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「モルフェウスの領域」の続編。
医療というよりは学園ものって感じ。
アツシと麻生夏美の関係が学生版の田口・白鳥コンビみたいだが、やはり本家(?)には負けるかな。
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前作「モルフェウスの領域」をすっかり忘れていたので誰がコールドスリープしているのかわからなかった
涼子さんと西野さんの関係ってどうだったかな?とか
「アリアドネの弾丸」で西野さんって殺されてなかったっけ?とか(殺されてたのは友野さんでした...)、
西野さんのライバル社アルケミストって今まで名前出てきた事あった?とか、
「医学のたまご」では既に飛び級をして医学生をしていたアツシ君だったけど、今回は中高生なんだ~とかいろいろシリーズが気になって仕方なかった
(P.58)
「ギャンブルは必ず受けろ。そして知力を尽くして勝て。ギャンブルを吹っかけられたのは縁、その縁をモノにできるのが力だ。」西野
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何のアナウンスもなく続編となっているので、単独で読むには非常につらいし、前作を読んでいても律儀に覚えていない読者としては、相変わらず辛い作品。ただし、作者の作品としては、いつものことなのでめげずに読む。基本、青春ものとなっており、最後の最後まで女を目覚めさせず、主人公の未来を拘束しなかった終わりになったのは良かっただろう。ただし、物語は常に前後して語られているので、また、ネタとしては復活し、少年には残酷な未来が待っているのかもしれない。が、すでに医者のたまごにて少年の未来は語られているが、オンディーヌが絡んでいたのか否かは全く記憶がない。読みかえすかな。
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ブクログ様より献本いただきました。
『モルフェウスの領域』の続編であり、『医学のたまご』の前になる話ですね。なので主人公は佐々木アツシであり、彼の一人称作品です。
前作で凍眠から覚め、右目に続いて失いそうだった左目の治療を終えた後、精神の成長を促すためにも中学二年に編入させられます。編入時は十八歳であるにもかかわらず、凍眠によって築きえなかった人間関係を修得するために。
睡眠学習によって頭の中身は大学生以上。それでも凍眠の事実を公表することなく生活するために学校のテストも態度も偽装するかのごとく生活する主人公ですが、やはりそれだけでは終わらないのです。
入れ替わるようにして凍眠に入った前任システム管理者の残した問題は、そのまま主人公が決断せねばならない問題に。
凍眠したスリーパーが目覚めた時、以前の自分に戻るのか、それまでの記憶を抹消をして別人として生きていくのか。凍眠した事実は公表するべきか。
知識はあっても経験がなければ、それは頭でっかちの机上の空論になりかねません。主人公はそれを実感しながら少しずつ成長していきますが、同級生も見守る周囲の人々にも疑心暗鬼だったり好敵手だったり。この辺の関係が海堂さんならではだなと思います。一筋縄でいかない人々ばかり出てくる感じです。
常に厳しく乗り越えることを求められる中でどこか逃げ道や抜け道が用意されているのですが、それに気づくのも本人次第。正解だろうと間違っていようと自分で考えて選択することを要求される海堂さんの世界は、少し厳しくて、それでいて気づいた者には優しい、そんなちょっとツンデレ感のある世界だと思います。
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ふう・・・アツシは好きなんだけど、なんか疲れたな。
いろんなキャラの子たちがでてきて、楽しかったけどww
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モルフェイスの領域の続編。
アツシは中学生から高校生となっている。
螺鈿のあった場所であり、Aiセンター後未来医療センターが建っている。
ここがアツシの居住区だ。
学生生活を送りながら もう一人のコールドスリープ に入った『涼子』をオンディーヌと呼び、4年のチェックをし続ける。
人として外界からの影響を考え中学に編入のち、高校へ。
アツシとその仲間 女帝・麻生夏美 悲劇ヒロイン作家
希望・北原野麦 ボクシング部同期・蜂谷一航 で組む『ドロン同盟』でのあれやこれや。
オレンジクイーンこと村田佳奈。
佳奈の病気は草老症。この巻で息を引き取る。
西野に言われてpcの中を彷徨うアツシ。
4つのパターン化された中で漂う。そして把握。
ステルスシンイチロウとのメル『狭き門より入れ』と。
アツシは『佐々木アツシ問題』という壁にぶち当たっていた。
答えは涼子を 現行続行なのか、新生涼子にするか?
