投稿元:
レビューを見る
最近は家訓なんて聞かないし、もし学生時代に家訓があると言う人がいたら。何処の皇族?それとも大金持ち?と思いつつ、そんな古臭い事に囚われるんじゃないよ。自分の人生だよ!と言って笑い飛ばしたことだろう。
しかしこれを読んでみると家訓とは、その人が生きている時の経験から出た地に足の着いた言葉であり、机上の空論や理想論ではないのが魅力だと感じた。
気に入った言葉
・自分の一生は次の世代への30年間の手代
・天下無敵と言うのは敵をバッタバッタとなぎ倒す事ではないんだよ。天下に敵がいないと言う事なんだ。
・親の本当の務めとは子供を一人前に育てる事。今でいえば自分で稼げるようにしてあげる事
・「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)
・損せざるを以て、大いなる儲けと知る可し。
・北条重時が言うには、上に立つ人の心得として、まず家中の者に平等に声をかけ、さらに告げ口を聞いてもすぐに処罰せず、きちんと事実関係を確かめてから決めなければならない。
・海外で活躍する人と言うのはみんなオープンな体つくりに成功した人。(オープンな体とは:恥ずかしさや、異文化の人を恐れず積極的にかかわっている姿勢)
投稿元:
レビューを見る
我母の出里の家が、書かれていたので、目にとまった本である。
第二次世界大戦後に農地改革が行われるまで、日本一の大地主だった豪商と、書かれていたけど、母曰く、昔、佐渡に流された日蓮上人様をお助けし、その後は、福山藩代々奥家老であったと。
そして、祖父は、47代目に当たる士族であると、、、聞かされて私は育った。
家訓としての話は、何も聞かされたことが無かったが、母が
鎧かぶとの飾ってある、部屋で、座っている写真を見たことがあるが、陣笠屋、槍なども、戦争で、全部焼けてしまったそうである。
その写真だけは、見たことがあり、祖父が、戦争で焼け落ちた中から、口蓋の部分だけを、拾って、大事にしていたのだけは、覚えている。
幼かった時代で、何も聞かなかったが、権威ある父親から、子孫への言葉や戒めを伝えて欲しいと言う願いで、書かれている家訓は、心に響くものがある。
震災があり、今まで普通に生きていて、その普通さのありがたみを感じ、又、当たり前のように、生活して来たのは、父母の愛情があってこそ、自分と言う人間が、この世に存在するのだと、思い知らされた。
何も堅苦しい物でなくても、家訓って、これからの子供たちへのアドバイスとして、必要なのかも知れないと、思いながら読んだ本である。
投稿元:
レビューを見る
最近、話題になっている家訓に便乗(?)。親が子に、子孫に託す思いと言うものは、いつまで経っても変わらないものなのだなぁというのが最初の感想。色々な家訓を紹介する中で、その根本に流れる思いを説明してくれるのが、理解の助けになる。歴史的な背景もあったりするので、日本史と合わせて本書を読むことで、理解が進むと思う。酒のお酌は、目上が行うっていうのは、世のお偉い(と思っている)方々に読ませたい。
投稿元:
レビューを見る
自分の一生は次の世代への30年間の手代」と考え、子や孫のために頑張って生きた方が、人生は充実しやすいと思います 人間が神を発明したのは、ストレスを減らすためだったと言えるかもしれません 「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」ということです アップルの社是の第一項はお客様ユーザーの身になってから始まり、「2、社会への積極的な貢献」「3、確信/展望」「4、優れた品質」「5、物事を成し遂げる積極性」と続きますが、これも世界的責任感が貫かれている点で、スケールの大きい社是とまっています
投稿元:
レビューを見る
かつて一流の武家は商家は子孫の繁栄を願い、、自らの実体験の教えを伝える家訓を残した。面白いのは現代に通じることが多い。例えば「常に笑顔でいなければならない」「私利を貪ってはならない」「上に立つ者は身内や部下、身近な周囲の人々すべてに細かく気を配らなければならない」など。人の心に触れることの重要性は今も昔も変わらないことがわかる。