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メビウス/ホドロフスキーの『アンカル』に比すべき名作ではないですか。
エンターテインメントの水準を維持しつつ、紙面一杯に魔術、神秘主義のイメジャリーが乱舞するという、、
魔術関連のことはたぶん他の方が解説されると思いますので、
他の視点で見るならば、イギリスには、イエイツ、ジョージマクドナルドなど、妖精に憑かれた作家の伝統がありますが、この作品もその伝統に連なるものと言えそうです。
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アラン・ムーアの魔術書!!と、よく紹介される本。まったくもってその通り!!
絵とストーリーでわかりやすく、かつ資料的な意味合いもすごいかと。さすがのアラン・ムーア御大…!!
まだこれがあと2冊続くのかと思うと至福です!!
主人公のソフィーを通して、歴代プロメテアから、想像界から物質界への脱出、解釈を教えてもらい、世俗的な魔術師から物質界の視点での解釈を、そして、カドゥケウスの杖から、象徴から学ぶ、宇宙の法則を教えられるところまで。
タロットカードだの、心理学だのに反応しちゃう、子供心が抜けない大人は是非、ご一読を。
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とても真摯なファンタジー・ヒーロー・コミックかと思いきや物語とメタと魔術と驚きとやりすぎのムーア節だった。それでいてやっぱり素敵なスーパーヒーロー・コミック。原書で読むには難解すぎるので続2巻も期待したい。
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魔法や神のあり方を、この世ならざるものの論理(カバラ神秘学?)でロジカルに説明し、それが「芸術」や「創作」、さらには「想像力」の賛歌になっているという。なに、この離れ業。
意外なのは、「セックス、スター、スネイク」の章。邦訳があるアラン・ムーア作品でのセックスって、人の愚かしさの側面を描くことが多かったように思う(ウォッチメンの火星シーンは例外)。こんなストレートなセックス賛歌を書いているとは。プロメテアと「想像力」と「戦争」について語るシーンもすごい。
破天荒なストーリー、宗教的(?)な意匠で飾られた美麗なコマや絵、引用されている元ネタの多様さや密度、どれもすさまじい。「BOOK 1」なので、続きが出るんだよな。楽しみ!