろうね……
そうして事態は囚われの人物を救い出す最終局面へ
バナージもジンネマンもリディも守りたい相手の為に高い空まで来た。けれど、ミネバもマリーダもただ守られるだけのお姫様ではなく意志を持つ人間。誰の手を取るかは選べる
それが事態の明暗を分けることになるわけだ