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ラブンガク賞を受賞した夢センセと編集者の月子。夢センセの担当となった間に巻き込まれたトラブルを、夢センセは、おとぎ話の解釈をしながら、謎解きに迫る。自分が偽物だったらどうする?とつぶやく夢センセ。そして、夢センセ自身が偽物なのではないかという疑惑が持ち上がり...。
解釈の仕方も面白かった。いつもは口だけの調子のよい大人の男である夢センセが何気に月子を守るところも読んでてちょっと気になるところ。そして、夢センセ自身が書いた作品の内容を読んでいて、何だか違和感を感じていたら、そういうことだったのかと最後は納得しました。
偽恋愛小説家の意味も考えると、この作者自身が実感していることなのかもしれない。夢センセと月子のその後も気になるので、できれば次巻があるといいな。
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4編の短編を通じて最後にはより大きな謎が解き明かされるというパターンのミステリなんですけど、一つ一つの短編の謎解きがちょっとアクロバティックで説得力に欠けます。
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『黒猫シリーズ』より分かりやすいし、各童話のブラックな解釈は好みだし、意外性もあり面白かったです。ただ、登場人物の立ち居地(黒猫≒夢宮、付き人≒月子)や物語の分析(ポー作品と童話)、人物名が明らかにされない所などが、黒猫シリーズと被るかな。続編が出るようなら読みたいと思います。
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偽物、ということばに強く惹かれるのは、自分が偽物だってどこかで自覚しているからなんだろうなー、と最近。つきひフェニックスが1番好き、というのとは特に関係のないことである←
読後感は、「黒猫」シリーズにそっくり。モチーフが違うだけで、切り口と構成が同じだからだろうと思う。作家と編集者の関係性も、黒猫と付き人にそっくり。それって良いことでもあるし、悪いことでもある。もうちょっと違う感じが見たいな、であるとか、このひとこれしか書けないんじゃないかな、であるとか。
まぁ小説家なんて体験の切り売りみたいな仕事なわけで、自分自身みたいなキャラクタが物語の中に登場してくるのは仕方ないとして、そのキャラクタをどの位置に据えるかだよね。常に自分が主人公みたいな小説書いてるひとって、信用出来ないよね。幸い周りにそういうひとは居ないけど。
とはいえなんだかんだ云っても、こういうお話は好きで、よく出来ているなぁとも思うので☆3.5、四捨五入して☆4です。
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新人編集者と新人恋愛小説家の物語。
新人恋愛小説家のデビュー作が盗作ではないかという疑惑が持ち上がり……。
黒猫シリーズのように物語の解体もありつつこちらの方が分かりやすいかな?
割りと好きでした。
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新人恋愛小説家・夢宮宇多と新人編集者・月子が、シンデレラや眠り姫などおとぎ話になぞらえながら事件の謎を解いていく連作短編。
事件の顛末はもちろんだけど、よく知ってるおとぎ話をまた違った切り口で解釈していくのも面白い。パターンとしては黒猫シリーズと同じだけど、扱ってるのがおとぎ話なので、こちらのほうがだいぶ取っ付きやすい。
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恋愛小説「彼女」に隠された殺人事件の謎を中心に、恋愛を巡って綴られる連作ミステリ。短編としての個々の物語も魅力的だけれど。恋愛小説家・夢宮宇多は殺人犯なのか、そして本物の恋愛小説家なのかというメインの謎に一番惹きつけられました。
恋愛小説にはいっさい興味がないのですが。「偽恋愛小説」なら読みたいなあ。「彼女」に隠されたもうひとつの謎もとっても魅力的でした。夢宮先生、どんどん書いちゃってください(笑)。
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一冊の本をかいた作家は本物?偽物?
シンデレラ眠り姫人魚姫美女と野獣
話の中の、矛盾とストーリーを照らし合わせて進んでいく内容。
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新人編集者・月子とデビューしたての恋愛小説家・夢宮宇多が、おとぎ話(シンデレラ、眠り姫、人魚姫、美女と野獣)をモチーフに謎解きをすると同時に、夢宮宇多のデビュー作「彼女」は亡くなった幼馴染みが書いたのではないかという疑惑も語られる。
わりとコミカルな作りで、普通の謎解き集だった。
ところで、本の奥付の著者名2ヵ所にシールが貼られている。本編と連動した仕掛けかと期待したが、どうやら校正ミスらしい。残念。
(図書館)
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恋愛小説家の夢センセとセンセに振り回される編集者が4つの恋愛のおとぎ話にまつわる謎を解く連作小説。
シンデレラ、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣、これらの話を女の子が憧れるロマンティックな話としか思っていなかった私には、美しく儚い、時に可憐な女性像を覆される、とても面白く興味深い解釈だった。黒猫シリーズ好きの私は、この解釈の面白さがとても大好きだ。
最大の謎である夢センセの正体について、最初は月子と同じく疑っていたけれど、途中途中で引用される「彼女」の文章で薄々感づいたので、ああやっぱりと言った感じだった。
本物とは何なのか。
ニセモノとは何なのか。
夢センセが言う本物には、私自身はまだまだ遠い気がする。
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主人公の新人編集者・月子とこれまたデビューしたての恋愛小説家・夢センセが、おとぎ話(シンデレラ、眠り姫、人魚姫、美女と野獣)がモチーフの謎解きをする話。最終的にはデビュー小説「彼女」をめぐる1つの謎に繋がる。
おとぎ話の解釈が成る程と思った。最後のトリックは見抜けなかったので少し驚かされたが…それ以下でもそれ以上でもなかった感じ。
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途中の伏線に全く気づかず、ラスト、?の連続でこんがらがりそうになったけど、なるほど!と納得。。おとぎ話の解釈が興味深く、おもしろかった。
夢センセと月子の今後が気になるところ。
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黒猫シリーズを思い出させる構造だった。シンデレラ、人魚姫、眠り姫などなどに対する独特な解釈はなかなか面白かった。
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「第一回晴雲ラブンガク大賞」を受賞して、華々しく文壇にデビューした恋愛小説家・夢宮宇多。その勢いを買われてか、恋愛小説のようにロマンティックな体験談を持つ女性を実際に訪ねて話を聞く、というネットテレビ番組のホスト役の仕事が入ってくる。担当編集・井上月子の説得で仕事を受けることとなったのだが、そこで出会った女性はまさに現代のシンデレラのようなエピソードをもつ女性であった。しかし、夢宮宇多は話を聞くうちにエピソードの隠された真実に気付いていく。
その一方で、夢宮宇多の受賞作は亡くなった彼の幼馴染みが書いたのではないか、という疑惑が浮上し、物語は意外な展開を見せるが……。
イケメンどS恋愛小説家と新人編集者・月子のドタバタブラックミステリー。シンデレラ、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣の物語を絡めた連作短編集。ノリは黒猫シリーズと一緒。絡め方とかブラックなオチとかわりと丁寧で面白いし、先生のキャラも好きなんだけど、どうしても月子が好きになれなくてつらかった。下衆の勘繰りが過ぎる気がして、思い込みも強いし、猪突猛進だし編集者としてどうなの?と思ってしまって……。もうちょい地道に関係を重ねてラストにたどり着いてほしかったかな。黒猫より題材が親しみやすくて解体も面白いから、続編は楽しみだけれど……。
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11/25/2014 読了。
図書館から。
平沢さんのイラスト表紙がすごく好みな本で、
気になっていたので。
森さんのは黒猫の1作目読んだくらい。
んー個人的にあんまハマらないんだよなぁ。