の二択をアツシが選べということなのだ。
これに気付けるかどうか?という問題。
気付けたのは女帝麻生がいてくれたからこそ。
そこから急展開で、グッチー出て来るわ、高階学長は出てくるわ。
肩書きがチョイチョイ変わってしまっているのは仕方ない事として。
アツシは高校を飛び級して、東城大医学部へ。
自分を冒したレティノを倒すため、涼子を守るため。
ドロン同盟を卒業と麻生は卒業証書を渡すがアツシは破り捨てる。
『ドロン同盟を卒業なんてするもんか』と言葉とともに。
お話としては続編ですが、アツシ視点なので新章ってカンジも。
相変わらずのメンツは出てくるし。
途中で色々な人が出てくるのは非常に楽しかったです。
涼子が目覚めて、アツシがどうなるのか。
このお話的にも気になるトコロ。
読めたら良いなぁ…
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海堂作品でいつも失敗してしまうのは、自分が作品の順序を考えずに読んでしまうこと。レビューにもあったようにナイチンゲールの沈黙から読むか…。或いは先に医学の卵を読んでしまおうか…。
今回のは、近未来的な青春ものですかね。
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大抵人の1年間の成長って、みんな同じと思っているはずだ。でも、時間の流れが違う人が存在する。早老症の人だ。1年間で他の人の数年分の年を取ったような体になってしまう。
一方で、医療技術の向上により、凍結技術によって時間を遅らせることができるようになる。自分が凍結されている間に問題が解決していることを望んで。本書は、この凍結が終わり戻った後、どのようなことが待ち受けているのか、シミュレーションしている。
凍結していた時間をどう取り戻し、どうやって先を生きていくのか、この本では学園ドラマ仕立てにして読者に提示している。ある意味SFだ。面白かった。
ただし、読後に残ったのは、「できることとやっていいことは違うよね。慎重に進めなきゃダメだよ。」といういつもの海堂さんのメッセージだ。特に人の生き方にかかわる医療だから、そのメッセージを発信することはとても大切だと思う。
ブクログさんから献本を頂いたので、桜宮シリーズは途中をすっ飛ばして読んだし、実はモルフェウスの領域の続編なんだろうとは思った。読んでいないから分からないが、一定の解決を見せてあるのだろう。
それにしても、最後の一文が気になる。
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※ブクログ様から、献本を頂きました※
【感想】
前作となる『モルフェウスの領域』は、
人間の死の解明や、近年の医療問題を、
ミステリーを絡めて、娯楽作品化した、
一連の、桜宮サーガの中においては…、
生命の根源を、主眼としている点で、
『ジーンワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』と
『ナイチンゲールの沈黙』とをつなげ、
さらに、『医学のたまご』へと導く、
SF要素も加味した異色の作品でしたが…、
その続編となる本作品で、
更なる深みへの展開を期待して読むと、
肩透かしを受けるかもしれませんね…。
本作品は、
コールドスリープ、から目覚めた、
佐々木アツシくんを主人公にした、
等身大の、ふつぅの、学園モノ小説でした。
とは言え…、
小学生~高校生までの、情緒多感な時期を、
まるまる(5年間)隔離されていた少年が、
目覚めた後、大人として社会復帰するには、
その時間を、リアルに体験する必要がある、
そのためにふつぅの学園生活を描くことは、
次回作以降、
新たな未来の桜宮サーガを紡いでいくには、
必要かつ大切な、
‘つなぎ’の作品なのかもしれませんね…。
作中で、他人よりも、
ゆっくりと年を取ることにもなるアツシと、
対して、他人よりも、
早く年を取り、寿命を終える佳菜の存在は、
作品のアクセントとしても、とてもよぃ、
カウンターパートになっていたと思います。
個人的には、
決して嫌ぃなジャンルではありませんが…、
海堂さんの作品の、コアな読者の皆さんが、
一連の、桜宮サーガから期待するモノ?は、
本作品の中には、なぃかもしれませんね…。
評価は、わかれそぅですが…、
ボクは、ふつぅといぅことで…。
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【賽は脳内の奥底へと投げられた】
一足お先に読ませていただきました。
まず断りを入れなければいけないのは、僕はチームバチスタシリーズは未読なので、本書のみのレビューとさせていただく。僕自身はこの本から読み始めても十分楽しめた。僕のような人も安心して欲しい。
人は、生まれたときからなんども、選択をせまられる。その解は時に人の命を左右する事もあるだろう。主人公の少年はある女性に愛にも近い、けれど愛だけではない好意を寄せている。特別な事があったとしても本質は何も変わらない。少年は彼女の命の綱を握っている。引いても放しても構わない。ただ、どちらかに決めなくてはいけない。彼の中には罠が仕掛けてある。巧妙に仕組まれた一枚の罠に彼は抗い受け入れ理解し肯定してリユースすることができるのか。
この作品はある少年の成長記である。彼は特別だったが、彼が特別だったわけではない。誰もが経験したのに、大人になると忘れてしまうような青春の苦い味がした。
結果よりも過程が面白い作品。ページをめくる手を休めて少年と共に悩むのも楽しい。
追記
主人公の少年がある人と交わした約束を覚えておくと最後もっと楽しめる。
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「モルフェウスの領域」続編、そして「医学のたまご」に進むのかな?涼子がコールドスリープを始めてからの話。
個人的には佐々木アツシというキャラクターが好きなので、楽しく読めた。「ナイチンゲールの沈黙」のときの幼さはないけれど、時たま面影が残っていてほっこりした。他の作品とも関連があって楽しく読めるのが、海堂尊作品の良いところだと、個人的には思っている。コールドスリープの技術について少し難しいところがあったから、もっとゆっくり読み進めても良いかもしれない。
この作品を読む前に最低限「モルフェウスの領域」だけは読んだ方がいいと思う。
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モルフェウスで目覚めたアツシくんのその後が
気になってたので、今回の話はファンとしては
嬉しかったです。
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コールドスリープの話の続き。主人公がアツシだから当然なのだろうが、学園ものとは意外だった。モルフェウスを巡る、アツシ vs 西野の戦いが一番の見どころかと。西野のあのひとことは言わないのが大人じゃないの、という気はしたが。
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涼子さんとアツシ二人だけの世界にしないためにこの結論があった。
長い議論大会だった気もするけど、飽きそうな所を、学校パートがある事で救われた感じもする。
この話、またどこかに繋がりそう。涼子さん目覚めて逢って欲しかったけど。。読んでいる時は面白かった。
麻生さんが頭が回りすぎて「君、本当に高校生?」と思った。精神年齢を実際の年齢で推し量るのは野暮だとしても。
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『モルフェウスの領域』のその後。
コールドスリープから目覚めて、フツーの中学生として生きなおそうとしているアツシが、次は『眠り姫』涼子の目覚めの時を迎えるまでの、成長物語。
前作が大人の女性視点、今作は大人びた少年の視点だという違いなのか、前作のような重さや緊張感はなく、軽く明るいタッチで、フツーに面白く読めました。
アツシくんと涼子さんのこれからについては触れずに終わるので、また続きが…あるかもね。
チラッと田口先生や高階院長がサービス出演するのも嬉しい。
コールドスリープは医療SFだけど、今回の中身は学園モノです。私の本棚では、現代ものに分類。